デビルメイクライ5 感想
約十年ぶりに Mac から Windows に自作で帰ってきました。
せっかくのスペックを活かすべくゲームでもしようかと思い Steam 版を購入。コントローラーは箱コンの中華互換品みたいなの使ってます。最近流行りの FPS 対戦系は運動神経がもう追いつかないので即断念しました。
プレイ時間 200 時間超、最高難易度 DMD オール S 達成……
と書くとめっちゃゲーマーぽく聞こえますが、筆者のゲーム体験は直近で『スーマリ64』なので、十年以上コントローラー自体握ってません。なので最初の 100 時間は実質チュートリアルもといリハビリ期間のようなものでした。
オール S も、買った以上は達成せねばという貧乏性からくるもので、ショートカットやお助けアイテム使いまくりの実に情けないプレイなんですが、まあ結果は結果なのでそれなりに満足しています。
本シリーズ初体験で実質ゲーム素人としての感想なんですが、大変面白かったです。ただしこれはスーファミや64の原体験があったからこそクリアできたというのが正直なところで、日常的にコントローラーを握ってない人だと難易度は格段に上がるものだと思われます。
一応本作、導入部に遠隔攻撃キャラがいたり、最低難易度の敵が紙だったり、オート操作モードがあったりと、かなり新規参入者に気遣ったレベル設定だと思います。いわゆる「コンボ」に無縁な層でもゲーム中のお金さえあればクリアできる内容になっており、練習モードも含めて非常に親切なシステムだなあというのが正直な感想。
自分は一応、スーファミ世代の意地としてイージーではなくノーマルからプレイしたんですが一周目は指を慣らすのが精一杯という感じで、後半は復活アイテム使いまくりでどうにか全クリできたというところ。今はだいぶ慣れて最高難易度もある程度プレイできるようになりましたが……未だにエネステコンボとか一個もできません。
バトルロイヤルモード(ブラッディパレス)も全キャラでクリアしたので自分なりはやりきった感はありますが、まあ最近のビデオゲームは難しいですなあ。
本作にしてもそうですが、ゲームって終盤の終盤では「ゲームでそんなに頑張ってどうするの」という思考にセルフロボトミーが出来ないと習熟出来ないと思います。我々スーファミ世代はそこに比較的疑念が無いのですが、若い人だと身の回りに承認欲求を満たせるネットの水路がたくさんある中で育ってきたわけで……キャラやグラフィック以外の魅力でどれだけ若い新規参入者が残っているのか気になるところです。
本作でいうとボクシング的な、いかに殴られずに殴り続けるかという入力文化――つまりコンボというものが存在するのですが、この練習を楽しめる層は年々コアかつ薄くなってるんじゃないのかなあ。ファミコン時代の原体験を家庭用ゲーム機で今に至るまで継続している層でないと耐えられない面があるというか。
自分の場合は間に社会人経験を挟んで久々にコントローラーを握ったせいか、どうしても勝てるならそれでいいじゃんっていう思考に落ち着いちゃうんですよね。なんで終盤ではとにかく武器を絞って自分の勝ちパターンに徹して脳死プレイしてたくらいで。ダンテもロケランとバイクを振り回すオッサンと化してましたし、ゲームの象徴である二丁拳銃と剣はほぼ使ってないです……
あの小学生の頃の、ゲームに対してひたすら試行錯誤できた集中力ってなんだったんでしょうね。作品自体はめっちゃ面白かったんですが(エネステもイクシードも全然出来ないけど)、己の感性の老いを実感した機会でもありました。ただエンドコンテンツまでやりきるとは自分でも思ってなかったです。銭投げ連射使わず S ランク取得を目標に今もちまちまやってます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?