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お腹の調子は大丈夫ですか? エジプト旅行記④【2024.1.12〜28】

2024/1/16    アスワン・ハイ・ダム
     イシス神殿 アブ・シンベル神殿

エジプト旅行実質2日目

早朝真っ暗な時間にホテルからカイロ空港へ
国内線でアスワンに向かう。

ホテルで朝食が取れなかったので、
お弁当を用意してくれた。
空港の待合室で食べる。
マンゴージュースがうまい!

今のところお腹の調子は2人とも何でもない。
健康が何よりです♪

朝早かったので朝食はお弁当
アスワン空港に着いた
こじんまりした空港


2時間弱の飛行でアスワンに到着。
今日のガイドは昨日のアボさんではなく、
ハキムさんという。
これから3日間我々のガイドをする。

到着ロビーで挨拶して、
そのまま用意された車に乗る。
昨日のマイクロバスでは無く、
今日は運転手付の韓国車のセダンだ。

ハキムさんもアボさん同様カイロ大学卒で
国家資格取得後ガイドをしている。
エジプトは観光立国なので、
日本では考えられないほど
社会的地位があると聞いていたが、
ハキムさんもアボさん同様、
エジプトに対する
並々ならぬ愛と情熱を感じた。

やがてアスワン・ハイ・ダムに到着。
日本だと黒部ダムが有名だが、
アスワン・ハイ・ダムは平ぺったいダムだ。

アスワン・ハイ・ダム堰堤から
アスワン・ハイ・ダム 
水力発電と農業用水

このダムは、
1952年エジプト革命を主導し、
エジプト王政を終焉させた
ナセル大統領によって発案された。

スエズ運河国有化で資金を確保し、
冷戦下、旧ソ連の協力で進められ、
1970年竣工した。

それに伴い、
ヌビア地方の古代エジプト遺跡が
ダム完成で出現するナセル湖に
水没する危機にさらされた。

それらの中で有名なのが、これから行く
イシス(フィラエ)神殿と
アブ・シンベル神殿。
ユニセフと世界50ヵ国の努力で
現在の場所に移築された。

まずイシス神殿に向かう。
イシス神殿は舟に乗って行く。
水没の危機にあったイシス島から
アギルキア島へ移築された。

イシス神殿に向かう船着場
ナイル川を行く 気持ちいい風に吹かれて
イシス神殿 第ニ塔門
レリーフ 左がイシス女神
硬い石から掘り出したとは思えない
柔らかく滑らかな質感!
これぞ古代エジプトの職人技!
列柱が並ぶ 1月でも日差し強い
ローマ帝国のトラヤヌス帝の
キオスクの向こうに青い空

イシス神殿は以前から崇拝されていた 
イシス女神を祀った神殿だ。

書物によると、
古代エジプト最後の王朝
プトレマイオス王朝時代に
クレオパトラ7世の父である
プトレマイオス12世によって
ヌビア地方支配の象徴として建てられた。

イシス女神は、良妻賢母として
古代エジプトで信仰され続けた。

支配者にとっては
イシスという良妻賢母の神様が
都合が良かったのかもしれない。

ローマ帝国支配後はイシス神殿は
キリスト教コプト教会として使われて行く。

レリーフにはコプトの十字架が
後から刻まれている。

エジプトのキリスト教である
コプト教会の十字架
イシスの顔も削られている!

古代エジプトの多神教も形を変えて
キリスト教へ受け継がれていったようだが。

人々の神に願う気持ちは、
時代が変わっても
変わらないはずなのに、
削られたイシスの顔を見ると、
人々の争いの源泉を見たような気がする。


イシス神殿を後に再び舟で船着場に戻る。
すると船頭とガイドのハキムさんと
なにやらやり取りしている。

訊くと我々が島にいた時間が長かったから
次の仕事に支障が出たので、
超過時間分払えとか船頭が言っている。
警察を呼ぶとか息巻いているらしいが、
無視して我々は車に乗る。

アスワンから南下、
スーダンに近いアブ・シンベルへ
3時間の旅だ。

砂漠の単調な道だが
追越しはカーブ越しに対向車が
地平線の向こうから
突然現れたりするので意外と気は抜けない


ようやくアブ・シンベルの今宵の宿に到着。
高級ではないが、
ヌビア風の可愛らしいホテルだ。

ホテル玄関
丸い屋根がかわいい
寝心地良いベッド

1日の行程を終えホテルに着くと、
まずお茶やコーヒーが飲みたくなるが、
前回のモロッコ旅行で
壊滅的な下痢に見舞われたのを受け、
たぶん酷暑で喉カラカラで食べた今でも
その時の美味しさを覚えている
冷たいフルーツポンチに
当たったとしか考えられない。
美しいモスクのモザイクも霞んで見えた!

今回は戒厳令的とも言える
水対策を講じた。

レストランでの飲み物は全て火を通したものしか飲まない!

ネッスル以外のペットボトルの水は、
硬水と見做し、
硬水の成分のマグネシウムは下剤!である
それ以外のペットボトルの水は
全てペット用軟水器に通し、
念の為、持参の旅行用湯沸し器で
沸騰させてから飲む!
もちろん歯磨きも!

万が一水道水を飲むために
川の水を浄化出来る
アウトドア用の浄水ボトルも持参した!

さて、ひと手間もふた手間もかかった水だとネッスルのスティックコーヒーでさえ
美味しく感じられた。自宅ではオーガニックの豆を自家焙煎して飲んでいるというのに。
その後旅行中ネッスルをずいぶん飲んだが、
何故かどこでも美味しかった。
日本のと豆の配合が違うのかも知れない。

今晩はこれから
アブ・シンベル神殿の音と光のショーを
見に行く。

日没少し前にアブ・シンベル神殿の
目の前に設置された観客席に着いた。
今晩は日本語で行われる。
外国語が苦手な我々にとっては
運が良かった。

アブ・シンベル神殿
おごそかな雰囲気です
幻想的なショーでした

最近のスマホのカメラやビデオは優秀で、
肉眼で見るより明るく鮮明に補正して
見せてくれる。
後でビデオで見たほうがきれいに見える。

ショーの内容は予想通りだったが、
その場の雰囲気が素晴らしかった!
満天の星空の下、
異国の音楽と共に、
ラムセス2世の4体の巨像に
映し出されるエジプト絵巻!

ショーが終わってからホテルで食事だった。
絢爛豪華というわけではないが、
ヌビア地方の特徴的な川魚料理など、
野菜がたくさん取れて健康的だ。

まだまだこの時点でもお腹のことが心配で、
野菜サラダと生フルーツと生ジュースは
遠慮した。

白身魚のソテーレモンソース
野菜のトマト煮 サラダ

明朝は早起きして、
日の出のアブ・シンベル神殿を
見に行く。
音と光のショーで見た
神殿の内部はどうなっているんだろう?

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