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テレビ無し生活から得たもの

子供が生まれてからテレビを諦めた。
最初は壊れるからと言う理由で始まり、発達の凸凹で悩み相談するうち

テレビがあっても言葉の獲得には影響が無いか、悪影響だ。

そう言われて考えているうちに、今は8歳。
まだテレビは置いていない。

テレビがなくてよかったと思うこと

・不安な情報(ミサイル/感染症/地震など)のソースがテキストになって、子供と一緒に理解に努め、安心する為にできる事を考える機会があること
(うちの子供たちが発達障害があるのでこれは大きかった)
・一つずつ時間をかけて掘り下げる、マイペースな情報の吸収がしやすいこと
・差別的な表現や偏見、子供にとって有害なものに触れる機会を減らせること
・情報は与えられるものではなく、取りに行くものになった

私自身、テレビとの付き合い方を再考する事になり
有害な部分の重さを感じるようになった。
アルコールのCMや広告の中の問題表現、ニュースの適当すぎるコメント、これらから子供を守らなくては、と感じている。


かわりに、本はたくさん勧めてきた。
所謂、人気の絵本は図書館で借りてこられるので、
自宅には彼等の興味に沿ったものを置いた。
最初は読み聞かせ。
やがて勝手に読むようになった。
一つのテーマに執着しやすいので、複数の本から情報を得るように勧めている。

子供の社会性が上がると、彼等は周囲との話題に困る事もありそうに思えたが、彼等はそれなりに適応していった。

遊びも自然や体験を中心に、博物館などにもよく行く。
遊びを自分たちで考え、作り出して楽しむ。
こんなに良い事はない。
そして、誰でもが可能な環境でないことも知っている。

私たちはとても恵まれているのだ。


実は当初、小学生になったらテレビを見せようかと思っていた。
学校に行けば小さな社会が始まるからだ。
私の準備が整わないうちに、彼等から提案があった。

先生の話すニュースの話題を知りたいから新聞読みたいんだけど。

親としてこんなに感動した事はない。
外の世界を自分から見に行きたいというのはとても喜ばしいこと。

本や新聞を楽しみとしている彼らは、誰かから言われるでもなく
本当に必要なことを手に取っている。
勿論その中にある娯楽をお楽しみにしているし、
テキストになっている情報はある程度不要なものを削ぎ落されている。

私自身、きちんと学んでいなかったことや知らなかったことを
子供の側から指摘してもらえて、一緒に学べる環境は
大人が何でも知っているわけでもなければ、間違えないわけじゃない事を
一緒に考え体感できる良い機会になるような気がしている。


そして、自分とメディアの付き合い方について
彼らと話し合いながら今後の付き合い方を決めていきたいと思う。

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