ことば

言葉ではなんとだって言える。

最近つくづく自分は自分勝手だと感じる。
そして同時に、昔ととても変わったな、と。

モヤモヤすることがあった。
こんなところに書くことじゃないかもしれないけれど。
前の私だったらこんなにモヤモヤしなかったはず。
自分の心の感情に自分でも驚いてる。

「ことば」について。

私は間接的な表現が嫌いなんだと思う。

先日「なんか最近あった？」と聞かれた。
明らかにそれは良いことについてじゃなくて、何か言いづらいことを隠している様子だった。
後々聞けば、「(私と)最近距離をおいてる？」って意味だったらしい。

その言葉を聞いた瞬間、私の何かがカッとなった。それが事実ではないことにではなく、本音を隠されていることに。もちろんそれを聞いて、カッと表に出すほど子どもではないけれど、多分表情に出てしまっていただろうと思う。
「何で遠回しに言うの？」「言いたいことがあるなら直接言ってよ」
それが私の感情だった。
もちろん気を遣って言ってくれているのは十分わかる。優しい子だから、私が傷つかないように言ってくれているのがわかる。

それでもそうやって気を遣われて言いたいことを直接言ってくれない方が私からすれば気を遣う。
傷つくとか考えずに言ってほしい。
言いたいことがあるなら言ってほしい。
言わなきゃ、言葉にしなきゃ、わからないじゃないか。
それで傷つくぐらいならそれまでだ。
それで傷つくほど私は弱くない。
私の言葉を聞く前に、勝手な想像で私の考えや思いを決めつけないでほしい。
そうじゃなければ、「私は最近距離を感じる。」とでも言ってほしい。
それはその人に抱く印象や雰囲気などのイメージではなくて、勝手に作り出した虚像じゃないか。
「私」がどう思うかではなく、「私」は「あなた」がこう思っているだろうと思う。
それなら尚更、言葉にしてもらわないとわからない。伝わらない。困る。
あなたの問題と私の問題は別です。
だから、私の口から真意を聞き出すと言うことをして欲しい。
あなたはこう思っているのではないか、ではなく、「私はこう思う」とはっきり言って欲しい。だからその上で意見を聞いてほしい。
勝手に決めつけてもらっちゃ困る。

これだから日本人が嫌いだ。
本音と建前？なんだそれ。言いたいことがあるならはっきり言う。それがマナーだと思います。
それが許されるか許されないかなんて関係ない。
私からすれば傷つくことよりも隠される方がよっぽど嫌だ。

はっきり物事を言ってほしい。決して感情的に言えなんて言ってない。
自分の意見を言ってお願いだから。あなたの声で、あなたの言葉で、あなたの心を聞きたいの。

私を「気遣ってくれたこと」に対して、素直に「ありがとう」の一言が言えたら、もっと大人なんだろうなと思う。けれど私にはそれができなかった。


本人の口からその人の言葉で、その人の心を聞く前に、決めつけてほしくない。決めつけたくない。
かく言う私は決めつける人になっていないか。
自分も他人の虚像を勝手に創り出していないか。

価値観の違いだと思う。
同じ言葉を投げかけられても、人によって感じ方は異なるし、「もっとマイルドに言ってほしかった」という人もいると思う。

前まではこんなに自分勝手で大口を叩くような人間ではなかった。いつの間にこんな人になってしまったのだろうと思う。
昔に比べればたくさん良い方へ変化したと思うけれど、一方で悪い方へも変化したのだと。

ここまで自分の感情が揺さぶられたことに驚きが隠せない。
また新たな自分の側面を知った気分。
「相手に寄り添いたい」と言っている割に、全く相手に興味を示せない。自分のことしか頭にない。自分のことしか考えていない。
もっと気を配れる人になれたら。
相手の気持ちも全部包み込める人になれたら。

あくまでも自分の感情、自分の意見、自分の価値観であって、他人が知る由もない。
それはあなたの問題であって、それを押し付けてもらっても困ります。私とは関係ありません。
私も私の価値観で動いているので。
そう言われても仕方がない。

私は昔はずっとずっと相手の事を気遣える人間だったと思う。正確に言えば、相手の目をずっと気にする人だった。相手の目を気にしすぎて自分を失うのが嫌で、疲れて、自分を鼓舞する言葉をかけ続けた結果？気づいたら全く反対の人になっていた。
前の自分より今の自分の方がずっと好きだけど。
こういう自分しか考えてないと思わせられる場面に直面する度、相手のことを気遣える人になりたいと強く思う。

自分は自分。
相手は相手。
とどこか割り切っている場面があって、相手に期待をしていない。もっと言えば相手から何かを得られるなんて思ってない。冷酷だけど、相手に私のニーズを満たせる訳ない。とまで思っている。
同時に相手のことを全部理解するなんて不可能だと思う。

だからと言って、相手の問題は相手の問題だと突き放すようなことはしたくない。
相手の全てを理解できないことは前提で、わからないなりに寄り添ってあげたい。
結果として別に寄り添えなくたって良いと思う。誠意が伝わればそれで良いと思う。
大事なのは、相手の問題を解決できるかではなくて、どれだけ誠意を持って相手と向き合えるか、だと思う。
それが私には欠けているんだな。
自分の好きな、大切な人だけではなく、言ってみればどうでも良い人、道端で出会うような人、今後一生関わることはないだろう人も、全部全部誠意を持って接したいと思う。
そうであるなら、相手の誠意にも気づける人にならないと。

占い師から言われた言葉で心に残っている言葉がある。


相手の話を興味を持って聞いてあげること。
「耳」に「徳」と書いて、「聴」になるでしょう。
相手の話を興味を持って聞いてあげること、それは全部全部自分の「徳」になるんだよ。
話を聞いてほしくない人なんて居ないんだから。

聴くということは自分の徳が溜まるということ。
だから私は相手の話に耳を傾けたい。