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学校とは、本来子どものためにあるもの。教育のあり方をあらためて考える一本。映画メモ『あこがれの空の下~教科書のない小学校の一年~』

映画『あこがれの空の下~教科書のない小学校の一年~』
を鑑賞しました。

2021年最初の映画鑑賞となった一本。

ユニークな小学校の日常が舞台のドキュメンタリー

本作の舞台は、東京都世田谷区にある
学校法人和光学園 和光小学校。

この学校では、子どもの自主性を重んじ、
チャイムを使用しなかったり、
授業形式も教科書をほとんど使用せず
教師から一方通行で教えるようなものでないなど、
一般的な小学校とは違った、
個性的な教育を行っています。

この和光小学校の1年間を撮影・取材し
1本の作品としてまとめたドキュメンタリーです。

教育のあり方を考えるきっかけをもらった一本

「子どもたちが学校の主人公」

こうしてことばにすると、
なんの驚きもない、当たり前のように見えます。

ですが、現実問題として
この当たり前を体現している学校が
どのくらいあるでしょうか。

教師が教科書通りの内容を
ただ上から押し付けるのではなく、
問題への答えに対する「なぜ?」を大切にし、
生徒が持った多様な考えや
疑問を尊重した授業の展開。

沖縄での戦争体験や
東日本大震災の被災体験を
現地で学ぶ機会など、
多種多様な課外授業。

学校生活で起こったことを生徒と教師が共有して
一緒に意見を出し合い考えていくなどの
ひとりひとりの多様な個性を尊重しながら、
いずれ参加する社会で生きていくために
学級や学校という集団での他者への配慮の学び。

教師も生徒も、お互いを尊重するから
本気で熱く向き合っていく。

これからますます変化の激しい、
生きるのが難しくなっていく時代を生きるのに
必要な力を自分で考えてつけていくための
学校教育について。

学校は誰のためにあるのか。
教育のあり方について。

あらためて考える機会をもらった。
そんな2021年最初の映画鑑賞でした。

現在は渋谷のユーロスペースのみでの上映ですが、
これから上映館が少しずつ増えていくようですよ!


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