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【J NOTE】観光・地方創生コラム

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観光や地方創生政策について書いたコラムをまとめたものです。1記事はそれぞれ大体2500~3500字ほどあります。
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2023年1月の記事一覧

#16 富山県南砺市のなんとびっくり!な芸術産業について

はじめに『J NOTE』第16回は、富山県南砺市を取り上げます。 南砺市は、富山県西部に位置する人口約4.6万人の市です。市内の南北には東海北陸自動車道が通っており、北陸新幹線の新高岡駅にも程近い立地であることから交通アクセスにも優れています。 南砺市は、2004年に平野部の5町村と山間部の3村が合併して誕生した市です。行政の中心は、警察署や市役所(2020年に福野地区から移転)などが置かれている福光地区ですが、平野部の福野・井波・城端地区にも市街地が分散しています。

#15 全国各地にたくさんある「高田市」

はじめに 『J NOTE』第15回は、全国各地にある「高田市」を取り上げます。 2023年1月現在、市の名前に「高田」が付く自治体は全国で4団体あります。そして、過去に新潟県に所在していた高田市(現上越市)を合わせると、これまで5つの高田市が存在していたことになります。 そこで今回の『J NOTE』では、全国に所在する「高田市」の特徴について、それぞれ見ていきたいと思います。 全国各地の「高田市」あつめてみました①上越市高田地区 ―歴史の風薫る街― 新潟県上越市は、人

#14 京都市における歴史文化に頼りすぎない「観光」づくり

はじめに『J NOTE』第14回は、京都府京都市の観光について取り上げます。 京都市は京都府南部に位置する、人口およそ144.8万人の市です。京都市は中世から近世にかけて1000年以上もの間、都が置かれていた日本随一の歴史を持つ街です。市内には清水寺や嵐山、伏見稲荷大社などの観光地が点在し、風光明媚な街並みと伝統文化が色濃く残っています。 また、京都市は外国人観光客からも人気の観光地であり、コロナ禍前年の2019年には延べ886万人が京都市を訪れるなど、日本を代表する国際

#13 福島県会津若松市における観光産業と新たな観光資源の発掘

はじめに『J NOTE』第13回は、福島県会津若松市を取り上げます。 会津若松市は福島県西部の会津地方に位置する、人口約11.4万人の市です。 会津若松は、江戸時代以前から会津地方の政治経済の中心都市として栄えてきました。現在でも、市内には会津地方の46.3%の人が住んでおり、県の出先機関や金融機関が置かれるなど、会津若松は会津地方を代表する都市であるといえます。 また、会津若松市は交通の要所でもあり、市内の東西南北すべてに国道が伸びています。加えて、市内の東西を磐越自