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絶望していたあの時から730日を経て私が得たもの

5月4日で31歳になる。もうそんなになるかと自分でも驚いた。

ずっと自分と対峙してみたかった。GWにも入ったことだし、「今どんな感じ?」と問いかけてみることにした。


今から2年前、29歳の誕生日。私は故郷浜松で母と2人、さわやかのハンバーグを食べていた。ささやかな誕生日祝い。母のその気持ちを嬉しく思いつつも、内心、私は他人と比較し絶望しまくっていた。

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2017年12月 空気が澄んでいたその日、悔しいほど綺麗な朝焼けを睨みながら自分の家に帰って行った。会社に向かう道すがら、人目をはばからずに涙を流し続けた。心から血が出るような感覚は今でも鮮明に覚えている。


理由は失恋。結婚すると(勝手に)思っていた彼氏と別れ、一人になったのだ。

今となっては笑い話だが、大好きだった彼に気になる人ができてしまったから、私にはどうしようもなかった。

突然、真っ暗な海に放り出されたような絶望感。息をすることもできないほどに泣きじゃくった。

それから半年が経ってもカップルを見かける度に「あいつ今なにしてんのかな。」「彼女できたのかな。」「私は一人だ。」「もう何もない。」と、絶望の淵をさまよっていた。

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29歳の誕生日。
さわやかでハンバーグをともに食べるカップルの様子を傍目に見ながら「どうして私は30手前で母親と食事をしているんだろう。このまま誰とも出会えずに、結婚もできず、子供も産めないんじゃないか。」
「仕事も中途半端。第一志望の企業に入れたところまではよかったけど結局社外で通用するようなスキルはないし、このままでは戦えない。」
「こんな私、何の価値もない。あぁ、結局何者にもなれなかったな・・・。」と、
真っ暗な30歳の壁を目の前にどうすることも出来ず、立ちすくんでいた。


今となっては懐かしい。けれど確かにそこにあった絶望は、ある日魔法のようにすっと消えて無くなる。

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30歳の誕生日、私は軽井沢にいた。


学生時代からお世話になっている私のメンター的存在のお兄さんのお家で合宿をしていた。美味しい食事に楽しい大人たちとの会話で完全に浮かれていたのだが、軽井沢の空気は私に羽を授けてくれたように感じた。

30歳なんて、なってみたら楽しいことしかなかった。笑

私はSHElikesに通い出し、ブランディングとマーケティングを勉強した。SHEでは私より若い子たちが一生懸命自分の人生やキャリアと向き合い、スキルアップに励んでおり、悩んでいるのが馬鹿馬鹿しいと感じるようになった。

大企業で育ち、ゼネラリストという肩書に甘んじてここまできてしまった私が、「ブランディング」という分野と出会うことができた。私はこれから「ブランディング」で自分を食わせられるようにしたい。そう思うことができた。

さらに、SHEの中での出会いは私の「得意」を私に気付かせてくれた。

現場でのオペレーション経験がここにきて生きてきたのだ。イベントを設計する際、どこに人を配置したらいいか、何に気をつけて事前準備を行うべきかが目を閉じていてもわかる。そんな感覚。

そしてそれは、所属している会社では当たり前でも、外から見たら当たり前ではなかった。


2年前、「結局何者にもなれなかった」と嘆いていた私は、SHEに「だからこそ何にでもなれる」と励まされ、今は励ます立場になっていた。

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SHElikesでは体験レッスンの最後にキャリアカウンセラーとの相談タイムが設けられている。私はカウンセラーとしてたくさんの女性と対話をしてきた。みんなそれぞれの立場で懸命に生きている。悩みも、痛いほど伝わってくる。

もがいている時に冷静に自分を見ることは難しいけれど、懸命に生きる人は誰もが美しいと思った。

だからきっと、29歳からの2年間。きっと私も美しかった。

あと2日で31歳になる。今度は、自分に、周りにもっと感謝できる誕生日になる気がしている。

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