『神之塔〈全13話〉』感想メモ
見出し画像出典:神之塔(アニメ公式サイト)
こんな感じの話
・大切な女の子を探すため、試練を乗り越え塔を上る
・主人公が仲間をつくり成長するファンタジー作品
感想のようなもの
”塔を上ればこの世のすべてが手に入る、神になれる”そんな塔を、選ばれた”選別者”達はそれぞれの目的を胸に塔の頂上を目指して上っていく。塔を上る為には試練を潜り抜けていかねばならない。自ら扉を開けて”非選別者”として塔を上ることを選んだ主人公の夜は仲間を得ながら成長し塔を上っていく。
夜は自分を置いていった大切な女の子のラヘルを探して、ラヘルは星がみたいという理由で塔を上る。
初見では世界観がつかみにくすぎる。”塔”とはなにかがわからないうちにいきなり主人公が最初の試練に立ち向かうという1話の演出は、視聴者を引き付けるという意味ではよかったのだが、試練を乗り越えて上る”塔”は願いをかなえるためのツール以上の説明が特になされず、”塔”の外も真っ暗である以外の説明がない。謎めく世界というのは嫌いではないが、ただの説明不足であるように感じた。
主人公のルーツや塔についての謎は物語を面白くしていたが、それ以外の部分は世界感を理解できず物語に入り込めずもやもやした。
仲間たちと競い合い、与えられる試練を乗り越えて主人公が成長し関係性を築いていく。という点だけでみればありきたりなので、この”塔”と中心とした世界を深めるような演出があればもっとよかったと思う。
各キャラクターが塔を上る理由は少し触れられてはいるが、なにぶんキャラクターの数が多くてそれぞれのキャラクターをあまり掘り下げられておらず、魅力が伝わってこなかった。
この13話だけでは全く完結しておらず、次の作品への伏線を残す形で終わっている。
面白くなりそうな要素は多いし、観るのもそれほど辛くはない。けれども心に残らないし、謎を解き明かされる好奇心も刺激されなかった。なんだかすごく残念な感じの作品だと思ってしまった。
好きポイント
・空気を読まないラーク
・ラヘルのクソ思考
こんな人におすすめしたい
・原作ファン
・ひどいヒロインが好き
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