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『星合の空〈全12話〉』感想メモ

見出し画像出典:星合の空(dアニメストア)

こんな感じの話

・弱小男子ソフトテニス部メンバーの物語

・青春の裏で重くのしかかる家庭事情や闇が題材

感想のようなもの

地方大会1回戦負けも当たり前であった弱小ソフトテニス部部長柊真のが廃部の危機を脱する為に、転校してきたばかりの運動神経抜群な幼馴染の眞己と契約を交わしソフトテニス部に入部させる。

眞己のアイディアをもとにペアを変え、今までやってこなかった基礎練習と相手を調べ戦略をたててぶつかっていくことで、勝利を勝ち取っていくのが、逆転劇をみているようでなかなか気持ちいい。

しかし、部員それぞれは家庭環境に問題があったり笑い飛ばせない悩みかかえていたりする為、観ていて良い気分になれないところも多い。
虐待、過保護、DV、親からの憎しみというような重い題材とその真っただ中にいる思春期の少年の暗い感情に焦点を当てて描かれている。

部活に打ち込んでうまくいっても、部活でないところではうまくいかない。うまくいかないことがあると他のこともダメになっていく。本人たちのせいではないのに。苦しい気持ちにさせられることも少なくない。

ストーリー自体は面白くみることができ、普通の部活アニメ以上に家庭問題を描いていることで興味深くみていくことができた。
12話で終わってしまったことが残念過ぎてならない。

はじめは12話が最終回であることに気がつかず13話の配信を待っており、最終回だったことに気がついてからはひどい終わり方すぎると腹立たしく思っていたが、時間を置いてみると、この終わり方もありかなと思えるようになってきた。
12話に物語がおさまらなかったか、打ちきりになってしまったのだろう。
しょうがないけれども、もったいない。
2クールあればきっといい作品になっていた。

好きポイント

・現実的なテニス戦略
・家庭の闇
・恋じゃない

こんな人におすすめしたい

・家庭環境のトラウマが題材になっていても大丈夫
・思春期のやるせない感情を直視したい
・終わり方がよくないのを諦められる


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