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たゆたう

エッセイを読むと無性に文章を書きたくなる。

どうしてかと言われたら答えるのが難しいけど、一番しっくりくる言葉としては"羨ましい"という言葉な気がする。

「自分がその時に感じたこと」を言葉にしている
いや、もしかしたら言葉にできているという方が近いかもしれないが、それがすごく羨ましい。

"言葉は生き物だから忘れないようにメモをしている"と誰かが言ってたけど、本当にその通りだなと思う。

2021年からほぼ毎日日記を書いていて、たまに読み返すと、こんなことで悩んでいたんだな〜と笑ってしまうこともある。

けどその当時は本気で悩んでいて、仕事に集中できない日もたくさんあったし、何をしても面白くないな〜と感じた時期もあった。

その文字を見るだけで、その時の感情や情景を思い浮かべることができるから、ほんと面白い。

そんな感じで久々に文章を書きたくなったから、書いていきたいと思う。



"たゆたう"

タイトルにしたこの言葉。

長濱ねるさんの初エッセイ本の題名である。

このエッセイを読むことが、最近楽しみにしていたことの一つだった。

ぼく自身「ダ・ヴィンチ」という雑誌を毎月欠かさず読んでいて、その中でも長濱ねるさんの連載を一番楽しみにしている。

初めてその連載を読んだのは1年くらい前だったが、その文章がとても魅力的だったのを覚えている。

形容するのが難しいが、"着飾っているように見えて、生々しい"って感じ。

一見矛盾しているような二つの言葉だけど、それら両方兼ね備えられており、どんな経験をしたらそんな表現できるのかといつも思う。



その本を読み進めていて、心にストンって落ちてきた印象的だった言葉が一つある。

"今日も場所が別々なだけで、同じダンジョンで戦う仲間"という言葉。

人は生きていくために働かないといけないことが多いけど、働くという行為は楽しいと感じる場面よりも辛いと感じ場面が多い気がする。

やりたくないことをやらないといけないこともあるし、なんでこんなこと言われないといけないんだよ!と叫びたくなることもある。

そんな時に友達や家族のことを考えると、心が落ち着く。

"場所こそ違えど、仕事というダンジョンをみんな戦っている"

きっとみんな友達や家族の前では辛い素振りなどは見せないけど、人知れず戦っているんだよな〜って考えると、少しは頑張れる。

たまにはゲーム感覚でやるのもありかもしれない。

何か嫌なことが起きたら、「これを乗り越えたら1レベ上がる!」くらいのテンションでもよい。(ポケモン感)

苦手な人に何か言われたら、「こうかばつぐん!一旦逃げて回復薬を飲むか、それとも相手の急所を狙って勝つか」くらいでもおもしろい。(ポケモン感)

休みの日には各々好きなポケモンセンターに駆け込んで、回復すればいい。(ポケモン)

そんな気持ち。

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