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【J NOTE】観光・地方創生コラム

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観光や地方創生政策について書いたコラムをまとめたものです。1記事はそれぞれ大体2500~3500字ほどあります。
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2022年11月の記事一覧

#8 長野県伊那市の観光振興と地方創生政策 ―地域活性化と知名度アップを目指して―《後編》

前編(観光振興)については、下記のリンクから見ることができます! 伊那市による地方創生事業続いて、伊那市による地方創生事業についてみていきたいと思います。 伊那市では、2020年3月に「第2期伊那市地方創生総合戦略」が策定され、「人口減少対策」と「経済縮小対策」の2つの地域政策に取り組んでいます。そして、人口減少と経済縮小問題に立ち向かうために、 という4つの基本目標が掲げられており、その基本目標達成に導くためのいくつかの事業(リーディング・プロジェクト)が示されていま

#7 長野県伊那市の観光振興と地方創生政策 ―地域活性化と知名度アップを目指して―《前編》

はじめに『J NOTE』第7回と第8回は、長野県伊那市を取り上げたいと思います。 伊那市は長野県南部に位置する、人口約6.6万人の街です。中央アルプスと南アルプスに挟まれた伊那谷の北寄り(上伊那地域)に位置し、その恵まれた自然環境から「米」「りんご」「そば」「野菜」など様々な作物を栽培されています。 また、伊那市は人気ロックバンド「King Gnu」の常田大希さん、井口理さんの出身地でもあり、市内の繁華街にはライブハウスやレコーディングスタジオも立地していていることから、

#6 スポーツによる地域貢献と観光 ―茨城県鹿嶋市を例に―《後編》

《前編はこちら↓》 鹿嶋市とスポーツツーリズム鹿嶋市では鹿島アントラーズがJリーグに参戦した1993年以降、「サッカーの街」としての街づくりに取り組んでいます。 2002年のワールドカップに関する事業 1990年代の鹿島町(1995年より鹿嶋市)では、2002年の日韓ワールドカップ時にカシマスタジアムでゲームが行われることを目標に、茨城県と共にスタジアムの改修工事や誘致活動に取り組んでいました。 (県や市による整備や議論の様子は、当時茨城県議会議員を務めていた井出義弘