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竹久夢二展と中原淳一展の話

この日は美人画展二本立て!

まずは庭園美術館で開催中の
生誕140年YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界

お着物で来場すると割引きかなんかあったみたいで素敵な着物姿の女子がちらほらいて個人的にはそちらも目の保養でした。かわえぇ〜。


竹久夢二、本名:竹久茂次郎(もじろう)。
ださw ←コラコラw

THE・大正浪漫〜って感じで絵はとても好きなんだけど、何せ人としてちょっと…と感じてしまいどうしても穿った見方をしてしまう笑。
(離婚した前妻と現彼女と同居とか、モデルと称してすんごい若い娘と関係を持つとか諸々)

そりゃ女好きじゃなきゃこんな絵描けないかぁ〜!って感じだけどさ。
芸の肥やし!って言えばそうなのかもしれんけど、女の敵だと思ってしまうわぁ〜

ていうかモデルがさ!良いんだわ!夢二の美人画って!
たまきも彦乃も写真見るとまさに夢二の絵の女の人だー!ってなるもん。となると女性ありきの作品なんだよねぇ。

そして現代のグラフィックデザイナーの走りとも言われる夢二。
商業デザインとしての作品はグッズ商売の先駆け!

悔しいんだけどやっぱり構図とか色彩とかめちゃくちゃ上手いんだよ、、って何目線?
人々の生活に溶け込むアートとしてとても魅力的。

終盤のヨーロッパやアメリカの外遊時代の作品が見られたのは面白かったな。

ベルリン日記3 ヒトラー?みたいなおじさん描いてあったり
街の看板とか描いてて、海外で見る物全てがすごく興味深くて楽しかったんだろうなと思った。
やっぱり根本にあるのは絵描きの魂。


そんな感じで色々と考えながら楽しめたYUMEJI展でした。

からの〜
渋谷へ移動して松濤美術館の
111年目の中原淳一展

遡ること数日前。楽しみ過ぎてまだ開催前に訪問してがっくりして帰ったのだった笑。


中原淳一といえば少女雑誌や女性誌の刊行。
戦後の物資も夢も希望も無かった少女たちに強く美しく生きて欲しいと願い、心身共に生活の向上を掲げた活動をしていた。

貧しい者に施すというのはただ単に物やお金を与えることではなく、援助を受けなくても自力で生きていけるようにすることであるように、世の女性たちに己の持つ知恵や感性の全てを分け与えていた方なのよ。

「人生はスカートの長さではない」
女性たちが自らの知性を持って衣食住をコントロールできることを願っていた。

中原先生ー!!!

夢二からの流れで見たから余計にそう思えてしまったのだけど、同じ美人画を描いていたとしてもこうも人間性の違いがあるのかね!
そんなんだけど、中原淳一自身は夢二の大ファンでかなり影響を受けているっていうのがまたなんとも…なんだけどさ。


そして、意外にも?デビューは人形作家としてだった。

「いつの時でも絵と人形があった」
像(かたち)を作ってその像の中に感情を入れて作り上げるという点で一番、芸術的な手芸である

中原にとって人形とは、自己や理想を投影し表現するものとして、愛情を注ぐ対象であり、空間を飾るオブジェとして、生活の中でさまざまに機能する特別なものだった

酒瓶の傍らで項垂れている男性の人形は、まさに病に伏して「もうダメかも」と落胆している本人の心の内がそのまま現れているよう。

子供の頃から人形がずっと好きで、そのまま大人になった今の自分を思って、なんか泣けてきてしまった。
私がずっと人形が好きな理由はそこにあるのか、と。

他にもめっちゃくちゃかわいいパッチワークのスカートや浴衣なんかも展示してあって、胸キュンが過ぎる内容…!
新しい発見もありとても満足度の高い展示だった!もう一回見たい!

そんな感じでとっても充実した美術館巡りでした。
ってなんでこんな詰め込みで観に行ったのかというとぐるっとパスの期限が切れそうだったから!
今回のこの展示、両方とも入場できるからすごーく助かった!
ぐるっとパス、この2ヶ月初めて使ってみたけどかなりお得で満足度高かったので美術館巡りする人には大変おすすめですわよ。

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