FAKE MOTIONに気が狂った記録

気づけば初見から2ヶ月経過しているけど日々FAKE MOTIONのことを考えながら生きている。ある程度冷静になってきたとは思いつつも、先人たちの沼落ちブログを見て、私もこの情緒を狂わされている状態を記録に残したい。そんな感じで書いています。

これは軽率に深夜のトンチキドラマだと思ってFAKE MOTIONに手を出し、情緒を狂わされたオタクがただ感想を吐き出すだけのブログです。居ないと思うけどフェクモ気になっている人にはネタバレだらけです。というかつらつら感想を吐き出してるだけなのでドラマ見てない人には何のことかすらわからないと思う。

見る前は卓球戦国時代ってなんだよ。卓球が世界のルールってなんなんだ。って思ってたんですけどなるほど遊戯王か、世界観ホビーアニメね!って理解したが最後、デュエルするノリで卓球するのね!OKわかった!って感じですぐ受け入れられたので遊戯王みて育った人達はフェクモ向いてると思います。みてください。

■注意書き

元々は夢も腐も嗜む二次オタです。とはいえここ数年は専ら舞台(主に日比谷で公演してるミュージカル)を追うのに夢中であまりアニメや漫画を追えていません。最近は宝塚に片足突っ込んでたりしています。あとはハロオタしたり(在宅オタク気味)、本丸運営しながら歴史守ったり、アイドルプロデュースしたり、エレクトリカル神社の大神にされたり……と手広く節操ないオタクです。
○○さんに似てる〜とか実質〜じゃんとか書いたりすると思うので、この辺りで無理だと思った方はブラウザバックしてください。


■そもそもの経緯

完全に自分語りなので、興味ねーよ。フェクモの感想書けよって思った方は、目次からそこまで飛ばしてください。

正直な話をすると、1期やってた頃はドラマ自体知りませんでした。多分1期の最終回後くらいの頃に、織田役の荒牧さんを推している妹から「まっきーが今度深夜ドラマ出て卓球するらしいよ」って聞いたのが最初でした。そしてそのまますっかり忘れた。

年末年始に1期総集編を見たらしい友人から、EBiDANが深夜のトンチキドラマやってるんだけど飯窪さん(元モーニング娘10期メンバー飯窪春菜さん)が出てた。トンチキドラマでめちゃくちゃ笑った。って言うのを聞きました。EBiDANってスタダ版のDボーイズみたいなやつだよね?懐かしい〜とか話してました。(失礼) 

 Wiki見たんですけど結構早い段階で演劇集団じゃなくてアーティスト集団に変わっていたんですね。音楽ユニットを作っていってた記憶はあるのですが、舞台やりつつ音楽活動もする。って感じなのかと思ってました。そんな感じだったのでEBiDANとして自分が知ってる人がウィンくんと超特急、DISH//しか居なくてびっくりしました。あと佐野くんがEBiDANだったの初めて知ったし毎週大河ドラマがついてる家なので蘭丸(板垣くん)じゃん!ってなりました。

そんな話を聞いた数週間後に2期が始まり、その友人の家に行った時に1、2話をみせてもらったのが初フェクモ。この時は毎シーンツッコミ所が多すぎて1時間ずっとお腹抱えて笑うくらいに爆笑した。世界観に慣れてないからオープニングの卓球戦国時代!の迫真のナレーションでゲラゲラ笑って、ラケットで腕折るシーンは「ラケットは人を傷つけるためにあるんじゃない!」「手塚呼んでこい」「君が辞めるなら僕もやめるぞ!」ってテニプリごっこするくらい余裕があった。なんなら卓球戦国時代で人が死んでるんだぞ!にそんな訳ないだろ!って笑ってました。この頃は笑ってみてたんだよなあ。

その流れで3話も笑って見ながら、美味しいところを持っていくリッツとコウ様にえっ普通にかっこよくない!?ってなった辺りから少しずつ「ちょっと真面目に1話から見ようかな……」って気持ちが芽生え始める。

