![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46184500/rectangle_large_type_2_35b4894a6a901dbe7f8f8b70cb22a6a9.jpeg?width=1200)
誰かに作られたコンプレックスに支配されないために
あなたにはコンプレックスがありますか
と聞かれて「1つもない」と答えられる人はどれくらいいるのだろう。
私自身、もともとコンプレックスの塊だった。
自分のことが嫌で嫌で仕方なくてもがきながらなんとか今日まで生きてきた。
コンプレックスの例をいくつか挙げてみよう
私がコンプレックスに感じてきたものは見た目に関するものが多くて、たとえば生まれつきくるくるな天然パーマの髪の毛とか、なぜだか顔にばかり密集してしまったホクロとか、人より目立つ体毛の濃さとか。
あげればもう少しあるのだけど、その1つ1つを気にしては、落ち込んで、また気にしてを繰り返して生きてきた。
これはあくまで私の考えなのだけど、コンプレックスには大きく分けて2パターンあると思っている。
①自分が困っていたり誰かと比較することでコンプレックスに昇格してしまうパターン
②誰かに言われてコンプレックスに昇格してしまうパターン
どちらがどう、という訳ではないけれど、心にグサリと刺さる可能性を考えると「②誰かに言われる」パターンの方がちょっぴり厄介なのかなと思ったりする。
ちなみに私が挙げたコンプレックス達はどちらかというと全て①のものばかりだ。ここで挙げていないものも思い返したけれど、②のように誰かにやいのやいの言われた記憶はない。
例えば「人より目立つ体毛の濃さ」について。
これは自己処理をしていれば何の問題もなかった。夏は必然的に肌の露出が増えるからいつもより入念にしよう、で済むはずだった。
だけどある時から足の毛を剃るたびにカミソリ負けするようになってしまった。毛が濃い分新しく生えた毛もすぐ目立ってしまう。
掻いてはいけないと分かっていてもお風呂で掻きむしってしまうことがよくあった。毛を見られたくない、でも痒くなるのは辛い。
5-6年ほど葛藤していただろうか、当時大学生だった私に友達がこっそり教えてくれた言葉に私は救われた。
「私、脱毛通ってるんだよね」
この一言、今聞いても「ふーん」くらいだけれど当時は【脱毛=恥ずかしいこと】というイメージで、存在自体を知ってはいても口にすることはためらわれた。
だから友達からのその言葉に驚いたと同時に、その経験談に救われた。
これなら私の長年の悩みも何とかなるんじゃないかとめちゃくちゃ希望を持ったのだ。
そこからの私の行動は早かった。
当時脱毛をしているクリニックはまだ少なかったので行けそうなクリニックをえいやっと予約し、施術。
施術を繰り返す度に生えなくなる毛に心底感動したのは今でも忘れない。
そしてあれから8年、快適に過ごすことができている。
で、だ。
ここまでつらつらと私の体験談を書いてきたけれど、私はあくまでも「①自分が困っていたことでコンプレックスに昇格した」パターンである。
そうではなくて「②誰かに言われた」パターンについて考えてみたい。
例えばVIO脱毛について。
(毛の話ばかりなのはご愛嬌)
私が脱毛をした8年前は、「VIO脱毛なんてありえない」というイメージだったように思う。VIO処理するなんて外国人くらいでしょ?みたいな。
けれど時代は流れて、脱毛も当たり前になった今、「VIO脱毛をするのは当たり前」というような風潮に変わってきている気がする。
実際私も何度か友達に言われたことがある。
ご飯を食べながら、世間話の一つとして「どこで脱毛してるのか」「どこを脱毛したのか」なんて話をしている時に、「VIOはする気ない」となんの気無しに言ったところ、「なんで!!!!!?」とかなりびっくりされた。
その反応に私がびっくり、である。
それからVIO脱毛の良さをあれやこれや語られて、もちろん理解はしたしその子が快適になって良かったなあと思ったのだけど、自分もしたいとはどうしても思えなかったのだ。
けれどそんな出来事が何度かあって、だんだんと「VIO脱毛をしていない自分はダメなのかな」と思うようになってきてしまった。
ああ、恐ろしや。
今までコンプレックスだと思ったことがないはずだったのに、気になってくる。自分はダメなのかなと思えてくる。
実はこの後何度かVIO脱毛をネットで検索して価格を見たり、体験レポートなるものを見たりもした。
人から言われた言葉ってなかなかどうして気になるもので、今まで気にもしなかったことがコンプレックスになり得るんだとこの時に知った。
けれど私が「脱毛申し込み」に至らなかった理由が2つある。
①何をどう頑張っても恥ずかしすぎて無理だと思ったから
もうこのまま。「全然平気でした☆★」みたいな体験談は死ぬほど見てきているし聞いてもいるけど自分がそうなるのを想像しただけで顔から火が出そうになるから、踏みとどまれた。
②自分が自分の意思で必要だと思ったらやろうと決めたから
やはりこれかなと思う。
①ももちろん踏みとどまる要素ではあるけど、自分が困ったらやればいいや、いつでもできるしと決めたことが大きかったなと思う。
ここまでVIO脱毛を例にとって書いてきたけれど、この「自分で決めること」は何事にも通ずることだと思っていて。
社会に生きてる以上、人の目を気にすることもあるし、時には気にしないといけない時もあるけれど、人の目のせいで新たなコンプレックスを作る必要はないと思う。
だから、誰かに言われた言葉で出来たコンプレックスに苦しむくらいなら、その人から、その場から、離れていい。
そして離れたことで生まれた時間やお金を自分がより心地よくなるために使えたらいいなあと思う。
コンプレックスで悩むのは、自分が作り出したものだけで充分だ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?