見出し画像

『ID:INVADED イド:インヴェイデッド〈全12話〉』感想メモ

見出し画像出典:ID:INVADED イド:インヴェイデッド(アニメ公式サイト)

こんな感じの話

・猟奇殺人犯を探すSFミステリー

・犯人の殺意の世界”イド”に潜り名探偵として謎を解く

感想のようなもの

名探偵役の人間は殺人現場に残された犯人の殺意を採取して構築されるの世界”イド”に潜り、名探偵としてカエルちゃんの死の謎を解く。カエルちゃんの死の謎は犯人の心理状態や犯行動機に結びついており、”イド”の世界での事件解明が現実の事件を解決することにつながっていくというSFミステリーものであるが、設定が心惹かれるものばかりなのである。

殺人鬼の殺意の世界“イド”、”イド”に潜れるのは殺人鬼だけ、殺人鬼を生成する陰謀、おかしいながらも愛を感じる殺人鬼。”イド”の中で必ず殺されているカエルちゃん。静かな絶望感。設定される謎、題材にされる精神・心理。
そして無機質な世界を描くグラフィックや、やや淡い色彩、定型的台詞、音楽。美しい夢の世界。

なんかこう、自分の好みを詰め込みまくってくれたアニメという感じで感謝しかない。ありがたい。

はじめは”イド”の世界に投入され自分の状況を理解していないながらもカエルちゃんの死の謎を解き始める名探偵酒井戸から始まるが、話数が進むにつれ徐々に酒井戸ではない名探偵の投入や、殺人鬼を生み出すジョンウォーカーの存在が明らかになっていく。”イド”を外から観測し分析する存在であった本堂町小春の策略的に思える成長。元警察官の殺人鬼鳴瓢。生存本能の低い殺人鬼穴井戸。登場人物たちのバックグラウンドが描かれ、さらに”イド”の世界を構築する”ミズノハジメ”と特異体質の持ち主である飛鳥井木記について言及されていく。

2クールくらいで精神やイドの世界、飛鳥井の特異体質についてもっと深く掘り下げて描いてくれるともっと嬉しかったが、このちょっとわけわからない感じでぼんやりと描いているというところも愛おしく思える。

好きポイント

・世界観、設定

・本堂町 小春

画像1

画像出典:ID:INVADED イド:インヴェイデッド(アニメ公式サイト)

こんな人におすすめしたい

・ミステリ好き

・多少のグロ耐性がある

・おかしくていい


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?