『デカダンス〈全12話〉』感想メモ
見出し画像出典:デカダンス(アニメ公式サイト)
こんな感じの話
・荒廃した世界で人類は怪物の脅威にさらされながら移動要塞にて生活
・変わりゆくおじさんと少女と世界の秘密の話
感想のようなもの
突如出現した生命体ガドルにより滅亡の危機に陥った人類は、最後の砦である移動要塞”デカダンス”にて生活し、戦う力を持つ戦士”ギア”は力を持たない”タンカー”を守り日夜ガドルと戦っていた。
ガドルと戦う”ギア”になることを夢見る前向きな少女ナツメと夢を諦めた装甲修理人カブラギが出会い互いに影響し合い変わりゆく物語だ。
1話の時点では世界観についての理解が追い付かずどういう意味か分からない部分が多々あるが、そこが良い。勢いがありながらも意味が分からない世界観に興味がわき次の話を観ていきたくなる。
話を観進めていくうちに、ナツメがみている世界とカブラギが観ている世界が単一でなく、前向きに行動するナツメと現状に甘んじ死んだように生きるカブラギのちぐはぐさを理解できるようになる。
練られた世界観だけでなく、キャラクターそれぞれの人間らしさの描かれ方もまたこのアニメの注目すべき点だと思う。生きることをそれぞれがどうとらえているのか、他人とふれあい影響を受けるキャラクター達は徐々に変化していくこともあれば急激に変化することもある。違和感を覚えるところもあるが、そこがまた化学反応のようで面白く感じる。
観終わったときに必ずしも自分の中に何かが残るとは言えないが、面白いアニメを観ることができたという満足感はあった。
理解力はやや必要とされるが、王道ながらも一風変わったストーリーと生きるということについてふれた勢いのあるよいアニメだと思う。
好きポイント
・単純でない世界観
・音楽
・練られたストーリー
こんな人におすすめしたい
・成長ものが好き
・熱いけれども単純すぎないストーリーが好き
・独特の世界観が好き
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