#20 かつて四国への窓口だった街 ―岡山県玉野市の産業と街のありかた―
はじめに『J NOTE』第20回は、岡山県玉野市を取り上げます。
玉野市は、岡山県南部に位置する人口約5.4万人の市です。瀬戸内海に面する港町で、明治時代には市内の宇野港から香川県の高松港まで宇高連絡船と呼ばれるフェリーが就航するなど、玉野市は本州と四国を結ぶ交通の要所として近代以降に大きく発展してきました。
しかし2023年現在、宇野港から四国本土行きの定期船は運行されておらず、代わりに瀬戸大橋が通る隣町の倉敷市児島地区が「四国への窓口」という重要な役割を担っています。