そのまま気になるなーと思いつつ、でもHulu入るほどじゃないしな〜と思って2週間がたった頃、過去編前後編をみた友人のTwitterがだんだんおかしくなり始める。というかフェクモの事しか呟かなくなる。すごい勢いで沼の底に落ちてく友人に過去編の概略を聞き最終回をみてくれと言われ何を思ったかリアタイした。そうです。これが沼の入口でした。

Huluに登録して1期の1話と2話をみて迎えた2期最終回。何を思ったのかリアタイしたらちょっとよく分からなかった。というかちょいちょい面白いことを言ってくるから上杉が全部悪いことと土方としきくんが可愛いことしか分からなかった。それでも最後皆に救いがあって、織田と明智が笑いあってて、としきくんとマザーが八王子に帰れたのみたら「よし、ちゃんと見よう」と決心しました。
ここまでで1500字くらいあった。お察しの通り話が長いタイプの人間です。

■高杉律と桂光太郎

リッツとコウ様嫌いなオタクいます?????2期の3話を見たときからここ絶対好きな気がすると思ったら案の定でした。フェクモ祭も配信買ったんですけど朗読劇のおかげで今でもリツコウに情緒乱されて気が狂っています。

お互いがお互いをとても大事に思っていてクソデカ感情を投げあっているけど、相手からボールを投げられてることに2人とも気づいてないからひたすら噛み合わない。すれ違い続ける2人。キャッチボールしてくれ。というか君たち2人には言葉がいるよ。話し合ってくれ。

なんだろうこの既視感って思ってたんですけどリツコウから「ミュージカル フランケンシュタイン」*¹ のビクターとアンリと似たものを感じるんですよね。特にフェクモ祭1日目の劇が。それに気づいた瞬間、そりゃ私フェクモにハマるわけだわ。って納得しました。
ビクターとアンリもリツコウと似たような感じに、お互いにクソデカ感情ぶつけ合ってるのに全くキャッチボールできてなかったんですね。ビクアンに情緒を乱されながら日生劇場に通う日々を去年の1月に送っていたので、初っ端からリツコウで落ちるの、納得しかない。フェクモ祭の朗読劇みたら「一緒に夢みれるなら死んでも僕は幸せ」「全てを捨てても君の夢の中で生きられるなら」って言ってコウ様置いてリッツ死にそう感あるじゃんって思ったんですけどリッツ多分それ言いもせずに死にに行く。そして今からでも遅くないのでWキャストの全組合せとダイジェストでもいいんで初演の映像を売ってください。

閑話休題。ちゃんとフェクモの話します。

憧れで大好きだったリッツが自分のためにいとも簡単に大切な卓球を捨てたことが理解できなくて許せなくて「お前はもう友達じゃない」って言ってしまったコウ様と、「二度と卓球台の前に立つつもりねえよ」とコウ様に言ってしまったリッツがとても辛い。リッツにとっての卓球はコウ様あってのもので、隣にコウ様が居なければ続ける意味はないんですよね。それくらいコウ様が大切なんだけど伝わってない(伝わらないのはリツの今までの積み重ねのせいな面が大きいのですが……)リツが入部するまでの話が最高に少年漫画していて胸熱すぎて大好きです。

昔から一人で抱え込んでしまうリツと、頼って欲しかったコウ様。喧嘩して埋まらない溝が浮き彫りになってしまった二人が少しずつ、仲間の力を借りて仲直りするのが1期の一番のテーマなのかな。という気持ちで1期を消化したのでフェクモ祭の朗読劇で死にました。気力があればそれだけでブログ書けそう。

■「お前あっての卓球なんだよ」

この言葉のアンサーで「俺を理由に誰かを殴るなよ」が大好きなんですけどあの流れでこのセリフを言わせる脚本の人大天才じゃないですか??????リッツの「お前あっての卓球なんだよ」に対してのこれ、桂光太郎という人間を表すのにぴったりすぎてほんとにすごい。

母親が亡くなった時も、中学の時も、松陰さんのことも、エビ校のことも、リツは全て自分で背負いこんでしまうから、そんなリツを小さい頃からずっと見てきたコウ様は、リツに「お前あっての卓球なんだよ」って言われても、リツにとって自分はそこまで大きな存在じゃない。ってコウ様が思ってしまうところがあるんだろうな。だから「すべてを分かち合う必要はない。だけど感情だけは分かち合うべきだ」と。ずっとリッツにそうして欲しかっただけなんだよコウ様は。

