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【株・投資】2021/06/13現在における米株・買い銘柄について

みなさん、こんにちは。
今日は久々に株について、noteを書きます。

はじめに

今までは個別で推奨銘柄をお伝えしてまいりましたが、今後はテクニカル+ファンダメンタルズを用いて、解説していきたいと思います。

前提条件

買い銘柄の策定方式としましては、「ミネルヴィニの成長株投資法」を参考にして、作成しております。

・楽天ブックス
https://a.r10.to/hy2vqU

こちらの本ですが、内容にボリュームがあるのと、著者が日本の方ではないため、アメリカの方に向けた読みやすい書き方になっていることも相待って、少々難解なのですが、読み終えてみると、非常に勉強になります。

今回はその実戦として、買い銘柄を発表していきたいと思います。

第一ステップ(トレンド)

ミネルヴィニの成長株投資法によれば、最初のステップは、銘柄がトレンドに乗っているかでふるいにかけられます。トレンドとは、上昇トレンドのことで、急成長する株が並外れたパフォーマンスを見せる局面のほとんどは、株価に明らかな上昇トレンドが見られる場合だそうです。

逆に、大体の人が陥りがちなのが、株価が下がってきてお買い得に見えるので、感情的に買ってしまえ!と思って買うパターンで、その場合は下降トレンドに入っている株なので、さらに下がる可能性が高いので、絶対にやってはいけない手法だそうです。

とはいえ、3700銘柄以上ある全米株のトレンドを全てチェックするのは現実的ではないため、証券会社が発行している2021/06/10の米株レポートで、上昇中の株20銘柄を挙げてくれていたので、今回はそれを元にスクリーニングしていきたいと思います。

銘柄は以下です。

・ウォールグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)
・メルク(MRK)
・アムジェン(AMGN)
・シスコシステムズ(CSCO)
・セールスフォース(CRM)
・マイクロソフト(MSFT)
・マクドナルド(MCD
・ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)
・コカ・コーラ(KO)
・プロクター&ギャンブル(PG)
・ビザ(V)
・インテル(INTC)
・シェブロン(CVX)
・ウォルマート(WMT)
・ベライゾン(VZ)
・ホームデポ(HD)
・ウォルトディズニー(DIS)
・3M(MMM)
・ボーイング(BA)
・ユーナイテッドヘルス(UNH)
・バイオジェン(BIIB)

一度は聞いたこと、見たことのある銘柄が多いですね。

次にトレンドに乗っているかをチェックするのですが「ミネルヴィニの成長株投資法」によれば、以下のトレンドテンプレートでチェックします。

トレンドテンプレート

上記の1〜8を全て満たしている株が、次のステップに進めるとミネルヴィニは言っています。だいたいここでほとんどの株は落とされます。

以下が結果になります。(細かいので、必要に応じて拡大してみてください。)

トレンド結果

全ての項目が問題ない場合は、一番右の列が「OK」と赤く表示されている銘柄になります。

・ウォールグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)
・シスコシステムズ(CSCO)
・マイクロソフト(MSFT)
・ビザ(V)
・シェブロン(CVX)
・3M(MMM)
・ボーイング(BA)

第二ステップ(ファンダメンタルズ)

ミネルヴィニの成長株投資法によれば、第二のステップは、その銘柄のファンダメンタルズ指標である売上高、利益率、利益の改善があるかでふるいにかけられます。売上高の推移はYahoo Financeで調べられますし、利益率、利益の改善もEPSという一株あたりの利益と、コンセンサス予想という市場のアナリストが予想した数値に対して、実際の四半期決算ではどうなったかをチェックすることで調べられます。(これもYahoo Financeで調べられます。)

こちらが結果になります。

ファンダメンタルズ結果

これだけですとわからないため補足します。

たとえば「ウォールグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)」の場合、

https://finance.yahoo.com/quote/WBA/financials?p=WBA

の右側にありますが、

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四半期ごとのEPS(一株あたりの利益)の結果です。「Missed」とありまして、これは「コンセンサス予想」に対して実際の値が到達できていなかったことを指します。つまり良い決算を出せなかった回があったということです。

今回は厳し目に見ていますが、1年間の最新過去4回の決算発表で全て「Beat」しているか、つまりコンセンサス予想を超えてきているか(=企業として成長しているか)で、1つでもダメだった場合は、「total」をNGとしています。

