横浜で船を撮っていたら終電を逃した話
皆さんこんにちは。どんなテストも一夜漬け勝負、私です。
現在弊学は絶賛期末テスト期間です。よォ!みんなテスト勉強頑張ってる?(笑)賢すぎた私は諦めの選択をしました。本題に戻りますが、ここ最近はほぼニートなので話のネタが全くありません。なので直近のお出かけについて記すことにしました。前置き長くてごめんね。
本日は2022年9月14日、時刻は21時半、ここは横浜港です。俺はなんでこんな観覧車とかがあるリア充だらけのところにぼっちでいる???こころなしかカップルの男の方が異常独身男性の私を優越感のこもった視線で見てくる気がします。こういう男が「俺オタクだから~~」と言って女を口説いているのを見ると無性に腹が立つ。""ホンモノ""を見せてやろうか。こ〇すぞ~~~~~~~。
さて、カメラを持ったオタクが移動する理由は一つ、それはそこに被写体があるからです。今回の被写体は北欧ノルウェーからやってきた帆船スターツロード・レムクル号。「なんて?」って感じの名前ですが、このおフネ、1914年(大正3年)にドイツ帝国で海洋学校の練習船として建造され、一時は大英帝国やナチスドイツの持ち物となるも、二度の世界大戦を生き延び現在はノルウェー王立海軍で練習船として使われている文化財級の帆船です。(オタク特有の早口)
そんな普段大西洋にいるようなフネが何で横浜に?というのは、最近話題のSDGsの観点で持続可能なエネルギーである風力を使った航海技術の研究のため(?)、世界一周中に横浜に寄港したとのこと。100年前の帆船で世界一周とかロマン溢れますよね。ちなみにこの夜の翌日に次の目的地、石垣島へ出航することが決まっているので夜の写真を撮るには今夜が最後のチャンスとなります。
まずはじめに撮影したかった構図、港に佇むハンマーヘッドクレーンと絡めた写真を。このデカすぎるクレーンもおフネと同じ1914年製、現在は現役を引退したものの、大正時代から100年以上横浜港の発展を見守ってきたヌシとも言える存在です。
いや~~~~~かっこよすぎきれいすぎ。
ほんとは凪の状態で水鏡みたいに撮りたかったけどどうでもいいぐらいかっこいい。注目してほしいのはマストを支えるロープに施された満艦飾。これ、夜にやることはほとんどないんですよね。しかも行った時間が遅かっただけに、照明を落として真っ暗なんじゃないか….って懸念がありましたがマストを照らすライトアップも美しく、そんな不安は打ち消されました。
お次はお尻の方から。艦尾の装飾も美しいですよね。艦尾装飾の上には小さく「 STATSRAAD LEHMKUHL(スターツロード レムクル) 」と船名がノルウェー語で書かれ、下には「BERGEN(ベルゲン) 」と母港の名が書かれています。ベルゲンはアナ雪のモデルになったともされるノルウェー第二の都市で、旧市街の建物が世界遺産に登録されている歴史ある港町です。
ここであることに気付いた俺。
あれ......終電何時だ……?
オタクというものは好きなものに打ち込むと時間を忘れるもので、既に撮影開始から二時間弱が経過、現在時刻は23時半前です。おそるおそる終電の時間を調べると…..
2 3 時 2 5 分 発
現在いる場所から最寄りの桜木町駅までは1.3キロ、1分で走れば間に合いますが当然無理なことです。
以前、神奈川県の横須賀で海上自衛隊のイベント後に提督たちで飲んで終電間に合わねぇ!!って時に、品川駅で京急→山手線の乗り換えを1分でクリアし無理やり間に合わせたことがありました。電車オタクお得意の乗り換え案内を駆使してあらゆる帰宅方法を考えますが、所持金を考えてどう頑張っても無理です。万策尽きたってこういうことを言うんだな……
まぁいっか!
撮影時間が伸びるし!
そうです、時間に縛られない趣味の時間ほど最高なものはありません。撮影を継続すりゃいいんだ。なんなら日の出とか見れちゃうかも??
