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初めてのリンゴの赤ワイン煮

部屋の片づけをした。数年前引っ越しと一緒に持ってきた赤ワインが出てきた。未開封だけど、いい状態であるかはわからない。
そして私はたくさんは飲まない。買った時は多分、少しずつ飲もうと思っていたのだろう。でも当時は結局飲まないでしまっていた様だ。
未開封だし料理に使えばいいかな。リンゴの赤ワイン煮が食べたいな。そう思った私はスーパーに出かけた。
美味しそうなリンゴを見つけ、その足で会計……には行かなかった。あの赤ワインが開けてみたら駄目になってしまっていたら赤ワイン煮ができない。私はどうしてもリンゴの赤ワイン煮が食べたかった。その足でお酒売り場に向かった。一番小さい瓶の赤ワインを買った。

そうやって考えて買って帰ったのに家についたら作る気が無かった。ちょうど夕食時、他の買い物も一緒にしており、夕食が先だった。夕食が終わって一息ついたら、もう作る気は無かった。買ったリンゴと赤ワインがそのまま台所に置かれた。

家に材料があるといつでも作れる。そう思うとまた今度、また今度、と気づいたら2週間ほど経っていた。

さすがにそろそろリンゴが傷みだすかもしれない。それと赤ワイン煮が食べたくなってきたこともありリンゴを袋から出した。寒い日が続いていたからかリンゴは美味しそうな状態を保っていた。

不思議なものでリンゴを手にすると無性に食べたくなる。早速皮をむいて口にする。傷むちょっと手前の柔らかな歯ごたえと甘みがあった。煮るのにちょうどいい状態だ。今リンゴを手にして良かった。あと数日置いたら駄目にしてしまっていたかもしれない。

買っていた赤ワインもある。今度こそ赤ワイン煮を作ろうと心に決めた。砂糖なしでできるかネット検索する。砂糖なしでも美味しいといくつかのレシピに書かれていた。

早速作る。とても簡単だった。どうして今までやらなかったんだろう、と思うくらいシンプルだった。私はやれないかも、と思うと、途端にやることが怖くなる。それを乗り越えると構えるほどじゃなかった、楽しいことだと分かっていても、何かやろうとする時は毎回ドキドキする。時にはお腹もいたくなってくる。それは、1度クリアして全く同じことが繰り返される場合は大丈夫なのだけど、ちょっと変わると毎回同じようになる。なぜかリセットされて毎回新しい1歩を踏み出さなければという気持ちになる。えいやっ、が必要になる。

そうして、えいやっ、で作ったリンゴの赤ワイン煮はとても美味しかった。できたそばから熱々状態のまま味見をする。美味しくて味見が止まらない。
夫に「大変、味見が止まらない」と言ったところ「大丈夫。いつも通りだ」と即座に返された。そう、私は自分で作りながら味見が止まらなくなる。もはや味見の量ではない。時には半分位食べてしまうこともある。それだけ出来立てが好きなのだ。

本来のリンゴの赤ワイン煮はできてから一晩おくと味が染みて馴染んで美味しくなるという。でも多分、おそらく、絶対、明日には残っていないと断言する。先日見つけた赤ワインはまだ大事に取ってある。あんなにハードルが高いと思っていた赤ワイン煮は作りやすいことが分かった。今度はあのワインを使って作れたらいいな。

そして案の定食べきった。今回も通常運転だった。
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リンゴの赤ワイン煮
材料
リンゴ 2個、レモン汁 小さじ1、赤ワイン 1カップ半
作り方
1、リンゴの皮をむいて切り鍋に入れる(リンゴは好みの大きさ)
2、1に赤ワイン1カップとレモン汁を入れる。
3、落し蓋をして中~弱火で煮る。(10分~15分)
4、リンゴに赤ワインの色がついて煮汁が殆どなくなったら残りの赤ワイン半カップを回しかける(リンゴに満遍なく赤い色がつくように)
5、煮詰まって煮汁が無くなり、リンゴが柔らかくなったら火を止め冷ます。

※リンゴは生でも食べられるので火の通り具合は好みで。私は味見しながら自分の好きな状態で火を止めています。
※落し蓋は無ければ、アルミホイルでも可。ただし蒸気で熱くなるので外す時は火傷に注意。


砂糖が無くても優しい甘みでとても美味しくなりました。食べた夫から「カッテージチーズに合いそう」と言葉があったので今度試してみようと思います。ご参考になりましたら🍀


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