ちなみに売上高の推移は、

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Revenueが総収入で、Earningsが企業純利益ですので、こちらは少しずつではありますが、回復傾向にあるので問題ないかなと思います。(すごいきれいなわけでもありません。。)

逆に「シスコシステムズ(CSCO)」の場合、

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いいですね。全部クリア。

・シスコシステムズ(CSCO)
・マイクロソフト(MSFT)
・ビザ(V)

第三ステップ(上昇のきっかけ)

ミネルヴィニの成長株投資法によれば、第三のステップは、その銘柄のボラティリティの低下があるかでふるいにかけられます。いくら株を買っても最終的には機関投資家の目に留まって、彼らが買ってくれないと大幅な上昇は見込めません。機関投資家が購入するタイミングは、機関投資家以外の一般投資家の人たちの売買が落ち着いたタイミングで一気に入ることが多い傾向が見られます。ボラティリティの低下は、特定のチャートパターンを出しているかどうかと、出来高が減少しているかでチェックできます。

・シスコシステムズ(CSCO)

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チャートとしては、4月から4Tと呼ばれる4回の上下(ボラティリティの低下)があります。6月初旬で画面下の出来高も下がってきており、そこから6月中旬にかけて株価上昇とともに上がってきているので、6月初旬で買えれば一番良いタイミングだったと言えます。言い換えますと、買いのタイミングではありません。

・マイクロソフト(MSFT)

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3月から4月にかけてカップウィズハンドルを形成し、さらに5月から6月でもう一度カップウィズハンドルを形成中です。5月中旬から下旬で一度上がったが下がり、6月初旬で下がったのを現在上げているので、2T(2回のボラティリティ低下)を形成しております。ボラティリティの低下は2回〜6回発生した後に上がるパターンが多いので、現在は買ってもOKな状態にあると言えます。出来高も若干下がり気味なので、良い傾向です。

・ビザ(V)

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3月下旬でガクッと下がり、4月、5月で回復し、現在もカップウィズハンドルを形成中です。5月中旬で上下みたいな山が見えなくもないのですが、これはカウントしないとすると1Tなので、まだ買いタイミングとは言えないかなと思います。出来高は徐々に減少傾向なのでOKです。

・マイクロソフト(MSFT)

第四・第五ステップ(買いと売り)

ミネルヴィニの成長株投資法によれば、第四・第五のステップは、適切なタイミングにおける買いと売りの設定です。買いタイミングは第3のステップまでにまとめられた指標をクリアしており、分析した結果今のタイミングがよければ買えるでしょうが、適切な買いタイミングで買ったとしても、絶対に株価が上がるという保証は無いです。そのため、資金を守るために、買いタイミングで損切りの逆指値も設定しておいて、強制的に損切りもされるようにしなければならない。またうまくいった場合でもどこかで利益を確定する必要があるため、利確についても事前に決めておく必要がある。

・マイクロソフト(MSFT)

買いと売り_MSFT

こちらは現在値を元に、利食いラインとして現在地の1.5倍になった時の値と、損切りラインとして10%を下回った場合(現在値の90%)を作成しました。

購入時に条件付き注文で、OCO注文+(指値+逆指値)で、全部設定した状態で、買いを入れましょう。

終わりに

ミネルヴィニの成長株投資法」を参考に作成してみましたが、いかがでしょうか。

マイクロソフト(MSFT)は、みなさんご存知の通り、Windowsの生みの親であり、すでにアメリカでもGAFAMと呼ばれるほどの超巨大企業の1つであるため、今後株価が急成長するとは、(すでにめちゃくちゃ成長しているために)思いにくいかもしれませんが、数値上、テクニカル上では、すごい優良企業であるため、今回の分析結果を元に、2021/06/14に、来週のアメリカ株式市場が動きますので、マイクロソフト(MSFT)を購入してみたいと思います。

所感としては、分析しても最終的に残る株は一握りであり、20株ほどのリストから残ったのは運がよかったと思います。

また、急成長株はIPOしてから10年以内に出てくる傾向があるというデータもありますので、マイクロソフトのような10年越え選手だけではなく、若手企業にも今後は着目して、分析結果をまたみなさんにお伝えできればと思います。

それではまた!

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