見出し画像

心と記憶に深く残るお宿

(期待した以上のお宿とは)
宿を決めるとき、HPを見たり、口コミ確認をしたりしますよね?
私も、事前リサーチをしっかりしてから宿を決める一人です。

まずは、立地。次に温泉かどうか、客室、お風呂の広さはどうか?
お料理、部屋の広さはどうか?
口コミは?などなど・・・
いろいろと気になるポイントをまんべんなく
そして、何か所かを比較しながら決定!!


で、次は、現地に到着してからのチェック。
リサーチしていた情報との「違い」が気になります。
(写真との違いや、清潔感や実際に感じる雰囲気など etc)
事前リサーチ行動や到着後リサーチ行動は、旅行への「期待感」の表れだと思います。

今の時代、インターネットで大体のことは正しく事前リサーチができるので、よっぽどのことがない限り
「期待外れだった・・・」
っということは少なくなってきているように思います。

ある意味、期待した通りだった。
と感じることのほうが沢山あるかもしれませんね。

でも、
記憶や、心に深く残っているお宿って、
いくつぐらいありますか??

正直私は、ものすごく記憶に残っているお宿は、多くありません。。。。(泣)

仕事柄(JTB勤務、倉敷市(旧)観光協会勤務、倉敷市役所観光課勤務)多くのホテルや旅館に泊まったので、記憶しきれていないのかもしれませんが、(汗)


でも確実に、心と記憶に深く残っているお宿とそうでないお宿ははっきりしています。


(心と記憶に深く残るお宿)

私にとっての、心にも、記憶にも深く残るお宿とは、一度行って満足しないお宿です。

満足しないって、不満足とは違いますよ! (笑)
とっても良かったお宿でも、「また来たいね」と言ったきりで、
「また」を実行していないお宿って結構ありませんか?

私もほとんど、「また」を実行していない、
つまりリピートしてないお宿が多いです。

でも、リピートしているお宿もあります。

観光系のお仕事を、約20年もかかわっている私ですが、
宿に泊まるとき見ているポイントはこんな感じです。

(基本ポイント)
① 清潔感 (お掃除の行き届き具合)
② お食事内容 (地元食材や旬な食材を使った料理か
③ 自由度 (時間的制限、サービス時やお部屋内に聞こえる音)
④ 統一感 (○○の宿など宿独自の命題が、サービス全般に反映され統一感があるか。)
⑤ 嘘がないか (発信している内容と実態と異なる点が少ないこと)

(ディープポイント)
⑥ 従業員さんの笑顔 (少なすぎず多すぎない接触回数があり、距離感を知り尽くしたサービス提供が、従業員さんの笑顔と共にあるか。)
⑦ 気遣いや心づかい (驚かせて喜ばせるようなサプライズではなく、お客様の目線に立ったモノやコトなど、関心させられるポイントがあるか)

① ~⑤は基本的なポイントで、旅館の機能性部分で、事前に調べられることだから誰もが気になることだと思います。
私の場合はこの要素も見てはいますが、実はさほど関心度は高くありません。
言い換えればあって当たり前の部分ではないかなぁ~と思っています。


⑥~⑦は、情緒的なポイントで、来てみて感じて初めて分かる部分です。
私は、特に従業員さんの笑顔が、本物かそうでないのかは気になります。

それは、職場への満足度が従業員さんの笑顔に反映させていると思うからです。
従業員さんがお仕事をこなしながらも、笑顔で会話をしてくださり、この地域ならではの生活情報を聞かせて頂けたりすると、顧客としてだけではなく、ヒトとしてのつながりができたようで、急に親近感が生まれます。
その時思うのは、経営者の方がしっかりと従業員さんの心を掴める経営をされていらっしゃるのだろうなぁな。。っと感じます。

本物の笑顔は教育では作り出せませんからね。

画像1

そして、お宿の中での小さな気遣いや心遣いも大切。
「今、これが欲しいな・・・」と私が思うことがないことこそが、一番の心づかいと気遣いだと感じます。
要は、お客様の気持ちになり、先回りして用意がされているってことですからね。


① ~⑦のポイントを私はみていますが、特に⑥⑦が印象深くあるお宿には、
「情」のようなものがうまれます。

おそらくそれは、
自分を見てサービスをしてくださったことへの、「満足感」であり、
「この場所に居ていいんだぁ」と感じる「安心感」なのだと思います。

人間は、居心地がいい場所に帰りたくなりますよね。
頭で考えるのではなく、自然とカラダが動く感じとでもいいましょうか。

その感情が、「またいつか行く」から、「次は○○月に行こう」の行動になるのだと感じます。

ネット上で何でも調べられ、何でも購入できる時代になりましたが、
人の温かさを感じた時に湧き出る感情や、ヒトと繋がることで感じる親近感は、
ネット上で分かるものではないですし、購入することもできません。

だから、一人一人が持つ、「人間味」、
カッコよく言えば「パーソナリティ」は、
ヒトをつなぐ、なにものにもかえがたい
「唯一無二」のになるのだと思います。

人を長くつなぐ源泉は、
やはり、「ヒト」の温かさなんですよね。


心と記憶に残るお宿や、
期待した以上のお宿になるには
満足はしたけど、おなか一杯にさせない状態

つまり、また次も、
新たなヒトに出会え、
新たな物語がうまれ
満足感が得られる期待感を残す
帰れる場所でありつづけることが大切だと、
私は思います。


そして先日、久しぶりに心に残る宿に出会いました。

今回はお仕事での宿泊だったのですが、
島根県松江市の宍道湖(しんじこ)畔にある、
松江しんじ湖温泉「なにわ一水(いっすい)」さんに宿泊しました。
http://www.naniwa-i.com/

画像2

こちらのお宿は、1918年創業の旅館で、
現社長は4代目になる歴史ある旅館です。

私がJTBに勤務していたころから宿泊販売をしていたので、よく存じ上げていたお宿でしたが、

ただ最近少し、

いや、とても、

旅館のレベルが上がっています。

その理由は、

4代目社長の「勝谷有史さん」にありました。



このお話は次回に書かせて頂きますね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?