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InDesignで文庫サイズ同人誌を作ったメモ

文庫サイズのノベルアンソロジー同人誌をお手伝いしたのでメモ。

ざっくりした仕様

・本文データはInDesignで作成
・アンソロジーだったので複数のお話がある
・総ページ数340pくらい
・カバー、表紙は別で作成(イラレ)

大枠

・データはブックとしてまとめる(.indb)
・1つの話を1つのドキュメントにする(.indd)
・ページ数はブックにまとめて、自動でつける
 →ブックで並び替えすれば自動でページ数が入るので楽

ページ内のレイアウト、ページ番号、各話タイトル

こんなかんじのレイアウト。これは右ページ

・ページ数の横にある各話タイトルは「ページ番号とセクションの設定」で、セクションマーカーとして入力

ドキュメント設定

・ドキュメントのサイズ設定は文庫本(A6)なので以下のように
・今回は裁ち落としを上下左右5mmで
※印刷所によって文庫本サイズは微妙に違うことがあるので、使う印刷所をチェックすること。

新規ドキュメント作成→上記内容→レイアウトグリッド と進む

レイアウトグリッド設定

本文設定は以下の通り(目次、あとがき、エピローグ等は特殊なのでこの設定ではない)。これをもとにマスターページを作成。

・本文フォント:リュウミン
・文字サイズ:8pt
・字間:0pt(字送り:8pt)
・行間:5pt(行送り:13pt)
・行文字数:42
・行数:17
・段間:5mm
・グリッド位置は、天12mm / 地17.467mm / ノド 16.8mm / 小口 12mm

・小口は10mmは少なくともあったほうがいい、これより小さいと読むときに指が文字にかかってしまいちょっと読みにくい
・ノドは本が厚ければ厚いほど多めに、表紙が硬い(=ひらきにくい)ほど多めに
・今回は344pと厚いこともあり、ノドはできるだけ多めにしつつも小口が少なくなりすぎないように設定
・天地のサイズは、地にページ数と各話タイトルを入れるため地を多めに

※どうしても一行だけ溢れ出る…という部分、一箇所だけ18行にしているところもあり。

フォントサイズ

先述のレイアウトグリッド設定以外のフォントサイズは以下の通り

本文・全体
・各話のタイトルと作者名:リュウミン 12pt
・ページ数:リュウミン 6pt
・ページ数横の各話タイトル:リュウミン 7pt

目次
・筑紫A見出ミン 7pt

各用紙の厚み

・カバー:コート紙135kg+マットPP、カレイド印刷
・表紙:ファーストヴィンテージ 135kg
・本文:淡クリームキンマリ 62kg

カバー、表紙、本文それぞれの用紙は、厚手なものだと開きにくい・読みにくいとなる可能性があったので、印刷所さんに確認しつつ選定。

本文用紙について

・本文は淡クリームキンマリ 62kgと美弾紙ノヴェルズで迷った(クリームキンマリのほうが薄い)
・淡クリームキンマリ 62kgは紙が薄いので、本の厚みがないと波打つことがあるとのこと
・印刷所さんへ確認し、「ページ数的にキンマリでも波打ちが出にくい、気にならない範囲だと思う」とのことで淡クリームキンマリ 62kgに


なにか思い出したら追記するかもしれません。

おわり。

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