リツもリツで自罰的な子だから、コウ様にとって自分がどれだけ大きい存在なのか、まさか自分のことを光で道標だと言ってるなんて、思わなかったんだろうね。2人とも決めつけないで話し合おう。
1期、2期を経て少しずつ、リツの背負い込み過ぎてしまうところ、皆の幸せに自分を入れないところが変わってきてはいるものの、フェクモ祭りみた限りだとまだ全然足りてないのでつらい。松陰さんは時間がないから生き急いでただけで、リツのそれは死に急ぎだよ。また祭の話に戻ってしまった。

エビ校で仲間ができて、チームプレイを学んだ2人が少しずつ歩み寄って、お互いの想いを伝えられるようになるの、もう泣くしかない。最終話でリツに「リッツ頑張れ」と言えたコウ様と、「光太郎」ではなく、昔と同じ「コウちゃん」と呟くリツ。そして流れる疾風迅雷。何回みてもここで泣く。

ところでHuluの湯けむり温泉編やばくないですか。開幕入浴シーンの会話で「は?」ってなって、友情深め合うところで「は????」ってなりました。何を見せつけられてるんだ私は。役者さんの素の部分が出てきてるのか、コウ様と2人でいる時のリッツが子供みたいにすごく楽しそうで、リッツの素の部分はよく笑う、明るい男の子なのかな。って思ってちょっとしんどくなる自分と、1期コウ様に感情移入しすぎていたので「高杉律にコウ様は渡さん!!!」ってなるコウ様の友人(モンペ)の私が殴り合ってます。

2期で東京中の学校助けて回ってたのはまだわかる。まともに学校開いて無さそうだったから。でも最終回と朗読劇の日本中の学校助けに飛び回ってるのは学校どうなってるんですか……。遊城十代*²だってアカデミア卒業してから旅に出たんだからせめて高校はちゃんと通って卒業しなよ。

■島津晃と松陰久志

この二人嫌いなオタクいます????(二度目)
身体が弱いのになぜかすごく圧があるキャプテン、フェクモ界の幸村精市こと松陰久志。と思っていたらギフテッドが「相手の聴覚を奪う」だったので本当に幸村精市だった。(「自分の身体能力を向上させる」もあるけれど)

心臓に障害を負って、昔の記憶もないのに、なぜか「卓球を憎む気持ち」だけ残った松陰さんが同じく卓球を憎んでいるリツに言う「もう憎しみだけじゃないよね」泣くしかない。周回すればするほど、ここの重みが増していって涙が止まらない。松陰さん、台詞から察するに、島津が自分の幼馴染ってことはわかってるんですよね。

そして頂点に立って、厳しい支配関係を東東京で行っている島津。
幼馴染のはずの島津が、自分が憎んでいる卓球で東東京を支配している。そのせいで、たくさんの人が傷ついている。「憎んでいる卓球」の「頂点にいる島津」。松陰さん島津のことどう思ってたんだろう。
そうすることで、松陰さんが自分を憎んで、卓球への憎しみだけに気持ちが向いていれば妹を喪った、あの辛い出来事を思い出さないですむ。全ては松陰さんを守るために頂点に立った島津。あまりにも愛が深くて重くてもうただただしんどい。そんな松陰さんが言う「僕らが勝ったら薩川をゆるそう」で2周目めちゃくちゃ泣いた。台詞には無いけど2期はこの辺りも踏襲してあの最終回なのかな。

頂点に立って厳しい支配関係で統治すれば、卓球場に放火するような輩がいなくなる。島津はきっとそういう気持ちもあって、卓球での支配を行っていたけど、それでもやっぱり完全に統治することはできない。
コウ様が卓球の上下関係が原因で腕を負傷した時、松陰さんに「卓球の上下関係が生んだ悲劇だ」って言われた島津のことを考えるとつらい。というか1話のリッツが代官山の生徒を殴ったの、島津からしたら地雷案件だったのでは・・・?しかも殴った張本人を松陰さんがスカウトするの、構図がうますぎてなるほど・・・。ってなってしまった。
フェクモ周回するたびこういう気づきがあって悔しい。ちゃんとしてんだよなあ。

