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建築士の転職の第一関門、履歴書の正解と不正解を解説

建築士の転職で避けて通れない履歴書

転職に向けて履歴書だけに特化したブログです。履歴書にはNGとなるもの、NGかと思いきやOKな書き方もあります。履歴書のイロハから活用術まで細く解説していきます。

履歴書はその人を写す鏡とも言われています。こんなもんでいいだろうというやっつけ感がどこにも出てはいけません。

Q 、履歴書は手書きのほうがいいですか?

A、建築業界の転職においては手書きでなくても構いません。

古い慣習を守る業界や新卒の場合は手書きを求められる場合もありますが、IT業界に入るのに手書きということはありえませんね。

建築業界には古い慣習もありますが、業務自体はパソコンが欠かせませんし、メールやSNSを使ったやり取りも頻繁な業界。転職エージェント経由の場合にはデータで送信されますので、履歴書も手書きにこだわる必要はまったくない業界と言えるでしょう。

注意が必要なのは「書は人を表す」というような考え方を持つ古い体質の企業や事務所には手書きが有効な場合もあります。

中小企業の採用担当をしている方によると、指定がなければパソコンで履歴書を作成しましょうと呼びかけています。

「書は人を表す」と正反対のことを言っており、字で性格なんてわからない、仕事ができる人が字がきれいとは限らない、効率が悪い、汚い字は読む気にならない。

また企業人事の8割以上が履歴書が手書きでなくても評価を下げないとのこと。悩む必要はなさそうです。

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転職に必要なのは写真より中身

履歴書の写真は応募者の雰囲気を知るための大きな手がかりになると、こちらのサイトでも紹介しています。

スピード写真や自撮りのメリット。デメリットも含め履歴書写真について見ていきましょう。

Q、今の時代、自撮りでも大丈夫でしょうか?

A、避けましょう

履歴書作成がパソコンになったからとて、履歴書において写真の自撮りはまだまだ浸透していません。自撮りは手抜きの印象を与える可能性も…。自撮りはスマートフォンで撮るにしても、近づいて撮影すると歪みますし、照明も不自然になります。

スピード写真でも美肌、美白の修正加工はありますが、スマートフォンで修正をする場合は本人とかけ離れた不自然な姿になる可能性も大。極端な画像修正はかけませんよという声も聞こえてきそうですが、修正に関してはご自分でいじるのはおすすめできません。

Q、スピード写真はOKですよね?

A、OKです

スピード写真は証明写真として十分に浸透しています。スピード写真のメリット、デメリットはこちら

スピード写真のメリット

気軽に撮影ができる

撮影データをスマホにダウンロードできる

料金が安い

スピード写真のデメリット

自動の機械のため撮影環境は一定

のっぺりした印象になってしまう

Q、やはり写真館でしょうか?

A、時間と金額に余裕があるならメリットあり

建築士の転職の場合、写真館まで出向く必要はないと思います。

転職エージェント経由だとデータで送信されますし、新卒と違い履歴書で採用担当が知りたいことは実務経験です。履歴書の写真は間違いなく本人であることが証明できれば十分です。

建築士の転職に欠かせないのは学歴より資格

新卒と違い、転職の場合には学歴が冠になることはありません。採用担当者は建築士として何が得意分野なのか、人間性をその資格から知りたいのです。それでは資格取得についての正解、不正解、気をつけるべき点についてご説明します。

Q、手持ちの資格は全部書くの?

A、手持ちの資格は基本的にすべて書くが注意が必要

資格と一言で言っても、建設業界には国家資格、公的資格、民間資格と多くの資格が存在しますよね。その他、建築士としての業務に必要のない資格の記載については級の高いものは書くべきです。どの業界でも持っていて必要な実務資格、運転免許証、簿記やパソコン関係、実用英語技能検定やTOEICは記載すべきです。

※特に英語関係の資格は今後増えるであろう外国人労働者の対応にも役立ちます。国民性の違いやニュアンスで誤解が生じる場面でも仕事をスムーズに進めることができるアピールになること間違いなし。

注意が必要なのは、直接実務経験に直結しない資格で書かなくてよいものは年代によって変わります。実務経験が少ない20代の場合は、努力のアピールになりますので、漢字検定や珠算検定など二級以上があれば書きましょう。逆に30代半ば以降の転職の場合は記載の必要はないです。

