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【花様年華BU】地獄の退院パーティーレポ

『俺たち、ジョングクが退院したら集まってパーティーやろうぜ』そう話しておいて忘れていた。本当にすっかり忘れてしまっていた。

テヒョン 22年7月24日

 花様年華 THE NOTES2 [誰にも見えなかったもの]


ジョングク退院パーティー渾身のレポ書きます。

5月22日の夜事故に遭い、最後は退屈してしまうほど長かった入院生活。

22年7月24日、ついに退院する日がきました。

この2ヶ月、ソクジンの件であまりにもいろんなことがあった5人は、ジョングクの退院のことをすっかり忘れてしまう。

驚いて互いに見つめ合った。 実は、俺たちはジョングクのことをほとんど忘れていた。ソクジン兄さんのことで忙しかったといっても、その事実は変わらなかった。

テヒョン 22年7月24日

花様年華 THE NOTES2 [誰にも見えなかったもの]

退院以前にジョングクのことを忘れてたのかよ、、。
(この事実をジョングクが知ったら……て思うけど、とっくに勘繰ってたわ)

退院パーティーといっても、ソクジン呼び出す口実に使えるじゃん!て軽い感じなのでこの時点ですでに地獄。

深夜だったのでジョングクに電話するのはやめて『代わりにパーティーを盛大にやろう』とノリノリのナムジュン 。

「食事はいつも通りホソクが担当して、テヒョン、お前はとんがり帽子なんかを準備しろ。ジミンは…」 するとジミンが言った。「僕はプレゼントを準備します。スケッチブックにしたら喜びそうだな」
「ユンギさんはどうしますか?」ナムジュン兄さんの質問に、ユンギ兄さんはニッと笑った。「俺は、出席することがプレゼントだよ。そういうナムジュンはどうするんだ?」「俺は場所を提供したじゃないですか」

テヒョン 22年7月24日

花様年華 THE NOTES2 [誰にも見えなかったもの]

完全にフラグ。
ノリだけで話してます。

この地獄の退院パーティーに唯一彩りを添えてるのは、ユンギなのがウケる(ウケるな)。

というのもユンギは、NOTES2の世界線で命の恩人であるジョングクに作業室で(毎日)待ち伏せされていて、「か、勘違いしないでよね、兄さんのことがすきなわけじゃなくて兄さんの音楽がすきなだけなんだから…!」(意訳)と特大ツンデレ告白かまされるんです。

参考資料

『兄さんのピアノを聞いたら生きようって思う』
これはさすがのユンギも射抜かれたはず。後日その言葉を思い出して反芻するくらいですから(それはそう)

つまり彼の中で、ジョングクの存在が『気がつくといつも俺のうしろにいたやつ。俺に話しかけてくるわけでもないのに、なぜか無視できないやつ。無視したら傷つくかもしれないと思い、ずっと気にかけてないといけない奴』(めっちゃ言うじゃん)だけではなくなったわけです。
(もともとクソデカ感情なんだけどネ)

その結果、

「俺は、出席することがプレゼントだよ」


あ〜〜あの言葉が完全に響いちゃってるな〜!

ユンギがそばにいるだけでめちゃくちゃ喜んでたジョングク。そうだったね、そうだったんだよね(全部過去形)。

いまならもう、近づけたのは失敗だったとか、俺がいなくなればジョングクは不幸にはならないとか絶対考えないはず。
もう遅いんだよ。

さてここでNOTES1の世界線の退院パーティーの様子をみてみましょう。

退院パーティーをしようと思った。 ジミンを脱走させた日、ナムジュンのコンテナでパーティーをした。 用意した物はあまりなかった。 ハンバーガーやコーラのような物、ソクジン兄さんが買ってきたケーキ、 誰がとんがり帽子をかぶるかで言い争い、 結局、 帽子がつぶれてしまった。高いケーキを顔にこすりつけ合ったりもした。ナムジュンがその掃除を1人で全部しなければならないと言いながら、不満をこぼした。それでも楽しかった。7人が初めて再会した日で、誰がどんなことを話しても笑える雰囲気だった。何か特別な意味を持たなくても、それ自体で気分を盛り上げてくれる話が続いた。そんな日を作りたかった。もう一度、集まって笑える日を。

ホソク 22年7月16日

花様年華 THE NOTES1 [あの海から戻った後]

こっちの世界線ではホソクが提案したようです。
あの海への旅行の日、テヒョンのひとことでソクジンが険悪になっちゃったこともあり、ただ7人で笑える日をつくりたいと思うホソク、ほんとにあなたってひとは、、、


しんみりしちゃったのでNOTES2の世界線に戻りますね!

地獄パーティーは夜7時からだよ〜!

10分遅れのジミンが一番乗りで、さらに遅れてユンギが来て、仕事がおしたナムと、待ってたテヒョンも遅刻。
ホソクは養護施設移転問題のデモに参加中で来る気配なし!

