人種

※ 国とか民族とかそういうことでなく

職業柄というか場所柄というか
料理人だった頃
恵比寿、麻布十番辺りの店で仕事してると
ミュージシャン、役者、モデル、アイドル…などなど
まあ、それらの卵たちと一緒に働く機会が多かった
ってか、いなかったことはない
ある店のフロアは全員モデルのみだったりしたので
トータルだと100人弱はいたと思う🙄
ただ、専業で食えるようになったのはほんの数人

ざっくりした印象だけど
ミュージシャンはたとえアルバイトという立場でも
仕事に興味を持ち覚える意欲を見せる人が多かった
対して役者
どうも、自分の“本業は役者”というプライドなのかなんなのか?
最低限のこと以上を精力的にこなそうとする人には出会わなかった
一概に悪いこととも言えないけど
勿体無いな…と思いながら接していた
これが、たまたまそうなのか?
ミュージシャン、役者、それぞれの特性なのかはわからない

数少ない成功例のひとり
恵比寿のある店
シンガーの女の子が📺深夜番組の勝ち抜きでチャンピオンになり
CDデビュー
そこからの活躍を期待してたけど
本人は達成感があったのかガツガツしてなくて
バタバタ結婚〜出産〜引退とあっさりしていた
彼女なんかは
純粋に歌が好きで歌ってるだけって感じが伝わってくるので
その欲のなさが寧ろウケたのかもしれないな

同じ店に
“JJ” の専属モデルもいた
確か5コ下くらいだったかな
彼女はいつも早番で、俺より早く店に着いて待たされると
挨拶より先に「チッ」と舌打ちして「おっそ」😤
露骨に不機嫌になる
いや、遅刻はしてないんだけどね😅
このこは確かに誰が見ても綺麗だと思うレベル…
なんだけど
待ち合わせとか約束する時の言い方がいつも
「じゃあ、○時に□で待っててね!」
お前は待たせる前提なの?と訊くと
「え?私を待たせる気なの?なんで私が待つの?」😳
ガチで驚いたように返す
野郎どもがそりゃあ甘やかしてきたんだろうし
そうもなるかと思うけどさ
一回だけ仕事中に“お使い”を頼んだことがある
アサリが切れてしまい通常ならオーダーストップでいいのだけど
必ずボンゴレを頼むお得意様がいらしてしまい、やむなく
アサリ1㌔買ってきて!と頼んだら
「え⁉️そんな重いの持たせる⁉️」と
嘘でしょ?
ペットボトル2本くらい持ち歩いたことあるでしょ?
単純にメンドクサイんだろうけどさ
渋々行ってくれたが
その日は以後不貞腐れていた
後で話すと
買いに行かされて持たされるのと自分の意思で買って持つのとでは
重さが違うのだと言う
彼女は極端だけど
モデルさんって似たニュアンスを感じるこが多いような🙄💦

この時点でわかる人にはわかる店かも…
そこでもうひとり
17歳で既にデビューしていた地方出身の女の子が
高校卒業後に上京してアルバイトに応募してきた
ぶっちゃけそこまで可愛くもないんだけど愛想がよくて
所謂“人たらし”タイプ
初対面から名前に「しゃん」付けで呼んできやがっても
怒れない感じがあった
そんな彼女だけど
たった2週間ほどで事務所にバレて怒られたと電話で辞めていった
ただ、その前に、
当時はまだiモードの携帯でメールアドレスを交換していたので
向こうからちょくちょくメールが来た
掲載される雑誌の宣伝とか
料理のレシピや栄養バランス、ダイエットに関してとか
最初なんて雑誌といっても
ドマイナーな漫画雑誌の、しかも懸賞ページに小さく載るくらいの
とはいえ
せっかく知らせてくるのだから買って見てみて返信してた
彼女は容姿だけでは売れないだろうと思ってたけど
人に取り入る術に長けていた…と言ったら失礼かもしれないけど
じわじわ売れてきて
ついに深夜とはいえ📺レギュラーを獲得するに至った
この番組は、奇しくも小学校の同級生で芸人になった奴もレギュラーで
そのことを返信したのが最後のメールになった
売れて忙しくなってアイドルなんてそんなもんだよなぁ🥺
ちょっと寂しいけど、こっちからしつこくするのもね
そう、店を辞める時があまりに急で電話だったからと
後日、店にわざわざ手紙を送ってきた
そういった律儀さも売れる要因にあるのかもしれない
手紙の宛名が “○○様” ではなく “○○しゃん” だったのには驚いたが
しかも芸名でね
それって、プロ意識かしら?
元カノの写真も手紙も取っておかないタイプなんだけど
これはなんか捨てられない
彼女が売れてるうちは、もしかしていざといった時にいくらか🤑…
なんて、いやらしい気持ちもなきにしもあらずだったり
プリクラが貼ってあったりするからさ

そんな彼女も結婚したらしい

まあ、そう読まれないだろうから実名で書いてもいいような気もするけど
差し支えなさそうな人だけ
ボンゴレのお得意様は“トニー・タナカ”さん🥴

麻布十番にも思い出がある
悲しめの…

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