憎んでいるはずの卓球に命をかけるなんてきっと島津は思わなかったんだろうなあ。島津の目指した完全な統治によって、松陰さんには命をかけてでも守りたいものができてしまった。そしてそんなチームのために命だってかけられると言った松陰さんが、最期は大好きな卓球を君としながら死にたい。と言うのも、それに「お前の最期の舞台に花を添えよう」って島津が言うのも「ありがと島津」と返す松陰さんも、もうすべてが美しくて、言葉が無くても、卓球で全てを分かり合えた2人がとてもよかったです。

ドラマのタイトル曲の「FAKE MOTION」、ドラマ全体にも各高校にもぴったり合うけれど、曲終盤の「言葉はいらない」からが島津・松陰の曲。って感じがしてドラマ完走後、歌詞をみてまた泣いた。そしてLIVE SHOWのライブで歌割みて泣いた。松陰さんが「言葉はいらない」を歌うの、あまりにも出来過ぎている。
「君に立ちはだかる強敵は僕だけでいい」島津「ボクの心揺さぶるラリーは君としていたい」松陰さん。 松陰さんの他の誰でもない「君だけがいい」相手は島津だったんだよ。書きながら泣きそう。

島津の心境の掘り下げがなくて、本編中ではあくまでも「薩川の部長」として在り続けているから、段々「島津が泣かないから私が泣いてるんだよ!!!」みたいな気持ちになってしまう。そんな感じだったところにフェクモ祭をみるじゃないですか。死ぬしかない。もう本当に島津幸せになってくれ……。でも島津に「幸せになってね」って言っても島津は「もう充分幸せだ」って絶対答えるじゃないですか……(何の話だ)

松陰さんへの想いも、大久保への試練の与え方も、伝統を覆えせる柔軟さも、西郷への「それでいい。楽しめ。」も、島津はすごく優しい人で、生来の気質として人が好きなんだろうな。っていうのが感じられてもう本当に島津晃が大好きです。

松陰さん死んでる場合じゃないよ。起きてくれ。でも誰も「松陰が死んだ」とは言ってないから寝てるだけとかないですか???リツコウにはまだ松陰さんが必要だし、リツを拾った責任をとって最後まで面倒みてくれ。フェクモ祭、何度松陰さん死んでる場合じゃないですよ!!!って思ったことか……。

■西郷と大久保(ひいては薩川)

この関係性好きにならない人間います??????全人類好きでしょこの2人。私が完全にフェクモに落ちた瞬間は1期5話。リーチは俺の光だ。を見た瞬間でした。
リーチみて微笑んでる西郷可愛い。リーチは何してても可愛い。レギュラーの3年生達がリーチ好きなのも可愛い。

なんかもうここの関係性出来上がりすぎててもはや何も言うことがない。1話で西郷と大久保の関係をまとめたフェクモくんすごい。もっと掘り下げてくれと思ってたところでコミカライズで深掘りされて死んだ。オタクすぐ死ぬ。

1話〜4話はオタクが好きなやつ詰め合わせ、胸熱少年漫画だーって感じで楽しんでいたので、そんなこじらせるほどではないかな〜って思ってみてたんですよ。5話の「リーチは俺の光だ」からの6話の「リツはおれの光で道標だった」で完全にやられた。自分の中で底なし沼に落ちた瞬間がわかるレベルでポーンといきました。フェクモ好き!!!!!!ってなった瞬間。それにしても俺の光が2話連続でクソデカ感情の吐露と共に出てきたの、この世界でもlemon流行ってそう。ところでlemonって織田と斯波にぴったりすぎないかとちょっと思った。この後、公式イメソンのエンドゲームで殴られることをこの頃の私はまだ知らなかった。

好きなものを何があっても好きであり続けられるリーチが羨ましい。私もそう思う。ひたむきで一生懸命なリーチを周りの人が慕うのも、それに本人が気づいてないのもすごく眩しくて、そんなリーチをみて、リーチみたいに卓球を楽しめる日が来るのかな。そう思って卓球を続けられる西郷がすごく愛しいです。あいつ俺より弱いくせに楽しそうにして、理解できない。ってならない時点で西郷も心の底では卓球が好きなんじゃないかなって思いました。好きと楽しいは別というか……。でも他でもないリーチがそうだったからなんだよね。

