中国大陸7都市ツアー記7
【2023.7.24 貴重なオフの日・重慶 洪崖洞】
ゆう子さんが、洪崖洞(ホンヤードン)に行ってみたい、と言う。
それはわたしとゆう子さんふたりで行って帰ってこれる場所なのか。
基本わたしたちは中国語がさっぱり分からない上に、現金を1元も持っていなくて、支払いアプリも時々うまく作動しないことがある。
仮に行けたとしても、帰りにタクシーを呼べたりできるのか(というか、タクシーで行ける距離なのか)?
そういう心配もあって、前日、今回ツアーに同行してくれているLuuvLabelスタッフの王くん(若くて一生懸命で音楽好きなとってもいい青年)に
「わたしたちふたりで洪崖洞に行けると思いますか?」
と翻訳アプリで質問してみた。
(王くんとのやりとりは、簡単な英語か翻訳アプリだ)
王くんは
「あなたたちはそこに行くことができます。明日は自由です」
と返してきた。
うーん。。
わたしたちの質問の意図がうまく伝わっていないようだ。
「わたしたちふたりでそこに行くことは可能ですか?」
質問の仕方を変えてみたけれど、
グー!と親指サインで返してくる。
王くんには伝わらなかった。
ホテルの人に聞いてみようかな。
そうこうしていると、詩音ちゃんの中国担当マネージャーのルカさんが、明日みんなを洪崖洞に連れて行ってくれるということになった。
やったあ。
敏腕スタッフのルカさんが連れて行ってくれるなら、もう安心だ。
洪崖洞へは夕方出発するので、
それまでは自由時間。
わたしは、今回"ヘアオイル"を持ってこれなかったので、どこかで調達したかった。
これまでにいくつかのスーパーやコンビニで探してみたけれど、
"ヘアオイル"や"洗い流さないトリートメント"的なものはどこにも売っていなくて、
中国には"マツキヨ"みたいなドラッグストアがないなあ、ちょっとしたプチプラコスメを探すの難しいなあ、とおもっていた。
今回はホテルの地下のショッピングモールに大きめのスーパーがあったので、そこで探しはじめた。
すると、小さくて素朴な感じの店員のオバチャンが、わあわあと話しかけてくる。
なにを言っているか全然わからないけれど、わたしの買い物を手伝ってくれようとしているようだ。
"ヘアオイルを探している"と、英語と翻訳アプリと身振り手振りで伝えると、そんな陳列棚に連れて行ってくれた。(通じたらしい)
そしてなにやらわあわあと、またしゃべりまくる。
わたしが言葉を理解していなくてもぜんぜん構わないようだ。
なにを言ってくれているのか知りたかったので、
翻訳アプリに話してみて、と、iPhoneをオバチャンに向けた。
するとそれまでわあわあ話していたのに急になんだかはにかんだ感じになって、小声でブツブツ言っている。
そのつぶやきを翻訳アプリはちゃんと拾ってくれていた。
「なにに向かって話せばいいかわからない」
「なにに向かって話せばいいかわからない」
(連続でブツブツ)
オバチャンはiPhoneを向けられて、とても恥ずかしがっていたのだ。
かわいい。。
ともかく、オバチャンの勧めで目的に近いものを選んで、ありがとう謝謝、と、売り場をあとにした。
一方その頃ゆう子さんは、
中国人の知らない家族とお茶を飲んでいた。
そしてときどきメッセージが届く。
よくわからないけれど、まあ大丈夫でしょう。
夕方の待ち合わせに現れたゆう子さんは、
お茶の葉を買おうかなとおもってたまたま入ったお店の人に良くしてもらいすぎて、
どうしよう、お礼をなにかした方がいいのかな、と戸惑っていた。
(いろんなお茶をたくさん試飲させてもらって、すごくフレンドリーなおしゃべりお茶タイムをしばらく過ごして、けれどそこで売っているお茶は高価すぎて、結局なにも買わずに出てきたらしい。)
中国人のルカさんは、そういうのは普通だから大丈夫!と答えていた。
そして、洪崖洞。
崖を使って建てられた、不思議な感じの伝統的な様式の建物たちと、近代的なビル。
みんなで火鍋をいただいて(とても美味しい!!)、
日が暮れてゆく美しい景色を眺めた。
夜のライトアップは本当に素晴らしく煌びやかで感動。
でも建物の中や周りは人がとてもとても多くて、場所によっては、隅田川花火大会のようなぎゅうぎゅう感。
みんなとはぐれてしまわないように、すごーく気を張って歩いた。(わたしのポケットWi-Fiはこういう人混みではどうやら使えなくなるようだ)
そのぎゅうぎゅうから抜けるまでに、ずいぶんと歩いた。
これはふたりでは絶対に無理だったね、ルカさんがいてくれてよかったね、と、ゆう子さんと確認しあった。
重慶の夜は、とても綺麗だった。
*
この日の移動距離
ホテルー洪崖洞の往復 約20km
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