【GⅢ】七夕賞

■レースの自信度■


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S:80%以上

A:70~80%

B:60~70%

C:50~60%

D:40~50%

E:40%以下

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■過去の傾向■
サマー2000mシリーズの古馬ハンデ戦
例年通り福島2週目の開催となります。
過去5年で、1番人気が0-1-0-4と不調で2,3番人気が馬券には絡むも、人気薄の好走も多く、過去5年で二桁人気が2年馬券に入っており波乱傾向のレースとなっています。
馬齢は4〜6歳が中心となっています。

脚質・展開
基本は先行有利で、過去5年で馬券になった15頭のうち4コーナー通過時に4番手位内だった馬は6頭おり、15頭全てが8番手以内を通過した馬でした。また5年のうち4年(連続)で3枠以内の馬が連対しており内から先行してスムーズに競馬をできた馬にも好走する傾向があります。また天候次第ではあるものの、稍重以上の馬場状態であるときは上がりを要さない馬場バイアスになっており良馬場であれば上がりの使える末脚を持った馬、稍重以上である場合は前でタフな馬場でもスタミナの落ちない馬が狙いだと判断します。

血統
4年連続でキングマンボ系が連対しており、過去5年で馬券になった15頭中10頭が父、キングマンボ系で、且つ父か母父にSS系を持った馬が馬券内を占めている形になっています。また、母父にディープを持つか小回りを得意とする種牡馬が実績を残しています。


■各馬診断■
4.レッドラディエンス
牡5 ディープインパクト 戸崎 57kg 友道
前走:メトロポリタンS(LC 東京2400m) 2着
評価: B
先頭が離して逃げる中、2,3番手からやや離れた単独3番手を追走する展開、ペースもスローで進み1000m通過は60秒ちょうどもペースも落ち着いた逃げ先行有利の展開でした。直線手前で2番手を捉え逃げ馬も捉えに行くも交わせず2馬身差をつけられての2着という結果でした。ペースを作ったモレイラ騎手の好騎乗でそれを追走するだけの内容のない競馬になってしまい展開とついていける自力があればこなせるレースになってしまったため実質の競馬はしておらず上げも落としもできない評価となります。
2走前:コパノリッキーC(3勝C 東京2000m) 1着
評価:A
小頭数の内枠からスタートし、ハナを主張してそのまま取り切る展開、ペースは1000m63秒とスローでまとめておりそのまま直線に入ると、付いてきた馬を引き剥がし、後続からの追い上げを交わし逃げ切る内容でした。残り3Fで追い比べ勝負でも負けず付いてきた馬を剥がし追い込んできた馬と遜色ない末脚で伸びながら勝ち切ったのは評価できる内容だったと言えます。スローで流れた展開に向いた競馬とも言えますが、上がりが使えてる点や全体を見ても高いパフォーマンスを発揮しており競馬の見た目以上に強い内容だったと言えます。相手関係はその後3勝Cを勝ち上がった馬もおり、決して弱いメンバーでもなかったためそれなりに評価していいパフォーマンスだったと言えます。
3走前:日本海S(3勝C 新潟2200m) 2着
評価:B
スタート直後押してハナを主張しに行くも控えて2番手で追走する展開、やや落ち着いたペースで進む中そのまま直線に向かうと、先頭を捉えて逃げ切りを図るも最後は外から差されて2着という結果でした。内前の逃げ先行有利で展開に向いての2着で勝った馬が唯一差し込んでの好走だったので、勝った馬が抜けていたと考えられ実質勝ちと言える内容でしたが、展開やバイアスが向いての好走だったのでイーブンの評価となります。
見解:
近走はすべて前目の競馬で逃げか先行し番手に控える競馬になるので脚質面ではプラス材料と判断できます。ここまで11戦して10戦で馬券内に走っており安定感はありますが逆に勝ちきれない印象もあり、昇級後は苦戦する傾向があります。2走前で3勝Cを勝ち上がり前走で昇級初戦でしたが、前走は実質競馬になっていないため重賞クラスで通用するかどうかはまだ不安要素として挙げられます。近4走がすべて右回りなど4戦ぶりの右周り且つ小回りへの対応と昇級戦相手強化でどこまで能力を上げ発揮できるかが鍵になると言えます。血統面では父にディープインパクトが入っており、母型にはA.P.Indy系の米国型の血を合わせた配合でスピード勝負になればプラスになる配合ではあるもののタフな馬場で差し追い込みになるとパフォーマンスを落とす可能性が考慮されます。前走から2Fの距離短縮となりますが、当馬は距離短縮した際に着順を上げる傾向があり、ローテーションの面ではプラス材料と判断できます。実質昇級後初戦とも捉えられ、相手強化になる1戦で、おそらく展開馬場バイアス有利になる可能性があるもののどこまでパフォーマンスを上げれるかが重要だと判断します。