リーチは俺の光だ。のセリフの後に主題歌が落ちサビの言葉はいらないから流れるのエモすぎてびっくりした。エモいって好きじゃないからもっと別の言葉を使いたいんですけど語彙力皆無なのと、これをエモいと言わず何をエモいって言うんだ!!!みたいな気持ちでエモいを使います。西郷にそんなこと言われたら卓球一生辞められないよな。ハイタッチしてチョー、あまりにも関係が完成されすぎて。もう今すごいもん見たな……。ていう事しか言えることがない。

薩川だけ卓球戦国時代とは無縁みたいで、部員みんな楽しんで和気あいあいと部活してるのなんなんだ。って思ってたんですけど薩川が王者だからこそできるんですよね。トップにいる学校しか楽しんで卓球できない時代っていうことなんだ。って3周目くらいでやっと気づいた。松陰さんのことを抱えながら、部長として大久保や西郷に目をかけ、次の代のことまで考えてる島津。ほんとに良い奴すぎるから報われてくれ。
最終回の「それでいい。楽しめ西郷。お前は強い」「伝統とは覆るものだ」っていう島津が好きです。何回島津を好きと言えば気が済むのか。

疾風迅雷がかかるタイミングが毎回神がかっていて、7話8話何回見ても泣くんですけど。「みんなのために」と背負い込むリツが純粋に楽しむ卓球をしたこと。そして孤高で孤独だった西郷が卓球を「楽しい」と感じた事。卓球戦国時代を終わらせる。と言いながら戦ってきた話の最終回が「卓球って楽しい」なの最高of最高。実家ジャンルがテニプリのオタクなので1期最終回が本当に大好きなんですよね。

■八王子について

オタク特攻スキルを持っている。こんなん好きになるしかないじゃん。
フェクモ祭りの朗読劇は別記事で書きたいと思っていて、そっちで八王子については詳しく吐き出したいなと思っているんですけど、というのもちょっと土方歳鬼が分からないというか怖いんですよね。1期は身内に優しいけど底が知れない参謀ポジションだったところを2期で結構根っから狂人タイプというか、依存体質なのかなってところも見えて。マザーに相対してる時があまりにも子供というか幼女みたいな表情するじゃないですか。

フェクモ祭で八王子の彩を除いた3人が「マザーは俺たちを捨てる気なんだ」って真っ先に言うのが怖い。家からの自立って人間が成長する上で大なり小なり必要なイベントだと思っていて、2期でとしきくんは八王子以外にもう1つの仲間を、家族を作れたのにあんなにマザーに依存して固執してるのなんでなんだろ。って疑問をぼんやり感じてた所に去年のリモート朗読劇?のあらすじをみて頭を抱えました。大好きだった実の親に殺された歳生くんとマザーに救われた歳鬼くん……。ハマったのが今年なのであらすじしかわかんないので何も言えないんですけど……。
2期で彩が居ないの、彩のギフテッドだと大阪勢のあれこれ色が見えてるとしんどいから避難してるのかなって思ってるんですけど、去年の朗読劇で何か説明されてたりするんですか?(中国に行ってる?っていう話をちらほら見かけるのですが・・・・・・)

マザーには祖父母の旅館っていう血の繋がった人間が居る帰る場所があるけど他の4人はそうじゃない。ってあたりも踏まえると八王子、胃が痛くなるタイプの闇深だった。
つつけばつつくほど八王子の闇が広がるので怖い。沈む世界を救うのはとしきくんだった(2期)。土方歳鬼が立ち上がる。まあとしきくんはちゃんと世界も織田も救えたんですけどね。それはそれとして闇が広がるの2番からちょっと過去編の織田っぽくないですか?トート閣下は居ないけど。*³

