『初めまして!』の言葉がピッタリ?! J2でプレーする若手選手たち①

第5節までが終わった今季のJ1・J2リーグ。5節までを通すと、各チームの骨格がだんだんと見えて来ました。新たな監督の下、新たな戦術に取り組むチーム。昨季から継続した体制で、より高みを目指すチームなど。最近のJリーグではJ1・J2共に、各チームごと自分たちのサッカーの形を作ろうとする姿勢を色濃く感じます。

その中で出場する選手たちの中には、各チーム新たに目覚ましい活躍をしている若手選手も数多くいます。なので今回の投稿では「高卒3年目まで、または大卒2年目まで」で、そして2022シーズン始まる前は「過去Jリーグ通算0~10試合までの出場数」の2つの条件の中で、2022シーズン第5節までに気になったJ2でプレーする若手選手たちをピックアップしました。今回と次回の2回に分け、計11人お伝えしたいと思います。

J1チームのサポーターさんの中には、『J2はあまり観ていないよ~』という方々もいらっしゃると思います。また自分の応援するチームの試合しかあまり観ないという方もいらっしゃるはずです。そのような方々にも良い選手・期待していきたい選手を知って頂ければと思い、今回このテーマでお送りします。これからのサッカー観戦の隠し味として、色んな良い選手たちのプレーを観るキッカケになれば幸いです。


※あくまでも個人の感想です。そして必ずしも全チームの全試合を90分通して観られている訳ではありません(すみません)。その中で気になった選手を紹介しておりますので、賛同・反論も様々な意見あると思います。

ご意見あればnoteのコメント・もしくはツイッター等でお待ちしています。


GK

田代 琉我(たしろ りゅうが)選手(ロアッソ熊本 所属)

3月21日(月)に行われた第5節長崎戦にてJリーグ初出場。

正直に言って、驚きました。J初出場という事実に。長崎のネームバリュー抜群の攻撃陣に対して、ビッグセーブを連発し無失点で試合を締めました。勿論無失点は彼だけの力ではなく、CBの菅田選手やMFの河原選手、そして前線から牽制し続けてくれるFWの高橋選手など全員の力が必要ですが、終始安定感のあるプレーでチームを牽引し、とても初出場の選手には思えないほどの存在感でした。

何故私がそう思えるほどの存在感を感じ、1試合出場の田代選手を挙げた理由としては「田代選手の声」にあります。

長崎戦では本当に田代選手の声が非常に聞こえてきました。仲間にディフェンスの指示をする声やコーナーキックの時に叱咤する声等々。これが熊本の大きな力になって長崎相手に無失点で抑えられたとも感じています。GKはただ単にセーブするだけではありません。一番後方に位置し全てが見えるため、味方に対し攻撃時・守備時における立ち位置の指示やリスクを伝える指示など、声を出すことはとても重要であると思います。その点において、田代選手は90分間通して声を出すことを休まず続けていました。結果、その声に押されて熊本の選手はノリに乗って良いプレーが出来たのではないかと感じます。田代選手自身もチームの勢いに乗って、都倉選手のヘディングシュートを止めるなど、素晴らしいセーブも魅せてくれました。また、終盤にキャッチングするのではなく華麗にスルーして自分たちのゴールキックにする場面がありました。あれは状況が正しく見えている証拠だと思います。とにかく良いGKだと思います。

佐藤優也選手などチーム内の壁も厚いですが、長崎戦の様な良いプレーを観てみたいですし、これからの出場機会の増加にも期待したいと思います。


(ゲキサカ さんの選手紹介ページ より)


DF

谷口 栄斗(たにぐち ひろと)選手(東京ヴェルディ 所属)

今シーズン内容・結果ともにJ1を狙えることを証明出来ている東京ヴェルディ。そのチームにおいてルーキーながらCBの位置を確固としたものにしつつあるのが谷口選手。

谷口選手はなんと言っても、「全てのレベルが高い現代型CB」という点にあります。

もうルーキーという言葉で表現するのは申し訳なくなってきます。何をみてもレベルが高いですし、何年もレギュラー張っていたのかと思うほどの存在感です。

攻撃時には落ち着きのある持ち上がり、パスの能力。またパスは両足から良いパスが出て来ます。守備においては対人能力のみならず、相手の攻撃の芽を摘むインターセプトやカバーリングも巧みです。ヴェルディの攻撃の時間を長くするのを後方から支えています。かなり能力高く、安定感抜群のCBです。J2ではトップクラスのCBだと思います。同じくCBとしてプレーする馬場選手もとても素晴らしいCBで、ヴェルディのCBの盤石さはJ2の中では少しレベルが違う、J1でも十分プレー出来る印象です。

