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『魔法少女特殊戦あすか〈全12話〉』感想メモ

見出し画像出典:魔法少女特殊戦あすか(アニメ公式サイト)

こんな感じの話

・人間界が地冥界との対戦を乗りこえた後の戦いの物語

・苦しみ溢れる魔法少女物

感想のようなもの

戦線を退いていた魔法少女あすかは戦いから離れていたいのに、巻き込まれてしまい戦いに復帰するようになるところから始まる。
地冥界の化け物が暴れまわり人々をなぶり殺しにしていくなかで、あすかの友人が巻き込まれていくうちに戦線へ復帰することを決意するに至る。


戦闘に向かう魔法少女たちの決意や葛藤。戦闘の足手まといになるだけの普通の人間の忌避感と恐怖。若い少女に戦闘の要を任せてしまう大人の無力感。いろいろな立場の人間の心理描写が多く、苦々しい気持ちにさせられることばかりである。時折ある明るいシーンもすべて痛々しい戦闘へと向かうとわかっているので明るい気持ちになれることはない。

”ティーンの女の子に頼らないといけないなんてクソだ”みたいな哀しみ方をしている大人がいる一方で、その女の子に敵の拷問を任せる大人がいるという歪みっぷり。

化け物のおぞましさを表現するシーンが多くグロめになっている。また、戦闘シーンも魔法少女が傷つくほうでも、敵を倒す方でもグロめの演出がされている。
絵柄とグロ有という情報から、ハードにネガティブなテイストの作品だと思ってみていたので、もっとえぐくして、もっと絶望感を感じさせてほしかった。

まだまだ戦いは終わらない・・・という終わり方で、喜びにあふれていることもなければ悲しみに暮れていることもないし、うまくまとまっているようにも感じず、11話で終わっていた方がよかったのではないかと思えるほどに、なんとも物足りない感じが残る。

1クールで納められる物語ではないと思う。まだまだこれから芽吹く種と、このアニメの前日譚として語られていない部分が多すぎる。
説明不足の世界観の補足などとともに2クールくらいかけてほしい作品だった。

好きポイント

・苦しむ女の子

・戦闘時の音楽

こんな人におすすめしたい

・多少のグロ耐性がある

・苦しんでる女の子がちょっと好き

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