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『BANANA FISH〈全24話〉』感想メモ

見出し画像出典:BANANA FISH(アニメ公式サイト)

こんな感じの話

・2人の少年の人生が交わる物語
・”バナナ・フィッシュ”を巡る謎や事件に巻き込まれていく

感想のようなもの

カメラマンの助手としてニューヨークにきた少年奥村英二は、ストリートギャングのボスの少年アッシュと出会う。アッシュと共に事件に巻き込まれた英二は次第にアッシュの仲間として認められ、不思議な深い関係を築いていく。そして”バナナ・フィッシュ”を巡る謎を追いかけ、事件に巻き込まれていく。

アッシュは廃人と化しているアッシュの兄が時折口にする”バナナ・フィッシュ”の謎を追いかけ、完全なる暗示が可能な薬物であることを突き止めていく。そしてマフィアの陰謀に巻き込まれ捕らわれ、脱出、反撃に打って出ていく。アッシュは暗い過去を背負いながらも仲間を思いやり自由を求める。

英二は故障した棒高跳びの選手で頑固で考えなしなところがあるという以外はいたって普通の少年ではあるが、アッシュを理解しようと行動を共にし、アッシュの弱点として狙われる。

アッシュは知性が高く強く美しい特別な人間であり、ストリートギャングのボスとして慕われ、目障りな敵として狙われ、マフィアのボスに次世代として目をつけられている。しかし、英二は同世代の普通の男友達のようにアッシュと接する。
アッシュと英二の関係性は友情でも恋愛でもない別の何かであり、うまく言語化できないが、親愛に似た何かであり、同じ人生を歩むかのような強固さがある。

ストリートギャングとやりあい、”バナナフィッシュ”の謎を追い、マフィアのボスに狙われ、捕らわれ、脱出し、やり返すという大筋のストーリーの流れ自体はわかりやすい。けれどもこの作品で注目すべきところは英二とアッシュの信頼関係の形成やキャラクター達の感情であるように思う。

長くも短い物語の結末はこの作品らしいほの暗い美しさと悲しさがあるけれども、ある種の救いがあったのではないだろうか。

孤独を癒し、愛と自由に幸せを求め、感情に訴えかけてくる作品だ。

好きポイント

・ショーターウォン
・結末
・決して恋愛ではない関係

こんな人におすすめしたい

・友情ものが好き
・同性愛表現大丈夫
・原作ファン




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