なぜ歯科YouTuberが必要なのか

老いも若きもYouTubeな今日この頃ですが、星の数ほどあるチャンネルの中でもひときわ異彩を放っているのが歯科YouTuberではないでしょうか。

中でもこちらの「ザ・ホワイトデンタルクリニック」さんは数百万再生を連発されており、先生のキレのいいトークと分かりやすい編集は卓越したものがあります。

https://www.youtube.com/channel/UC4GnqL6CD46ojljTcz_ElkA

より治療寄りでは、こちらの「宮崎歯科医院」が熱い語りで治療に向き合う姿勢を含めて説明して下さっています。先生に励まされながら進む治療の様子はもはやドキュメンタリーのようです。

https://www.youtube.com/channel/UCPVCEnD-16EbL-cAYCYSLRQ

なぜ歯科の先生がお忙しい中時間を割いてまでこうしたチャンネルをされているのでしょうか?施術中の口の中をはっきり撮影したり、長尺の映像をテンポよく編集するのはそう簡単にできることではありません。
理由としてありそうなのは、
・歯科の啓蒙
・やりがいの共有
・治療事例の紹介
といったところでしょうか。

まず当然ですが、痛くなってから歯科に行ったのでは遅いので深刻な症例を見せることで来院を促す効果がありそうです。特にザ・ホワイトデンタルクリニックのような歯石除去や虫歯治療の映像は「やってる感」が予備知識のない方にも伝わるのではないでしょうか。
難しいのは治療実績の方で、精密根管治療などは自由診療で10万以上は当たり前ですが100%成功するものではなく、あくまで「他院で抜歯と言われたかもしれないけど、残ってる歯根で一緒にがんばってみませんか?」という本人の意欲を促すものです。歯は一本100万円と言われており100%でなくても頑張る価値があるというのがスタート地点で、宮崎歯科医院のようなパワフルなトークが響くところでしょう。

ただ、なによりこうした先生に共通しているのは「どうしてこうなったの?」とか「うわーひどいね」みたいなことを患者さんに言わないところではないでしょうか。症状にまっすぐ向き合い、患者さんに正しい情報を伝えて一緒に考える姿勢の表れとして歯科YouTuberがある、というのが素直な捉え方ではないかと思います。