20230620_日記(またの名をSLAM DUNKの話をさせてください)

・あのさ、読んだよ、スラムダンク。1ヶ月くらい前にね。読みましたよ。映画も見たよ。

・今日はスラムダンクの話をさせてください。出来れば明日も明後日も。ええ、しばらくのうちは。

・原作の感想としては、ミッチーのマスクがアベノマスクすぎ(画像参照)とか、
ハルコさん良い女すぎ(県予選の海南戦でパスミスして凹む花道を励ますところとかめちゃくちゃよかった)とか、
宮城リョータさんカッコよすぎ(3年間片想いして卒業式の日に振られたすぎとか)とか、
花道は体育会系の上下関係学び直したほうがいい(いくら何でも先輩を眼鏡くん呼びはない)とか色々あるのですが、

アベノマスクミッチー


・スラムダンクってスポ根というより「人生」の物語だね。つーこと(^。^)

・全巻読み終えたときにめちゃくちゃ感じたのが、(ああこれは桜木花道という男のアイデンティティ形成の物語だったんだ)ということでした。

・桜木花道属する湘北バスケ部が全国大会に行く物語、ではなく、「自分が何者であるか?」を発見する一人の高校生の成長物語なんだなと。その点で言うと、主題的にはすごくミクロというか、小さなものを描いている。

・めちゃくちゃ大枠で語っちゃうと、「バスケが好きです(嘘)」→「バスケが好きです。今度は嘘じゃないです」っていうだけの話だから。ただ、桜木花道という少年がバスケット選手になった。そんだけ。別に世界を救ったり、全国優勝したり、ものすごい冒険をするわけじゃない。

・でもこの「小ささ」がスゴク良いなと思いました。他人から見たらどんなに小さなことでも、何者でもなかった自分から「バスケット選手になった」ということが、桜木花道にとっては大きな出来事だから。

このコママジで良すぎぅ( ͒ ́ඉ .̫ ඉ ̀ ͒)爆泣(ばっきゅう)

・最近気づいたけど私は人が「自分が打ち込める何か」に出会って成長していく物語に弱いんです。プリティーリズムレインボーライブも、結局は「スキキライなしだと笑っていたけれど一番スキなコトなんだったっけ?」な綾瀬なるちゃんがプリズムショーに打ち込むことで成長していく物語だし

・だからプリティーリズムレインボーライブとスラムダンクはほぼ同じ(は)。同じなので、同じだけ流行って良い。みんなプリティーリズムレインボーライブを見るべき(アドバイス: 見るべきという表現はけっこうウザイのであまりしないほうがいい)

・いや別に何かに打ち込んでいなくても、これが自分だ、自分とはこういう存在だ、とアイデンティティを形成していく過程の物語が好きなんだけどね。

・つまり、that's me and that's my dick(うろおぼえ)※ってことね。
※セックスエデュケーション第一話の好きなセリフであり、私の座右の銘

・自分とは何か?を探す・見つけることは、自分を大事にすることと似ている。あるいは自分を好きになることと。

・スラムダンクは終わり方もスゴク良かったよね。全国一位の学校に勝って、次の試合でボロクソに負けた(らしい)ということがサラッと描かれる緩急というか、"物語"から抜け出そうとする力というか、それでもバスケットマンになった桜木花道の人生は続いていく…という開かれ方。この緩急によって、物語全体がやはり「小さく」まとまっている。

・こういう「小ささ」のおかげで、なんか、自分にも出来そうな気がしませんか。桜木花道のように、「バスケット選手になっちま」えそうじゃないですか。花道のように、まだ見ぬ自分の可能性に出会えそうじゃないですか。少年ジャンプの漫画として、そういう勇気を与えられるのはやはり大切なことと思います。

・もうひとつ少年ジャンプとして読んだときに良かった点を挙げるならば、山王戦、桜木花道の最後のシュート。

・ダンクじゃないのかよ!とも思いますが、持って生まれた身体能力によるチート的な技=ダンクではなく、練習を積み重ねた普通のシュートで得点を決めたことが大事なんじゃないかと。

・「主人公特有の特別な近道(花道の場合、恵まれた身体能力)」を使わなくても、「誰にでも用意されている正しい道のり(地道なシュート練習)」を歩んだ先にこそ勝利がある、というのは、少年少女に一番に伝えるべきメッセージなのではないかと説教好き成人女性は思います(暇さえあればこういう説教くさいことを酒を飲みながらろくろを回して語りたい。なあ。頼む。語らせてくれ。朝まで。)

・スラムダンクが私が一番好きなタイプの終わり方(パラダイスキス方式と呼びましょう)をしたせいでアツく語ってしまいましたが、最後に急に弱虫ペダルの一番好きな台詞を引用して終わります。





ボク…可能性…ホントにありがとうございました

『弱虫ペダル』第233話
何度見てもスゴい台詞だ。スゴすぎる。
「バスケット選手になっちまったのさ…」もこれも、言いたいことはきっと同じ。

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