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#1 LA着!早速向かう先はコンプトン、、

LAXに9;00AMに到着。
まずは日本の麻布十番にあるCBDショップの繋がりから、現地でラッパーとして活躍しているJah Kingという黒人ラッパーに迎えにきてもらうことになっていた。

しばらくするとすぐにきてくれた。
軽快に英語で話しかけてくるが内容を聞き取ることで精一杯だった。自身の英語力のなさにこの先の旅に対して不安の気持ちが湧き上がってくる。
ギリギリの会話を続けていると、google翻訳でコミュニケーションをとってくれる。

「私の地元です」とAI音声が読み上げる。マイフッドなのだと。

そのマイフッドだという地元は完全にイメージ通りのLAの道である。
広く雲一つない青空に燦々と光る太陽、広い家には青々とした芝生が並んでいる。気温は暑いが空気がカラッとしているので、汗がだらだらと出るようなことはない。非常に気持ちが良い。

そんなマイフッドはコンプトン、イングルウッドだという。
日本生まれ日本育ちの私の耳にも入るほどの治安が良くないという街である。
『ストレイトアウタコンプトン』という映画ではドクタードレ、イージーEなどからなるN.W,Aがコンプトンで成り上がっていく様子が描かれている。

ギャングの抗争が日常的に行われている街にのんびりとやってきてしまっていた。しかし上記に書いている通り、気候や景色が最高の状況であり、こんな気持ちが良い場所で犯罪などが行われているはずがないとさえ感じた。

jahに連れて行かれたアパレルショップは日本の雑誌にも取材がきたほどのお店だという。
その後、google翻訳がまた話しかけてくる。

「良い雑草を取りに行きます」雑草とはweedのことである。

良い雑草を知っているというグルという男の元に車を走らせる。
数十分で到着し、グルの家に到着する。玄関先に赤い2人乗りの車が停めてある、やはり芝生の綺麗な家から出てくる男は背の高い髭の生えた黒人。後ほど知ることになるがグルは音楽を作っている。

そんなグルの車の先導により向かったのはイングルウッドのディスペンサりーショップである。
何の看板もないコンクリートで作られた普通の建物に金網が貼ってあり、何の店なのかはぱっと見ではわからない。

中に向かうとNo Camera、No  Cellphoneなどと書かれたポスターがあり、受付にはID  Checkなどと書かれていた。
グルに連れられてさらに進むと、ガラスのカウンターがL字にあり、中にはさまざまな種類のweedが並んでいる。

眺めていると、カウンターの店員女性が香りを嗅ぐかと聞いてくる。
店員の女性はギャルが3人いて、何やら楽しそうに話をしている。
jahのgoogle翻訳がまた話しかけてくる。

「良いビッチ達」

3人とも確かに綺麗所というよりかは冗談を言い、簡単な冗談でもよく笑ってくれる良いビッチな感じだ。
試しに吸ってみるかと吸わせて貰ったweedでハイになった私たちはグルのおすすめに従い、サティバのおすすめである「メロンなんとか」とインディカのおすすめ「ブルーベリーyumyum」を購入した。

購入後またさらに車に乗り、グルの家でチルすることに。

犬の声が響く家の中に入ると、でかいTVにPS5がつながっている。
気持ち良いHIP HOPビートが流れている。

まずLAについて最初の友達んちである。
グルの家は完全なチルアウトルームだった。

完全にハイのままフォートナイトをしてゾンビゲームをする。
ブリブリで操作もわからない。英語もほとんど聞き取れないが、ゲームでコミュニケーションをする。笑いが生まれるとより仲良くなった気持ちになる。

ここがコンプトンだということを忘れてしまうほどの時間を過ごした。
ここまででLAに到着し2時間しか経っていないことを思い出す。

到着した2時間前はどんな旅が始まるのかとワクワクしていたが、蓋を開けてみるとグルという男の家でフォートナイトをやっていた。
何の予定も決めずスタートしたこの旅、珍道中そのものである。

ゲームをした後は、コンプトンのローカルフードを食べたいと伝えると連れて行ってくれるそうだ。連れて行ってくれた先はサンドイッチ店。サブウェイのようであるが、頼み方などは全くわからないまま、店員がコンプトン仕様(怖い)となっている。

ドリンクをつけ、12ドル程度。やはりコンプトンといえど、物価の高さが窺える。味は大雑把なアメリカ感を感じる程度だった。

オレンジカウンティにつくと、綺麗な芝生が生え揃っている公園があり、すぐに横になる。送ってくれたjahがまたゲットーに戻り、珍道中3人組のみとなる。
安心感と落ち着きが出てきた。芝生に寝転がり、空を見上げると雲がひとつもない晴天である。まだLAについてから雲を見ていない。

数時間眠り、ジョンの家に移動するとよく迎え入れてくれた。
テルマ氏は何度もジョンの家にお世話になっているので、ジョンとしても嬉しそうだ。
ジョンはすぐさま「今日はBBQマスターのところに行くから」と張り切っている。


歓迎のロングボングで再会を祝した。

時間をたたずしてクッキーという女性が現れ、ザックの家に向かう。家は通りを挟んだ向かいの家だ。中に入ると熱烈歓迎の様子。こんな近所に友達が住んでいるのか、それともご近所付き合いからここまで仲良くなったのか気になってくる。

ザックこそがBBQマスターだった。アメリカの庭にあるコンロを巧みに使いこなし、肉を焼く。そんな軽やかな動きを見ていると目の前には肉が置かれている、とろける中にこだわりのスパイスが駆け抜ける。そんなBBQをビールで流し込む。最高だ。

クッキーが作ってくれたサンデー

コンプトンで食べたサンドも良かったが、完全に好きなのはザックのBBQである。
1日にしてアメリカの資本主義を感じた。貧困層エリアのコンプトンでサンドを食べ、富裕層エリアのコスタメサで自家製BBQを喰らう。最高だ。

またザックはBBQマスターであるとともにWEEDマスターでもあるという。
たくさん一服をし、これがハイなのか、時差ぼけなのか、それとも英語脳の影響なのかわからないが頭がぼんやりしているとテーブルやキッチンが綺麗になっていて、回はお開きとなる。クッキーが作ってくれた激甘サンデーもとても美味しかった。

1日目はイングリッシュネーム「バナナ」を得た。

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