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豊かさとは

小堀哲夫氏の講演を聞いてきました。現在注目株の若手建築家です。代表的な建物にROKI Global Innovation Centerがあります。空調や光を最先端のプログラムを用いて取り入れている方で、レンゾピアノを彷彿させる建物だな~と感じていましたが、そこには大切な思いが込められてのことでした。

「建築と環境と人間」と題してのお話でした。

建物と人間の間に環境があり、これが大切だと。環境は、目に見えないものです。虚です。光や影、風やにおいなど。空気感、それとも「間」とでもいうのでしょうか?それを作るのが建築なのだと。

ものを作るより、環境をつくる。

そして、その環境に「人の幸せづくり」もかかわってきます。その空間を人がどう感じ、どう使用するか?その会社、そのコミュニティ、その人のために、どう行動することがいいことなのか、からの発想で環境をつくりあげています。建物だけではなく、人を巻き込んでいく建築とでもいいましょうか。開かれることが大切であれば、どんどん人が集まる空間をつくる。そして、新しいつながりが生まれ、新しいことが始まる。そんな建物には、とてもおおらかなものも感じました。

私は、そこに時間の考えもプラスしたい感じています。今までの歴史、これからの人の成長、季節の移り変わり、一日の移ろい、そして、人の移動もです。大きなことを言っているようですが、根底にあるものは住宅にも共通すると考えています。お金をかけるだけに、豊かな住宅を作りたいですね。

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