「ないものはない」を考える
昨日スタートアップ研修が終わった。
先週から3島巡りをし、昨日最後に知夫村を巡って午後に振り返りをしてスタートアップ研修を終えた。最後にグループでこの1週間何をしたか振り返る機会があったが、改めて、たくさんのことをしたなあ、と。本当にこれが1週間の出来事だなんて信じられない。と同時に心に残る1週間を過ごすことができたなあと。
改めてにはなるが、頭を整理するためにも先週9日(火)に島に上陸してからの出来事を一気に振り返ってみたいと思う。
9日(火)
右も左もわからない状態で島に到着。
その後学習センターに行き、主に自己紹介、他己紹介をした。一切手元を見ずに相手の似顔絵を書き話しながら相手の情報を聞き出すという、初手からなかなか難しいことをした。緊張していたのプラス絵心皆無の私はとんでもない絵を描いてしまった。ペアになった子に申し訳ない。
その後誓約書の読み合わせをした後島を軽く巡りながら各シェアハウスへ。
シェアメイトのNとMとは秒で打ち解け、ワイワイしながらそのまま鍋パ。前から島にいた留学生も参加して島に来た初日から呑みに行くというなかなかなフッ軽3人が集まりました。笑
10日(水)
この日は改めて「大人の島留学」とはなんぞやという話。なかなか詳しくこの島の状況やこのプロジェクトが始まった背景などを聞くことがなかったから新鮮で興味深かった。その後、前記事でも触れたが、自分の「この3ヶ月大切にしたいもの」という議題で3つのテーマに沿って話し合った。①体験↔︎学び ②暮らし↔︎仕事 ③線形↔︎非線形
大切にしたい方というより、あくまでも自分がどっちの人間なのか、どっちが好きなのかの考え方が含まれてしまったが、この問いに対する自分の考えを記録に残しておこうと思う。
①私は「体験」
机上で学ぶより、実践して体験して学びたい。「体験」の中に学びがあると考えている。今まで経験してきた机で話を聞いて学ぶことも嫌いではないし大事だと思うが、特にこの一年体験を通して学ぶことが多いと感じた。体験を通しての方が自分の心で考えることが多かった。だから「体験」を大切にしたい。
②「暮らし」
プライベートが充実してないことには仕事も充実しないんじゃね?って思った。どれだけ仕事で疲れていても、暮らしの中で「自分の好きなこと」や「癒し」を見つければ心も身体も健康になる気がする。暮らしを大切にしてその延長で仕事も考えたいなあと。
③「非線形」
前記事でも触れたように、私もっぱら「非線形人間」。今まで非線形で生きてきたし、非線形が自分には合っていると思っている。そしてこれからも非線形の生き方で生きたいと思う。この3ヶ月という期限付きで考えた時、ある程度の目標は持つべきだと意見交換をする中で感じた。非線形ベースの生き方で行きつつも、自分の中のブレない軸は決めようと思う。
その後は前から島にいる現、元島留学生の先輩にお話を聞いた。学習センターに移動してnoteの説明。noteの存在は知っていて人の記事を見るためだけにインストールしていた私をこのように書く機会、やる気を与えてくれたことに感謝。その日は地域で恵比寿祭りが行われていたので皆でnoteを書く合間に見学に行った。
11日(木)
この日の午前はレゴブロックを使った研修。初めはレゴ…(?)という感じだったがなかなか面白かった。与えられたお題に対して限られたレゴのパーツを使って表現するというもの。①タワー ②自分の故郷 ③今の自分 ④3ヶ月後の自分というテーマに沿って創作した。①タワーという簡単なお題に対しても人によって全く作るものが異なっていたのが非常に興味深かった。皆の個性が爆発していてそれがレゴにまで表れて読み取れるのが面白かった。自分の思いや考えを必ずしも言葉を通してだけではなく、こういった違う創作のような媒体で表現することも、時には言葉よりも、自己を見つめなおし、表現したり、他者を理解したりするのに便利なツールなのかもしれないと思った。自己を表現するのに口で発する言葉を苦手とする私にはとても良い機会だった。
その後別室に移動し、ロールプレイのアクティビティをした。町長夫婦と引っ越ししてきた新婚夫婦の役に分かれて与えられた条件を妥協せずに伝えるというもの。各グループで白熱した戦いが繰り広げられていたが、私たちのグループはとても穏やかに争うことなく双方が妥協して丸く収まるという結果となった。相手に嫌な思いをさせずに自分たちの意見を妥協することなくしっかり伝えることが大事だとわかっているが、どんな状況でもこれが出来るかと言われたらそうではないのだろうなと思う。
その後は「あなたにとって島留学とは?」というテーマで思い浮かぶものを紙に書いて広報用に撮影した。私の答えは「希望」。島留学があると知って、何か必然性を感じて直感で決意した参加。この制度を知った時、心が躍るのを感じた。今でもここに来た理由はちゃんと答えられないけど、ただただ楽しそうだと思った。楽しいだろうなと思った。楽しくないわけがないだろうと思った。そこには「希望」しかない。
この日の夜は1月生海士町組が集まって鍋パ。遅れてきた2人も加えて改めて自己紹介をしたり、色んな話をして楽しかったなー。
12日(金)
この日から「島巡り」がスタート。午前は西ノ島に行って講師の先生とお雑煮などの地域のお料理を一緒に作った。料理を作ったキッチンに併設している図書館がとても綺麗だった。なかなかおばあちゃんが作ってくれるような昔の料理を食べる機会がないから新鮮で美味しかった。