ヴェルディの選手たちはアカデミー出身の選手も本当に多いですが、皆Jの舞台で活躍出来ていることがアカデミーに居る子たちの希望にもなって、最近はトップチームにおいても良い流れが出来ていると思います。堀監督のもと、幾度となく言われてきたJ1を本格的に狙えるチームになったヴェルディ。谷口選手の今後の活躍にも期待しかありません。

(ちなみに上記の田代選手と谷口選手は年度は違いますが、国士舘大学の出身です。国士舘大学さんも素晴らしいです。)

(ゲキサカ さんの選手紹介ページ より)


野澤 陸(のざわ りく)選手(ヴァンフォーレ甲府 所属)

産業能率大学から加入して2年目。今シーズンの甲府において左CB(HV)として活躍しているCB。プレーにおいても身長の面においても大きな存在だったメンデス選手が京都に移籍。甲府サポーターの心配をよそに、大きな存在となりつつあるのが野澤陸選手です。

野澤陸選手の特徴は何といっても「飄々としたビルドアップと落ち着いた対応の守備」にあります。

野澤選手は佐野日大高校時代はボランチを主戦場に、選手権時にはFWとしてもプレーした経歴があります。大学においてCBにコンバートされた選手です。野澤選手はこれらの経験を全て良い意味で活用した上で、CBとしてプレーしていると感じます。例えば体重移動でプレス掛けてきた相手を翻弄でき、効果的な持ち上がりが可能です。またパス能力も高く、ショートパスのみならず右足から繰り出されるロビングのロングパスも正確です。守備面も危険な場面でも落ち着きのある対応で、CBとして安定感あるプレーを魅せてくれています。

野澤選手は攻守共にこれからの伸びしろにも大いに期待出来る選手だと思います。まだまだ天井は見えないほどのポテンシャルを感じます。将来的には日本のCBとしてトップクラスの存在になる可能性もあると感じます。今後の成長・活躍にも大いに期待したいです。

(ゲキサカ さんの選手紹介ページ より)


城和 隼颯(しろわ はやて)選手(ザスパクサツ群馬 所属)

法政大学から加入して2年目のCB。昨シーズンは怪我もあり、出場数は多くはありませんでした。しかし、今シーズンは開幕から定位置を獲得。畑尾選手とのCBコンビは安定感たっぷりです。

城和選手は「ミスの少ない安定感・安心感のあるCB」という点です。

隣に経験豊富な畑尾選手が居るということも1つの要因ではあるでしょうが、城和選手は非常に安定感があるプレーを魅せてくれています。カバーリング・対人等々、CBとして求められる能力を高い性能で持ち合わせている印象です。また187cmという恵まれた高さを活かし、攻守において武器にもなっています。また、ゴール前でもしっかり体を張れる選手ですし、「この人に任せておけば安心」とプレーから感じさせます。また、群馬さんは前任の久藤監督(現 金沢ヘッドコーチ)の時から自分たちでボールを持つことも多く取り組んでいます。ビルドアップ時にも安定したパス出しなどを見せており、今季から就任した大槻監督からの信頼も高いかと思います。

前任の久藤さんの取り組んできたことと大槻監督の卓越した分析力と指導力で、新たな良さを出しつつある群馬。城和選手も大槻監督のもと、今後の成長や活躍にも期待していきたい選手です。

(ちなみに…群馬の第5節千葉戦のゴールは完璧に素晴らしいゴールでした。沢山の方に観ていただきたいゴールなので是非!)

(ザスパクサツ群馬 の公式ツイッター より)

(ゲキサカ さんの選手紹介ページ より)


いかかでしたでしょうか?

個人的に気になった選手をお伝えして来ました。今回はGKとDFだけでかなりの長文になってしまったので、今回はここで一旦ストップしたいと思います。

次回は「『初めまして!』の言葉がピッタリ?! J2でプレーする若手選手たち」のpart2として、MF・FWの選手たちをお伝えしたいと思います。(あと7人ですね。次回も長文になりそうです…(^^;))

ご覧頂きありがとうございました!次回もお楽しみ頂けたら幸いです(o^―^o)

それでは、失礼します。

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