歯科医院の話

小さい頃から歯科医院に行くのは苦手で、治療しないといけないようになってから行っていた。
就職してからは、職場から近く評判の良い所に行っていたが、退職すると近づかなくなった。
結婚、出産、引っ越しを経てなかなか相性の良い歯科医院を見つけることができずにいた。
そんな時、下の子のママ友から紹介してもらった歯科医院に行ってみた所、なかなか好印象だった。
・治療ブースはパーテンションで仕切られ椅子が横並びではないこと
・画像を見ながら説明してくれること
・スタッフの教育が行き届き、設備が古すぎないこと
それで、治療が済んだら、半年毎位で通っていた。

ところがウィズコロナになって、少し足が遠のいてしまっていた(反省)。

少し前に右下6番の被せ物が取れてしまい、かかりつけは予約が取れずやむなく近くの歯科医院に行った。その部位のデンタル撮影(主にその歯とその周囲の歯の一部が写るX線写真)をしたところ、「問題なさそうなのでもう一度接着剤でつけます。それで取れたら、作り直します」だそう。だが、その写真を見せてもらっていない。しかも、シャウカステンってデジタル化してないの?と思いながら、1回で終わったので良し…。
更に大学病院で周術期歯科診察を受ける予定だが、その前にその歯科医院(かかりつけじゃない方しか予約できなかった)に行ったら、「大学病院での診察前に勝手なことはできない。抗がん剤で口内炎のケアとか必要になるかもしれないし。それはここじゃできない。」等と患者さんに高齢の方が多いからか大きな声で話される。誰が手術前に喜んで歯科医院に行くだろうか、そういうことを考えることは出来ないのだろうか。と非常にモヤモヤした状態になり、「じゃあ、良いです。何もしないで。」とオダギリジョーの様に去りました。

大学病院での周術期歯科診察の後、手術予定日を伝えて、歯石取りとマウスピース作成(いびきの為)をかかりつけ医にお願いして、10月24日に行ってきた。問診表に既往欄があり、がんの所にチェックを入れておいた。
パノラマ撮影や口の中のカラー写真を画面を見ながら説明を受けた際、がんの部位を聞かれたので右胸に手を当てた。そしたら、ホワイトボードに乳、肺がんと書いて「どちらですか?」と指差せば良い様に聞いてくれた。こういう気遣いが普通に出来るところが嬉しい。きっと、耳の不自由な方にも、筆談で対応しているんだろうなぁ、と思う。
歯石取りの結果、1週間後にもう一度診察してマウスピースも渡すという事で、11月2日に予約。

コンビニよりも歯科医院の方が数が多いのに、接遇や設備で努力せずに何で差をつけるのだろう?近いだけで相性が悪ければ、少し遠くても居心地の良い歯科医院が選ばれるのに。

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