1期の対松陰さんで激昂するとき「俺に何をした」って言うんですよね。素のとしきくんは多分一人称俺なのかな。2期で敬語キャラじゃないのも対家族じゃないからなのかな。って見てたら役者さんのインタビュー記事で2期最初の台本は敬語キャラだったけど、敬語じゃない方がいいんじゃないかって提案してああなった。って言ってたのでわかる〜〜ってなりました。俳優さんに言う事じゃないですけどキャラクターの解像度が高くてすごい。

Hulu限定の湯けむり温泉編、としきくんだけ全部解決してからの合流で、温泉に入るだけ。ここでデータ取れなかったから、2期でとしきくん居ない隙に八王子が攻め込まれたの、伏線回収がうますぎて笑っちゃった。卓球戦国時代なんて設定作っておいてこういうとこちゃんとしてくるの一周まわって腹立つ〜〜!!!!ってなりません???

でも湯けむり温泉で島津が「エビ高がピンチの時は必ず駆けつける」って約束して2期でBEAT of ENERGYと共に言っただろう?って登場するのかっこよすぎて大好き。

■2期の話

過去編のサイコパス上杉が洒落にならなくてドン引きした。普通に怖い。
最終回実は斯波は死んでなくて、松陰さんと同じ病院で眠ってるとかないかなって淡い期待をしてたんですけど現実は非情だった。まあこれで斯波生きてたら織田の1年間なんだったんだともなるから難しいんですけどね……。いやでも、モルカーだって時間遡行するし、テニプリだって時空歪ませるんだからフェクモで過去変えたってよくない!?っていう気持ちがぐるぐるしてる。というかオリンピック選手が死んだら全国ニュース沙汰だと思うんですけどあの世界の警察組織どうなってるんですかね。

サクセス荘と時間被ったり続いたりしてたの、リアタイしてたオタク眠れたんですか?温度差で風邪ひかない?

2期ハッピーエンドで良かったんですけど、でもそこに斯波はもう居ないんだと思うと胸が痛い。でも織田も明智も斯波の居ない世界で前を向いて生きているので……。ところで今川は留年したんですか?なんか1人だけ学年おかしくない?絶対留年してるよね?

上杉が「初めて感じた友情だった」って、あの時間は楽しかったってことを、明智を騙す演技として言っているけれど、多分本音でもあったのかな。その辺は舞台で描かれると思うのですが。どんな理由であれ、それでも自分のした事の重さを受け止めて、然るべき場所で罪を償って欲しいですね。上杉が斯波を殺したことは変えようのない事実なので。織田もそうだけど、反省も後悔もしていいけれど、でもあの時自分はそうすることを選んだんだ。ってことはちゃんと受け止めていて欲しいです。

何が言いたいかっていうと、今後上杉を可哀想なキャラクターとして、彼にもこんな事情があったんだよ、可哀想でしょ。仕方なかったでしょ。って描き方をしないで欲しいなってちょっと思うところがあります。舞台始まる直前だから今のうちに書いておきたい。でもフェクモならそんなことはしないだろうなって信頼感があるので舞台楽しみです。とか言ってたら、これ上げられたの舞台初日当日でした。投稿時間はまだ幕開いてないからセーフ。実はこれ2週間くらいかけて書いてます。

全然関係ないけど最終回の織田上杉明智が天下布武のユニフォームなせいで画面が突然紫ばっかになるの笑ってしまった。あと織田と上杉が紫着てラケット持ってると、比嘉中の幻覚がチラつく。(中の人的に・・・・・・)

天下布武の元エース、織田と対立してる。そんなキャラクターの名前が明智十兵衛で初見めちゃくちゃ笑っちゃったんですけど、うまいようなうまくないような。

明智のひらがなっぽい喋り方めちゃくちゃ可愛くないですか?文字起こししたらひらがなで書きたくなる感じの喋り方で可愛い〜〜ってなってました。ポジション的には2期のヒロイン枠なのにコウ様ほどヒロイン!!!って感じしないのは何故だろう。アンガーマネジメントが出来すぎてるからかな……。

序盤、としきくんに地雷踏み抜かれてるどころか地雷原でタップダンスされてるのに怒らないの本当にすごい。えらい。終始怒りの矛先が間違ってないんですよね。斯波を救えなかった、織田を止められなかった自分自身と、斯波を殺した上杉に対してずっと怒りは向いていて、そして自分1人では止められないから、東京のトップ、エビ高に来るの、アンガーマネジメントが出来すぎている……。