午後は海士町に移動。各グループに分かれて与えられた写真と同じ写真を撮りに行くというミッション。スマホで調べたりマップを見たりするのは禁止。私のチームは割とスムーズに、写真の場所を知っている人に出会えて、近い所から攻めることができた。全部制覇できるかもと思って隠岐神社に寄り道していたら無理だった。笑
この日は次の日が休みということで1月生全員で八幡邸に集まってカレーパーティーをした。普段は違う島にいる子も一緒にご飯を食べて色んな話をして、人狼をやったりとても楽しかった。やっぱり皆が大好きだな〜と思った。1月生として来れて皆に出会えて良かったな〜と。
ちなみに昨日から各々事業所での仕事が始まっているが、もうすでに皆に会いたくて仕方ない。
15日(月)
この日は西ノ島巡り。
島巡りの概要説明を受ける前に、チェックインとして「日本海に投げ捨てたいものは?」という議題で話し合った。その中でシェアメイトのMが言っていた「何も捨てたくない、全部背負って生きてたい」という言葉に深く共感。どれほど過去に惜しいことや後悔していることがあっても、それらがあったから今がある。今までの全ての選択が今に繋がって、今の結果を招いている。今までのピースどれが欠けても今は成り立ってないと思う。だから、それらを捨てるんじゃなくて、どんなことでも受け入れていけたらいいな〜と深く納得した。
島巡りでは、海士町と同じルールで自転車は使わず徒歩とバスで主に移動した。海士町とはまた違った雰囲気で面白かった。港まではバスを使って移動して、地元の食事処でご飯を食べて、まったりした、そんな一日だったように思う。グループの2人の雰囲気がほんわりしてて心地よかった。
この日の夜はうちらにしては珍しく、家で3人でご飯を作って食べた。それまでずっと来島したばっかりなのに誰かしらと一緒に居たから、静かになったかと思いきや3人で一生話してた。やっぱり恋バナって盛り上がるよね〜。笑
なんか本当にこんなに話してて楽しい人、盛り上がれる人たちに久しぶりに出会えた。そんな人たちと同じ一つ屋根の下でシェアメイトとして暮らせてるのが本当に幸せ。特に2人と出会えてもうこの1月に来て正解だったなって思う。
16日(火)
この日は三島巡りの最後知夫里島巡り。前日、前々日とはまた違ったメンバーで島を巡った。時間がいつもよりあったのと、移動距離が多かったためのらりくらり島を巡った。知夫の自然に圧巻。3地区分の写真のミッションがあったが1地区分の写真をクリア後に見つけたビーチ?に釘付け。他のチームも呼び寄せてずっとそこに居た。笑 また来たい、絶対来よう(夏に)と思えるような景色だった。
夜は数人でご飯を食べた。人間関係の話や自分の対人関係の捉え方など、皆それぞれ価値観が違って面白かった。やっぱりこういう深い話をしないとわからないことってたくさんあるな〜と。何度も思っていることだけど、本当に皆一人一人と個人面談をしたい。笑
研修の1週間はこんな感じ。総じて大充実。
お気づきの通り、ダラダラ時間をかけてこの記事を書いてしまったために明確に感情や出来事を思い出せていない部分もあったりするのだけど、全てとってもいい経験だったことは確か。
知夫巡りの後に、これから事業所で働くことについてやスタートアップ研修を終えて、という説明などがあった。この1週間を通して何をしたのか自分がどう感じたか、皆と意見をシェアした。誰かが言っていてその通りだなと思ったことがある。それはこの1週間「対話」を繰り返す場面が多かったということ。自分の意見を言う場面が多く、それと同じぐらい他者と意見交換する場が多かった。自分を知る機会が与えられたのはもちろんのこと、様々な感覚、価値観に触れ、他者を知る機会も同じぐらいあった。視野が広がり、他者を通して自分を知ることができた。少人数で話す機会、大人数で話す機会どちらもあって、そのどちらも心地良かった。自分の意見を話せる環境、そしてそれを受け止めてくれる環境があること、それがこの1週間幸せだと感じることができた要因の一つだと感じた。1人ではなく皆と研修をやったから充実したものになったなと。
海士町のキャッチフレーズでもある、「ないものはない」という言葉。「あるものをいかす。なければ自分で創る。」この言葉が意味することを今は理解できていない部分が多いけれど、これからの生活を通してこの言葉の意味を理解していきたいと思う。「正解は”常に”変化する」。これも心に刻みたい。正解は存在しないのかなとも思う。正解は自分にしかわからない。正解は自分で創る。正解は自分で決める。自分で正解にしていく。正解がそう簡単には分からないものだからこそ、常に変化していくものだからこそ、追い求めたい。求め続けたい。
刺激的な人が周りにいっぱいいて、こんな環境に居させもらえることがとても有難い。毎日毎日が刺激的で、心がいっぱい。日々幸せを噛み締めてる。何よりこんなに素敵な仲間に出会えたことが幸せだと感じる毎日。
「心で考える3ヶ月」にするために、思い描いていた「希望」を叶えるためにこの3ヶ月精進していきたいなと思う。
これをやっと書き終えた今は研修が終わって時間が経ってしまっているのだけど、まだ忘れないうちに、思い出しながらかけてよかったと思います。
今度はもっとタイムリーに心の中を新鮮なうちに書けるようにしたいなあ…
長々と失礼しました!
ここまで読んでくれた方ありがとう!!!