武道や書道の段位は履歴書に記載する資格には該当しませんが、趣味、特技の欄には積極的に記載しましょう。

資格取得に向けて勉強中である資格についても未取得であっても履歴書に記載し、向上心や意欲をアピールします。

業務独占資格については正式名称と取得年月日は正しく書くこと

建築士も業務独占資格ですが、名称独占の資格は無資格では名乗ってはいけないという決まりがあります。業務内容を違反すれば業務停止や最悪の場合懲戒処分になりうるわけです。正式名称と取得生年月日を正しく記載します。

平成○年○月○日 一級建築士免許 取得
所轄・主催: 国土交通省

建築士の資格に有効期限はありませんが、国土交通大臣の登録を受けた登録交通機関が行う建築士定期講習(一級建築士定期講習6時間以上、二級建築士5時間以上)が義務付けられています。建築士事務所に所属している建築士のみなさま、3年ごとの定期講習をお忘れなく。

これらに罰則はありませんが、故意に受講しない場合には建築士法義務違反として懲戒処分の対象になる可能性があり、設計や工事管理等の業務を行うこともできなくなります。

転職の前に漏れのないよう確認を忘れずに!!

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建築士の転職で不正解な履歴書

転職は早く決めれば正解ではないのです。転職活動を早く終えたいばかりに手抜き履歴書になってしまったパターンは少なくありません。

履歴書をしっかり作り上げることは、第一関門を突破できるということに繋がるため、いちばんの近道なのです。

NG例 応募動機が曖昧

転職をする時は履歴書の応募動機から書くことと推奨しているサイトもあるくらい、応募動機は要です。

応募動機を読む時、採用担当者は自分の会社のことをどれだけ理解しているか、実務を任せた場合を想定して読んでいます。ここがぼやけてしまっては台無しです。企業の特徴や理念、自分とのマッチングをしっかり確認しましょう。コピペのような応募動機はその時点で不採用決定です。

御社の〜〜という理念に深く共感しました。

どこにどんな風に共感したのか。これを抜きに語れません。理念に関することは履歴書の応募動機に書きやすい、とりあえず文字稼ぎで理念に共感しましたと安易に書く人が多いですが多いからこそ、差をつけるために具体性を持って記載しましょう。企業のどんな所に共感をしたのか、感銘を受けたのか。しっかりと伝える自信がないのなら理念についての共感は書かない方がいいです。

NG 過剰な自己アピール

自信がある人ほどやってしまう過剰なまでの自己アピール。気付かないのは本人だけという場面を日常の中でも見たことがあると思います。癖は場所が変わっても出てしまうもの。履歴書の中で知らず知らずやってしまっていないかを確認しましょう。

過剰な自己アピールになるかならないかの境界線は客観的事実に基づいているかどうかです。鼻につく、嫌味に感じてしまうのは主観に基づく自慢話だからです。

転職回数が多い場合など、スキルアップのために転職したのに、採用担当者から、この人、人間関係のつまづきもあったんだろうなぁと要らぬ誤解すら生んでしまうことも。自慢話と実務経験の豊富さの区別はしっかりすること、気をつけてください。

NG例 趣味、特技欄で外してしまう

人柄を伝えるのに注目するのが、趣味、特技欄。

好感度が下がるNGはこちら。

ズレてる体力自慢 

三日三晩寝ずに仕事ができます! 徹夜もいとわぬ体力があります!

建築士は激務です。納期の関係で思うように休みが取れないこともあります。転職ですから、やる気やタフさはアピールしたい!という気持ちはわかります。しかし、採用担当者が抱く印象は不安。

限られた時間内で仕上げる効率性には欠けてるのかな?

スケジュール管理には無頓着ってことか?

自分がアピールしたいことと正反対の印象を抱かせます。

体力自慢をしたいならば、休みの日はストレス発散も兼ねて仲間とサッカーを楽しんでいるとか、充実した生活を送っている、仕事と私生活のメリハリがついている印象を与えるような書き方に変えましょう。

履歴書の趣味・特技の記載内容からさまざまなことを読み取っているのです。転職では応募者の実務経験や適応能力、社風とマッチしているかどうか。趣味 特技欄で存分にそれらを伝えていきましょう。



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