11.キングズパレス
牡5 キングカメハメハ 松岡 57kg 戸田
前走:新潟大賞典 2着
評価:A
スタート直後は後方に控えるも、道中で徐々に進出しまくっていくような形、直線手前では7,8番手あたりの外目に位置し追い込みにかける展開。そこから末脚を発揮し一気に先頭に詰めよるも逃げ馬を差しきれずハナ差の2着という結果でした。ペースもスローで流れ前有利だった展開を追い込んで勝ち負けできたのは評価できる内容で、勝ち馬はペースと展開に恵まれており(能力は上位だった)直線の広いコースで内外馬場はフラット、自力勝負が求められる中勝ち負けした点から、展開有利とは言え、能力上位である展開に向いた勝ち馬に迫った点からA評価とします。
2走前:美穂S(中山2000m) 1着
評価:C
ここも道中は控えて後方外目を追走する展開。向こう正面で徐々に進出し、第3コーナで7,8番手あたり、直線手前4コーナーで5番手までつけ先頭を射程圏に捉えるとそこからは一気に加速し前を捉え上がり2位タイの脚で差し切って勝つ内容でした。平均より早いペースで、人気薄の馬が差して掲示板に来ているように外を回して捲りながら競馬ができた当馬は展開にも有利だったと言えます。2着馬は先行しながら残す競馬をしており、それとクビ差というのは能力を考えればもう少し差があっても良かったと判断でき、掲示板に入った馬がその後3勝Cで勝ち上がれず、着順を落としていることからも相手関係には恵まれていたと言え、パフォーマンス自体は決して高くなく、本来の能力であれば圧勝していてもおかしくない流れだったため標準以下のパフォーマンスと判断しC評価とします。
3走前:湾岸S(中山2200m) 3着
評価:B
内枠からのスタートで直後は中団7,8番手あたりの外目を追走する展開、ここでも徐々に捲っていくように前に進出し、4コーナーでは先頭に並びかけるポジションで射程に捉えるも、内外からの追い比べに負け交わされて3着という内容でした。開幕2週目の馬場で先行有利のバイアスが生じる中、理想の展開で運んでいながら能力で劣っての敗戦で上位に入った馬はその後3勝Cを勝ち上がった馬や、LCで勝ち切るなど相手関係は強かったものの、本来の能力をある程度出し切っての結果だったと言えます。
見解:
直近で1番パフォーマンスが高かったのが前走で、前走のパフォーマンスができればここでも能力は上位と判断できます。3勝Cを勝ち上がるのに7戦かかっており、なかなか勝ち切れない印象があったため、重賞昇級後通用するかは疑問視されていましたが、前走で高いパフォーマンスを発揮できた点は評価できる材料と言えます。ここ3走ですべて後方、中団から捲る競馬をしており操縦性の高さもあることから後方からの競馬を強いられてもスムーズに運べることが可能な点も評価できる点になっています。左回りでも右回りでも特に苦にせずパフォーマンスを一定に出せるのでコース変わりとなる今回で大きく評価が能力面で大きく評価を下げる必要はないとみます。血統面では父にキングカメハメハがおり、当レースとは相性がいいのはプラス材料。パフォーマンスはメンバー上位で操縦性が高く、大崩れしにくいのはプラス材料になりますが、勝ち切れない面などもあるため過度な信頼は禁物と判断します。


※当日の馬場状態や傾向、パドック、返し馬などを見て
直前の印変更の可能性があるためそこはご了承下さい。


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◎レッドラディエンス
○キングズパレス
▲アラタ
△ボーンディスウェイ
△リフレーミング
△カレンルシェルブル
△バビット
☆フェーングロッテン
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