1年前の大阪でできなかったことを踏まえて、ずっととしきくんを織田と同じ道に行かせないように止め続けるの、すごくしんどかったろうなあ。それでも過去を話した時に間髪入れず「お前は何も悪くない」ってとしきくんが言ってくれて救われました。明智は何も悪くないんだよ本当に。新しい仲間ができました。で良かったねえって泣いた。1期はそんなに年変わらないキャストが多かったけど、2期は(一部を除いて)年齢層が若くなったから完全に親戚のおばちゃん目線になってきている。

■リッツと歳鬼くんと織田

「天下をとって狂った時代を終わらせる」織田とリッツ。そして「天下なんて興味ねえんだよ」と言えてしまうとしきくん。
織田が1期主人公のリツとも、2期主人公のとしきくんともどちらへも対比になっていたのがあまりにも上手くて本当に全編通してみた後に2期はもうなるほどなあ〜〜って感嘆するしかない。

織田とリツの対比にはなっているものの、でも織田を救えたのはとしきくんしか居ないんですよね。卓球に救われて卓球に大切なものを奪われた織田を救えるのは似た痛みを持ってるとしきくんなんですよ。卓球が僕らを友達にしてくれた。と1期で山田倉本が言っているけれど、リツにとって卓球はコウ様あってのものなので。
元々孤独だった織田が卓球とあって斯波に出会い、部活帰りにみんなで寄り道するどこにでもある青春を得た。なのにそれを奪われた。対する土方は、親に捨てられ、施設で卓球で新しい家族ができた。リッツはコウ様との卓球を一度捨ててしまった側の人間なので、織田、土方とはちょっとだけ違うんだなあと思います。そしてなによりリッツにはずっとコウ様が居たので……。

織田ととしきくんの根本にある孤独と、マザーから言われたリッツの孤独は違う色をしているんじゃないかなと思います。だからこそ、織田を救うのはとしきくんにしかできなかったんじゃないかな。でもバーガー食べてる織田とリッツは仲良くなれると思うので、お互い落ち着いて精神状態が安定している時に出会って欲しい。

外の世界にも愛があると知ったとしきくんが、八王子(家族)から、そしてずっと依存してきたマザーから自立して、自分で自分の居場所を作る話が2期だと思っています。新しい家族ができて、明智から織田の話を聞いて、マザーに「あなたは強い」と認められたとしきくんが「天下なんて興味ねえんだよ」って叫ぶところがすごく好きです。

「聞こえてんだろ、織田」「行くぞ織田」の言い方がすごく優しくて、卓球のせいで傷ついて、卓球を憎んできたけれど、でも卓球って本当はただただ楽しいはずだ。そしてその楽しい卓球で織田が救われるの、ハッピーエンドで良かった〜〜。「ケリをつけてくる」って言ってコートに向かう前に、一瞬ちらっと後ろの丹羽と滝川に目線を向ける織田好きです。からの「初めて織田と会った時のことを思い出さない?」で泣いた。

斯波の行きつけのお店は結局織田も明智も知らないままだけど、2人でふらっと入ったお店にオリンピック選手だったころの斯波のサインが飾られてるの見つけて察してほしい。2期本当はもっと色々書きたいことがあるんですけど、自分の語彙力が追いつかなくて悲しい。

2期1話の試合でかかるのが八王子のテーマ曲、Say My Nameで、最終回の試合でかかるのが疾風迅雷なの、最高じゃないですか。としきくんが真にエビ高連合軍になった瞬間。どの話も曲が入るタイミングが神すぎて、普通にiPodで曲聞いてるだけで思い出して泣きそうになる。疾風迅雷が本当に大好きで、毎朝仕事いく途中に絶対聞いてる。

■つまりFAKE MOTIONとは

FAKE MOTION、1期も2期も一貫して「卓球があったから仲間ができた」「卓球って楽しいんだよ」を伝える話で、それで誰かが救われる話なのが大好きです。

■終わりに

ここまで1万字以上あってびっくりしました。普段感想かきたくても語彙力がなくて何も書けなくなることが多いんですが、フェクモに関してはまだまだ書き足りないです。というか1期と2期で分ければよかった。