コンテナの中は、パーティー会場というにはあまりにがらんとしていた。急いでコンテナの中を見回してみたが、使えそうなものはなかった。ナムジュン兄さんの質素な家財道具がいくつかあるだけだった。風船やとんがり帽子などはあるはずもなかった。

紙を数枚探し出して 『ジョン』『グク』『退』院』『お』『め』『で』『と』『う』と大きく書いた後、壁に貼った。 逆にもっとみすぼらしく見えたが、どうしようもなかった。 文字をもう少し上手に書けばよかった。 後悔しながら曲がった紙を直した。

ジミン 22年7月24日

花様年華 THE NOTES2 [誰にも見えなかったもの]

ちなみにNOTES1の世界線だと

コンテナの内部は華やかに飾りつけされていた。ホソク兄さんが持ってきたハンバーガーやポテト、飲み物などがテーブルいっぱいに並べられ、クリスマスに使う装飾品が壁面にぶらぶらと吊られていた。

ジミン 22年7月24日

花様年華 THE NOTES1 [あの海から戻った後]

そう、しっかりと準備されてたんです。しかも盛大に!
だかしかし

そして、ジョングクがテーブルの真ん中に座っていた。しかし、7つのコップのうち、注がれているのは3つだけだった。ホソク兄さんは仕事があるからと、食べ物だけ揃えた後、出かけていき、ナムジュン兄さんはアルバイトが終わらず、遅れるとのことだった。ユンギ兄さんとは連絡が取れず、ソクジン兄さんは来ると言ったが、その後、連絡がなかった。向こうに座っているテヒョンは黙っていた。まだナムジュン兄さんのコンテナは居心地がよくないのだろうか。嫌がるテヒョンを引っ張り出すようにして連れてきたが、雰囲気を盛り上げるのは無理だった。

ジミン 22年7月24日

花様年華 THE NOTES1 [あの海から戻った後]

来たのクオズだけ…………。

この時は華やかな装飾や食事がこの空気感を煽ってるみたいで地獄。

ホソク、7人で笑い合える日をつくりたいって企画したんじゃないの???!!
なんでいないの?!!

あと花火大会のときもだけど、ソクジンてダブルブッキングしがちじゃん。そういうとこな〜

しかも最後はジョングクが帰ろうとしちゃうし。引き止めるも「また今度」(ニッコリ)て言われて片付け始めるのも地獄。

ジョングクだって自分のためにパーティーしてくれたのに、クオズしか来てないのはさすがに切ないよね……

でも一番ナイのはユンギなんだけどさ。ヨジャも連絡取れなくなって探し回ってホソクのとこに来ちゃうし。

この退院パーティー翌日、酒に酔ってふらつくユンギとばったり会う(向こうは気づいてない)ホソク、そりゃ大説教かますわ。

NOTES2のユンギ、やっぱりずいぶん違う。

ジミンがひとり準備して待ってるとユンギ登場、開口一番「なんだ、お前しかいないのか?」だって!
浮かれてるゥ〜!

連絡がつかないホソクを待っていたが、俺たちだけでパーティーを始めた。ホソクがいないから、ケーキもろうそくもなかった。俺たちはジョングクを真ん中にしてぎこちなく拍手をし、歌を歌った。「退院おめでとう、ジョングク……」ユンギ兄さんが ろうそくの代わりにライターをつけた。「これに向かって願い事でもしろよ」

ナムジュン  22年7月24日

花様年華 THE NOTES2 [誰にも見えなかったもの]

ライターはヤバ!!!!!!!

ライターの火で焼身自○未遂して、だれに助けてもらったと思ってんの?!??

ろうそくのかわりにライターの火って発想が浮かれすぎなんだけど、そもそもケーキがない。

ユンギがライターの火をつけて「願い事でもしろよ」は相当キツい!!!

ヨジャにライター取り上げられて、かわりにロリポップキャンディ差し出されたとき
「フッ、おもしれー女」みたいな顔してたけど
もうこの時点で、ユンギにとってのライターが単なるタバコに火を付ける道具になってたんだね(当たり前!!)

まあ、ライターに関してはイニシャル書かれてギターにぶら下げられるとこまでがセットだけど、別れたからタバコもやめてないのかな?!(すき)

ちなみにケーキのろうそく消す前に願い事をする文化が浸透してないのは日本くらいだとか…

『俺たちはジョングクを真ん中にしてぎこちなく拍手をし、歌を歌った。「退院おめでとう、ジョングク……」』
ライターの衝撃がでかすぎてスルーしちゃったけど、みんなで歌を歌ってるのも地獄だよね、あきらかにお祝いムードじゃない。

ここから地獄が鮮明になっていく。

ジョングクがライターの火を見つめながら黙っていると、ユンギ兄さんが言った。「どうした?願い事ないのか?じゃあ、これからはケガしないように守ってくださいって祈れ」 壁に貼られた文字が、扇風機の風になびいた。

ナムジュン  22年7月24日

花様年華 THE NOTES2 [誰にも見えなかったもの]

ジョングクはソクジンの車に轢かれたと思い込んでるんだよ!そんでもってユンギはその事故を隠蔽しようとしてる目撃者だと思われてるから!