日を跨いだころ、さすがに撮影に飽きてきたので休憩しようと階段に腰かけてTwitterをやっていたらオタクに標準搭載されている三式陰キャレーダーが嫌な気配を察知します。現れたのは謎の缶を持って酔っ払った外国人の集団。見つけたときにはもう足が動いて逃げていました。ごめんよマイブラザー。俺はお前らと酒盛りはゴメンだ。
休み時間に席を取られる陰キャのように生息地を追われてしまったので深夜のみなとみらいを徘徊することにします。
まずは近くにあった赤レンガ倉庫。暗っ。てか誰もいねぇ。今気付いたんですけど赤レンガ倉庫ってシルエットだけ見ると往年のフリーホラーゲームの呪われた館みたいでちょっと怖いですね。魔女の館的な。
このあたりで「歩き回って撮影とかどうでもいい、横になって休みたい」という気持ちが強くなってきました。
きちゃった///♡♡
数キロ歩いて関内駅前にあるおなじみ旅行オタクの別荘、快活クラブにやってきました。これで解決。。。
金がねぇ...(切実)
所持金は1500円、ここの店舗は鍵付き個室しかなく、入ってしまうと数分で出ないと帰れなくなってしまいます。いや最初から調べておけよw🥲
ならば大学生として夜を明かす定番、お隣桜木町まで歩き、カラオケまねき○こにやってきました。まねきのこ🍄ね。
大学生なら770円という文字に目がくらみ吸い込まれるように店内へ。このプランで〜とニッコニコで料金表を指差したら
店員「このプランは2人以上でないと使えないんです...」
ぼく「えっ」
何ィッ!?貼り紙にも目を凝らすと「2名以上で...」と確かに書いてあった。ぼっちには生きづらい社会。俺はこのきたねぇ社会をぶっ壊す。うん、最初から調べておけよ、、、(2回目)
もうなんでもいい、とりあえず建物の中入りたい…おうち帰りたい…
残された最後の砦、マク○ナルド関内店へ向かいます。そういえば充電もヤバかった。急ごう。
なんじゃこりゃァ!?
なんかやベェ建物出てきたよ。怪レい臭いがプンプンするぜ。
行きでは全く気付かなかったんですが、これは「都橋商店街」というスナック、居酒屋の集合体のようです。私も写真で見たことあったんですが、飛田新地とかにあるもんだと思ってた。疲れも恥も吹き飛んで撮影に取り掛かります。
最近流行りのカラーフィルムっぽい色にデジタルの画像を編集してみました。そういえばZ世代が口癖のように言ってるエモいって何なんですかね?きったねぇ昭和の路地裏とか?知らんけど。
時刻は深夜の2時、やベェ深夜徘徊気持ちよすぎだろ!しかしここでカメラがバッテリー切れ。さらに私が低身長であるために「家出高校生がこんな時間に写真撮ってる」と通報されかねません。名残惜しいですが警察のお世話になる前にそそくさと立ち去ります。
道中しつこい黒服どもを振り切ってなんとか関内のマクドナ○ドまで辿り着きました。やっと座れる……
え゛
私、頑張ったよね… もう、ゴールしてもいいよね…
観鈴ちんの感動的なセリフをこんな場面で使うな‼️と罵声が飛びそうですが、このときの感情は本当にこんな感じでした。
どうしようもないので酔っ払って寝ているおじさんと駅前でキャンプです。ここに来てお金の重要性を実感しました。時刻は朝3時、始発までだいたい1時間、それぐらいなら耐えれそうです。
実はこの数日前に京都で夜行バスに乗り遅れて四条大橋の下で一夜を明かしたことがあったんですがね…あれ…?
残念ですがこの話にオチはありません。このあと始発で帰り、親に半殺しにされたあとにその日の夜行バスで福井県の敦賀に向かいました。元気だなー。その話はまた今度話す気になったら話します。
初っ端から3000字を超える長文となってしまいましたがここまで読んでくれた方、ありがとうございました。暇つぶしになったらまた見に来てください。
ではでは〜
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?