長々書いてきたんですけど(ここまで読んでくれる人いるのか?いなくない?)フェクモの好きなところ、テーマとキャラクターの行動が一貫していて、ツッコミどころが多くても気にならないんですよね。気づいたら卓球戦国時代を普通に受け入れている自分が居て笑った。でも最初にEBiDANでドラマやりましょう!テーマは卓球で!って決めた人深夜の酔ったテンションとしか思えないんですけど企画会議の光景めっちゃ見たい。

まだまだ書き足りないことが多いんですけど(トビーとモンキーとか、彩とか市村兄弟とか)こんなに笑って泣けてキャラを拗らせられるフェクモと出会えてよかったです。日々が楽しい。

ハロプロの演劇女子部*⁴だったり、あてがきの舞台だったりにある、演者同士の気心が知れているからこそ出る雰囲気が好きなんですよね。中の人にすっころぶタイプなので(ナマモノでキャラと役者を混同するのは本当に良くないので、その辺りの線引きは気をつけたい。)

リッツとコウ様の中の人がEBiDAN同期で仲良しというのを知って頭を抱えました。EBiDAN各グループのYoutubeをぼちぼち見ているのでおすすめがあったらコメントとかで教えてください。気力があればフェクモ祭の感想とか、舞台の感想とかも書ければなと思うので、その時はよろしくお願いします。

■注釈

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*¹ミュージカル フランケンシュタイン
誰もがなんとなく知っているだろうメアリー・シェリーの「フランケンシュタイン」を原案に、韓国で制作された韓国ミュージカル。日本版は2017年に初演、2020年に再演。

かなり人を選ぶ作品ですが、刺さる人にはとんでもなく刺さるタイプの作品だったため、拗らせて情緒を狂わされる人たち、通称”フランケンゾンビ”を量産しました。詳細は多くのフランケンゾンビがブログを書いてくれているので、興味のある方は検索してみてください。再演版のDVDは絶賛発売中です。

*² 遊城十代
遊戯王シリーズの2作目の、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」の主人公。1期から4期まであり、シーズンを重ねるごとに話の内容が重たく、ドロドロしていき、特に3期からは子供向けアニメの皮をかぶった深夜アニメと名高い。話数が非常に多いですが、子供向けアニメ特有の謎の勢いと、遊戯王によくある超展開と(特に3期の)深夜アニメっぷりはすごいです。

*³ トート閣下
ミュージカル エリザベートのメインキャラクターの黄泉の帝王(大本のウィーン版では"死"の擬人化的な存在のため、厳密には設定が違う。日本版では宝塚が初演だった関係と、日本人に分かりやすいように黄泉の帝王になった)

日本のミュージカル界でトップクラスの人気を誇る作品で、宝塚版と東宝版が定期的に上演されている。2021年で日本初演(1996年に宝塚が初演)から25周年を迎えた。東宝版はDVDを買わないとみれないが、宝塚版は楽天tvやAmazonプライムビデオで880円で1週間視聴できます。おすすめは2014年の花組公演です。

そして楽曲の1つ、『闇が広がる(リプライズ)』はトート閣下と、エリザベートの息子で皇太子ルドルフのデュエット曲。数あるミュージカル曲の中でも有名で、ミュージカル知らない人でも聞いたことはあるかもしれない。名だたるミュージカル俳優たちがカバーしているため、サブスクやYoutubeで聞けるのでぜひ。

*⁴ ハロプロ 演劇女子部
ハロープロジェクト所属のアイドルたちがメインで出演する舞台作品の総称。「遙かなる時空の中で」「アタックNO.1」「ファラオの墓」「続・11人いる!」など漫画・ゲーム原作の作品からオリジナル作品までわりと幅広いジャンルの作品を上演している。
一部の作品はU-NEXTで配信しているので興味のある方は調べてみてください。個人的におすすめは「LILIUM~少女純潔歌劇~」です。私がハロプロにハマったきっかけの作品です。もしみてくださる方がいたら、ぜひ最後まで見てくださいね!