「はなまるうどん」が映画タイトルだった場合の予告編

（セミの鳴き声。川辺に寝そべる制服姿の女の子・花子と、横で座ってる男の子・祐介。）

花子「花子なんて名前、大っ嫌い」
祐介「じゃあ、お前『はなまる』な」
花子「（上半身を勢いよく起こして）はあ⁈」

（テーマソングが流れだす。讃岐うどんを作るおばあちゃんが映る）

おばあちゃん「コシがあるのと、硬いのとはちゃうけんの」

（和風だがどこか違和感のある町並みが映る。大ダヌキや妖怪が歩く大通りを、建物の陰からそっと覗く花子と祐介）

花子「ばあちゃんが言ってた。裏山では、ときどき神隠しが起こるって……」

（盃を持ち上げる大ダヌキのアップ）

大ダヌキ「我らが魂！ うどんに感謝ー！」
花子・祐介「（盃を持ち上げて目をつぶりながら）おっ、おー！」

（空に浮かぶ島から落ちる花子と、手を伸ばす祐介）

花子「キャー！！」
祐介「はなまるーーーっ！！」

（夏祭り。横を向いていた浴衣の花子が画面のほうに顔を向けて）

花子「うどんって……やっぱ、いいね」

（青い空に大きくタイトルが出る）

花子「（元気よく）はなまるうどん！」

（白い画面に公開日やキャストが並ぶ。画面の右下におばあちゃんちの犬。地面を嗅ぎながら左に歩いている）