「これからはケガしないように守ってください」なんて祈れるか〜この浮かれポンチ!!

あと最後の一文『壁に貼られた文字が、扇風機の風になびいた。』
この表現味わい深いですね〜。。

シーーーーンとして、扇風機の風になびく紙のカサカサ音だけがかすかにきこえてきて、パーティーがすでに冷えきってる雰囲気なのを察知できる。

ソクジン兄さんはずっと壁にもたれて座っていた。来たくないのに無理やり連れてこられたような表情で俺たちを見ていたが退屈なのか時々時間を確認した。「兄さん、どうしたんですか?」兄さんはゆっくりと俺を振り返った。その視線があまりに冷たくて、心が沈んだ。

ナムジュン  22年7月24日

花様年華 THE NOTES2 [誰にも見えなかったもの]

このソクジンの態度も視界に入っていただろうジョングクの気持ちを考えると……
確認だけど、ここジョングクの退院祝いのパーティー会場であってます??

そんな空気を打ち破るようにホソクが駆け込んできて、ソクジンに詰め寄る。ソクジンは冷たく「話ならここでしろ」と言い放つ。

2人の間に張り詰めた緊張感が流れた。ホソクが震える声で言った。父親に再開発計画からヤンジ子どもの家を除外するように頼んでほしいと。それが難しければ、施設の全員が移転できるように場所だけでも調べてほしいと。父親だったら話せるのではないかと。

そう話すホソクの表情は、いつになく切実だった。ソクジン兄さんは身じろぎもせずその話を聞いた。そして言った。「それは大人たちの事情だ」

コンテナの中の雰囲気が一瞬で凍り付いた。ホソクがあぜんとした顔でソクジン兄さんを見つめた。そしてひときわ低いトーンで言った。「兄さんは、あそこが僕にとってどんな意味があるか知ってるじゃないですか。それなのに、どうしてそんなに他人事みたいに言うんですか?どうしてそんな仕打ちができるんですか?」

ナムジュン 22年7月24日

花様年華 THE NOTES2 [誰にも見えなかったもの]

もう一度確認だけど、ここジョングクの退院祝いのパーティー会場であってます??

本人にきいてみるか。

車は少しバックした後、向きを横に変えた。コンテナから漏れる光がソクジン兄さんの車を照らした。バンパーに残る事故の痕跡が少しの間見え、闇に埋もれた。それを見ても、おかしなことに何も感じなかった。大したショックも受けず、怒りが湧くこともなかった。事実を受け止めがたいこともなかった。全てがあまりに明瞭になった。

ジョングク 22年7月24日

花様年華 THE NOTES2 [誰にも見えなかったもの]

あ、、、なんか確信持っちゃってる。

闇の中に消えるソクジン兄さんの車の上に、あの日の夜僕に向かって近づいてきたヘッドライトの光が重なった。体がふわりと浮かんだ感覚、唾を飲み込むことも息をすることもできなかった瞬間、突然全身が発作的にけいれんした時の恐ろしさ。意識が薄れる中で感じた耐えられない寒気。死の影。その瞬間に見た車のバンパーの事故の跡。

コンテナの中に入った。ふと、事故でケガをした足がうずいた。皆はなかなか戻ろうとしなかった。何のことか僕にはわからない話をしていた。

ジョングク 22年7月24日

花様年華 THE NOTES2 [誰にも見えなかったもの]

あの〜!!ジョングクさんひとりになられてますけど〜?!
こういう状況がジョングクには一番こたえるんだよ〜〜!!

エグいほど悲惨で地獄。

そして注目すべきは22年7月24日の日記は6人分あるんだけど(テヒョンは2回も!)、ユンギだけないという!

ユンギだけがジョングクの退院をちゃっかりお祝いして、出席というプレゼントもあげれたし(?)満足してたりして……。

ジョングクはソクジンの車の傷見て事故のことフラッシュバックしてるし、ユンギのことはちっとも眼中にないの、かなしいね。

てか、ジョングクひとこともしゃべってなくない?!

地獄の上塗りが過ぎる退院パーティー、、

コンテナには昨日の痕跡があちこちに残っていた。昨日、ここは久しぶりに7人でにぎわった。しかし、パーティーという言葉に似つかわしくない物寂しい雰囲気だった

ナムジュン  22年7月25日

花様年華 THE NOTES2 [誰にも見えなかったもの]


大した盛り上がりもなくパーティーが終わったみたいだけど、オタク的にはめちゃくちゃ盛り上がったのでヨシとします!

楽しかった〜〜!!

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