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『グレイプニル〈全13話〉』感想メモ

見出し画像出典:グレイプニル(アニメ公式サイト)

こんな感じの話

・何故か化け物に変身してしまうようになった少年

・少年と二人で一つとなり戦う少女クレア

・化け物同士のコイン争奪戦。取り巻く謎。

感想のようなもの

はじめは何者かの陰謀によりなぜか着ぐるみに変身するようになった少年修一の変身ヒーローものかなと思ったけれども、そうではなかった。

不気味な着ぐるみの怪物になった修一の背中のチャックを開けたヒロインのクレアが興味本位でためらいもなく入っていく。
常識から外れた言動、倫理観の欠如が見受けられ、クレアは少しおかしい。そこがクレアの魅力である。

この作品は、修一が化け物に変身してしまうようになってしまった謎を追うというストーリーと、願いをかなえるコインを集めるために協力するチームバトルアクションが同時に進行している。

強いばかりでなく負けることのある修一とクレアにハラハラさせられたし、クレアが手を汚すシーンなかなかよかった。

物語のなかで、修一とクレアは成長し関係性を変えていく。けれども謎はより深まっていくばかりであまり解き明かされない。失われた記憶、隠された過去。一部どんでん返し的な解明もあるが、次の謎につながるだけであった。

ところどころにわざとらしいえっちな台詞や描写があるが、あまり必要なかったのではないかと思う。そこよりも謎にもっと触れてほしかった。

1クールではやや謎に触れる程度にしかできなかったのではないだろうか。
知略ミステリバトルを思わせるストーリーはよかったが、複線回収とどんでん返しの結末をうまく表現しきれていないように感じた。

未完漫画が原作らしく、このアニメも中途半端なところで終わったという印象である。
謎ばかりが残る状態ですっきりしない。
漫画が完結したら読んでみたいとは思うが、アニメである必要をあまり感じなかった。

好きポイント

・主人公の弱さ

・張られまくりの伏線。深まる謎

こんな人におすすめしたい

・能力バトル物が好き

・ミステリが好き

・俺TUEEEE展開を求めていない人


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