【GⅢ】葵S

■過去の傾向
3歳限定牡馬牝馬混合のスプリント戦
今年は京都競馬場の改修工事後2回目の開催となっており
重賞になってからも7回目とまだ歴史の浅いレース

・脚質、展開
昨年はCコース開催というのもあって前先行内枠有利の馬場バイアスが生じており、差し追い込みにはかなり厳しい展開でした
ただ今年はBコース開催というのもありスプリントとはいえ、その影響がどこまで出るかで前有利なのか外も届く馬場なのかを見極めるのが重要になってきます
先週の1200m戦を見ると内らち沿い一杯の1頭分の進路だけ馬場は荒れてなく、外も内も馬場はフラットの状態、外から回した分仕掛けは遅くなるが基本は内有利、ペースにもよりますが内で脚を溜めたう馬が伸びると仮定でき、重賞で多頭数な分、大外を回す馬は不利になる可能性が高いと判断できます。

・血統
昨年は母父にサドラーズウェルズの地を持つ馬が馬券内を独占しており、ただ、該当馬は7頭おり、人気どころでの決着でした
父はSS系から、キングマンボ系、ナスルーラとバラバラでやはり脚質面でのアドバンテージが大きく血統から好走馬を探すのはデータ不足
ただ、去年は改修後間もない開催でまだ地盤が固まりきってない中で高速決着だったためにスピードの維持ができるサドラーズウェルズの血が活きたと仮説すると、今年は素直にそこから買うべきではなく、Bコースで枠がイーヴンな分、脚質にあった血統を抑えておく必要がるかと

■各馬診断
1.ナムラアトム
牡3 リアルインパクト 浜中 57kg 長谷川
前走:ファルコンS 4着
評価:B
先行集団外目につけての競馬の大外から差してきた勝ち馬を除けば内前有利の馬場でした。3着馬とは0.2秒差で進路の差であれば3着には入っていてもおかしくない内容だと言えます。上位2着までが抜けていて5着の馬が後にNHKマイルCで人気薄で激走したことを踏まえればメンバーレベルは高かったといえ、その中で4着であれば評価はできるも、展開の流れ通りに走ったまでなので標準の評価となります
2走前:1勝C(京都1400m) 1着
大外一気の競馬で能力の高さを見せこのクラス以上の証明はしたものの相手メンバーと唯一外をストレスなく立ち回り、相手関係を考えれば順当とも言えるため標準評価

6.オーキッドロマンス
牡3 ロジャーバローズ 内田 57kg 手塚
前走:ファルコンS 2着
評価:B
スタートよく飛び出して逃げる展開からロスなく内を立ち回っており、内前有利の中で完璧に近い競馬をしましたが、最後は外から差されて2着も、勝った馬が強かったのでそこまで評価を落とす内容ではなかったと判断。
2走前:クロッカスS 2着
評価:B
先行して好位で立ち回る競馬で、最後は内らち沿いにつけて逃げ切りを図るも外から差されて2着という結果で、ここも好位で運んでの競馬でしぶとく伸びてはいるもののロスなく立ち回っての競馬なら勝っておきたいパフォーマンス。決して悪くはないものの、展開に恵まれての競馬で最後詰められるところを踏まえると、イーヴンの評価になります。
3走前:兵庫ジュニア(ダ1400m) 6着
評価:-
地方とダートで度外視
見解:
近2走は前目での競馬でロスなく立ち回っての競馬で僅差で勝ちを逃しており、前走は相手が悪かったと言えるものの、2走前は内から抜けて追い比べを制したところまでは良かったものの勝ち切っておきたい内容でした。右周りは去年の6月以来で2戦2勝と問題なく思えるものの、久々の右回りと距離短縮に対応できるかが鍵ではありますが、直線の長いコースから内周りの短いコース変わりと距離短縮はプラス材料でここも内でロスなく立ち回って競馬ができれば大崩れはない印象を受けます。

10.エトブプレ
牝3 Too Darn Hot 藤岡佑 55kg 藤岡
前走:桜花賞 5着
評価:A
距離延長+外差し有利の馬場で後のG1好走の相手に、馬場バイアス不利で粘っての5着は評価できる内容でした。外回りの直線でも番手からでもしぶとく脚を伸ばしていた点も含めて高いパフォーマンスでした。
2走前:Fレビュー 1着
評価:A
内枠から有利な内を立ち回っての勝ち切りではあるもののテンの3Fが33.8と早い流れで進む中で、ラスト3Fでも35.1の脚を使っており、状態がよくなかったとはいえ阪神JF3着馬相手に前を抜かせない競馬は評価できる内容でした。さらに1200mしか使ってこなかった中で逃げ切り勝ちができたのもプラス材料。今考えれば元々前走ほどの能力があったとしたら妥当な評価ではあるものの、レース内容や距離を踏まえても高いパフォーマンスでした。
3走前:中京2歳S 4着
評価:B
出脚がつかず先行集団に控える競馬で最後は外から伸びて追い上げるも4着まで。ただ、最後は伸びてきているのでそこまで悲観する内容ではなく、この前のレースで控えて勝ってしまったためにこのポジションからの競馬になったが、基本は前目での競馬になると思うので実質度外視。内伸びの馬場で前有利だった中大きくパフォーマンスを落とさず追走していた点を踏まえてB評価とします。
見解:
前走の桜花賞でハイレベルなメンバー相手に残して5着はかなり評価できる内容。前々走がフロックでなく十分上位メンバー相手に通用する能力を発揮していました。前走ほどのパフォーマンスができればここは能力は最上位と見て間違いな位と言えます。不安材料としては、初の京都になえりますが、右回り且つ内周りであることからそこまで大きな不安材料にはならないと判断できます。あとは2Fの距離短縮で主戦の距離に戻ってきてパフォーマンスの上昇は見込めるものの、距離延長する毎にパフォーマンスを上げていた分、懸念点となります。

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◎オーキッドロマンス
◯エトブプレ
△ナムラアトム
△ペアトルボックス
△エリカカリーナ
△ナナオ
△ガロンヌ
△モンシュマン
△モズトキキ
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