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【J NOTE】観光・地方創生コラム

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観光や地方創生政策について書いたコラムをまとめたものです。1記事はそれぞれ大体2500~3500字ほどあります。
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#私の学び直し

#0 「J NOTE」について

はじめに 「J NOTE」では地方の市町村にスポットを当てて、過疎化の現況や地方創生に関する行政の取り組みなどについて取り上げます。 主に、大学生のレポート課題の題材探しや、通勤通学の電車内でサクッと読めるようなコラムにすることを目標に、なるべく客観的かつ中立的な立場から書いていきたいと思います。 もし、「J NOTE」を読んで興味のあるトピックが見つかった時は、このnoteの内容を全て鵜呑みにするのではなく、必ず自力でそのトピックについて調べることをおすすめします。そう

#21 開拓して生まれた日本最後の市町村 ―秋田県大潟村―

はじめに『J NOTE』第21回は、秋田県南秋田郡大潟村を取り上げます。 大潟村は、秋田県の中央部に位置する人口約3,000人の村です。基幹産業は米づくりで、米どころが多い東北地方の市町村の中でも有数の産出額を誇っています。 そんな大潟村は、村域のすべてが八郎潟という湖を干拓してできた土地です。そのため、自然に形成された山や川などは村内に存在せず、また村全体が八郎潟の調節池と放水路で囲まれているという、全国的にも珍しい地勢となっています。 そこで今回の『J NOTE』で

#10 香川県における「うどん」に次ぐ名産品とはなにか

はじめに『J NOTE』第10回は、香川県を取り上げます。 香川県は四国の瀬戸内海側に位置する、人口およそ93万人の県です。「讃岐うどん」が全国的に有名であり、県による「うどん県」キャンペーンは2011年から10年以上続く大ヒットコンテンツとして知られています。 しかし、香川県はうどんのイメージが強すぎることで、他にどのような名産品があるのか全国的にはあまり知られていません。 2020年度に香川県交流推進部が行った認知度調査によると、うどんの認知度がほぼ100%に近いの

#8 長野県伊那市の観光振興と地方創生政策 ―地域活性化と知名度アップを目指して―《後編》

前編(観光振興)については、下記のリンクから見ることができます! 伊那市による地方創生事業続いて、伊那市による地方創生事業についてみていきたいと思います。 伊那市では、2020年3月に「第2期伊那市地方創生総合戦略」が策定され、「人口減少対策」と「経済縮小対策」の2つの地域政策に取り組んでいます。そして、人口減少と経済縮小問題に立ち向かうために、 という4つの基本目標が掲げられており、その基本目標達成に導くためのいくつかの事業(リーディング・プロジェクト)が示されていま

#7 長野県伊那市の観光振興と地方創生政策 ―地域活性化と知名度アップを目指して―《前編》

はじめに『J NOTE』第7回と第8回は、長野県伊那市を取り上げたいと思います。 伊那市は長野県南部に位置する、人口約6.6万人の街です。中央アルプスと南アルプスに挟まれた伊那谷の北寄り(上伊那地域)に位置し、その恵まれた自然環境から「米」「りんご」「そば」「野菜」など様々な作物を栽培されています。 また、伊那市は人気ロックバンド「King Gnu」の常田大希さん、井口理さんの出身地でもあり、市内の繁華街にはライブハウスやレコーディングスタジオも立地していていることから、