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UNISON SQUARE GARDEN と 私

ありきたりなタイトルです。ついにこれを文字にすることと向き合う時がきました。勝手にですが。
以下敬称略しているところもありますので、あしからず。


私がユニゾンに夢中になったのは中3の夏でした。人並みに受験勉強に追われ、毎日同じことの繰り返しの中で唯一の楽しみが、休憩時間に聴く音楽でした。

ある日何気なく自動再生で流れてきたのが「天国と地獄」のライブ映像。

父親が音楽好きだったので元より日本のバンドにはなじみがありましたが、ポップな曲を好んで聴いていました。
このライブ映像を見て、ロックな曲調に乗せられる爽やかでどこか棘のある声と3人のライブパフォーマンス、そしてフロアのわき方に一瞬で虜になりました。
特に「OK, people one more time?」部分の斎藤さんに当時の私はゾッコンで、レコードだったらとっくに擦り切れているくらい繰り返して聴いてました。その時の高揚した感覚が今でも鮮明に思い出せます。

完全に沼落ちした私は、この日以降CDを借りDVDを買い、着々と物好きへと進化を遂げていきました。

そしてもう少し前にさかのぼって思い返してみると不思議なユニゾンとの出会いがあります。

これまたいつかの夏、帰省していた祖母の家のテレビでシュガーソングとビターステップが紹介されていました。早口で知らない言葉を唱えている不思議な曲だなあと思ったそのまた翌日、ショッピングモールでこの曲が流れていたんです。昨日聞いた変な曲だ!といとこと話したのを覚えています。

当時小学生だったので歌ってるバンドを知る術もなく、アニメには乏しかったので主題歌としてヒットすることも知らず、年月が経ちました。
ただ、なんてことない出来事だったのに、ユニークな歌だなと思った記憶が、なぜかずっと頭の片隅に残っていました。

なので、ユニゾンがあの曲を歌っていたバンドだと知った時、伏線回収に鳥肌が止まりませんでした。思えばあの頃から私とユニゾンの物語は始まっていたのかも。(?)

初めて自分で見つけたバンド、というのも思い入れの1つかもしれません。先述した通り、音楽に関しては父親の影響が大きかったので、ようやく独り立ちして出会えたユニゾンには、どこか恩情があったりします。

これはバンドが20周年を迎える節目に、私からの精一杯のラブレターのつもりでした。7月24日に間に合うように年が明けてから何度も推敲を重ねてきました。だけど結局出会いしか書けないまま時間が過ぎて。もう8月。

武道館、初日は配信で、2.3日目は会場に足を運ぶことができました。この場所でこの日やることがバンドにとってどれだけの意味があるか、今までたくさん文字で見てきたのでやけに緊張してしまいましたが、間違いなく人生のハイライトになりました。また機会があったらちゃんとレポしたい。

御年21歳の私にとって、ユニゾンが過ごしてきた20年間という時間の長さはあまりに想像しやすいんです。自分のこれまでの人生を重ねてしまえばいいので。

物好きは勝手に着いてきてね、な 馴れ合いっ子しない関係を居心地よいものだと思っていましたが、20周年という節目に、3人が立ち止まり後ろを振り返って、ありがとうって言ってくれたことにことさら喜んでしまいました。

何か1つ夢中になるものが人生の中で見つかるのって結構奇跡だな、と思います。趣味とかってみんなが持ってるわけじゃないし。そんな中で、私の人生はユニゾンを見つけた、その幸せを噛み締めています。

続けることは難しくて、しかも続けることが1つの正解というわけでもない世の中で(斎藤さんの言葉を借りました)、ユニゾンの3人が今日までバンドをやってくれたことが本当に嬉しいです。

そして悲しい意味ではなくて、永遠はないことを再確認しました。毎日を大事にしなきゃいけない理由ができてしまった!!

ユニゾンの次の記念日があればいいな、と私は思っています。もしその日があるなら、今よりこの想いをもっと解像度を高くして言葉にできるように、私も頑張るのみです。

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