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Eテレと私。

独身の頃はNHKのありがたみが全く分からなかったが、子育てをし始めてEテレとは切っても切れない関係になった。
朝と夕方の一番家事が忙しい時間に2時間半ずつ、土曜日まで毎日内容も変えて子供番組をやるのである。Eテレに子育てさせてるのか?と聞かれれば胸を張ってイエスと答えるだろう。
それだけまぁどっぷり浸かれば母親も覚えるし、染まる。

でも「みいつけた!」のサボテン“サボさん”の中の人にここまでハマるとは、長女出産時には考えられもしなかったことだけど。

そもそも別に“サボさん”にハマったわけではない。ワンワンの中の人がチョーさん、シュッシュの声の人がアメザリ柳原さん、サボさんの中の人が佐藤貴史さん、ぐらいの認識だった。
それがInstagramを見てるうちにいつの間にか気になるようになり、気付けば舞台を観に行くようになっていた。

私にとっての初舞台(観劇自体も初)は佐藤貴史さんが所属するサモ・アリナンズのホームズ。サモアリの舞台も4年ぶりとのことでとても気合が入っているようだったし話題にもなっていたので緊張しながらも観に行ったところ、それはもう面白くて、サボ沼に足を踏み入れるきっかけとなった。(今思えばサモアリはベテラン劇団なので面白くて当たり前だ。)

佐藤貴史さんは小劇場ですることも多いため、終演後に直接感想を伝えられるのも嬉しい。演劇を見慣れていない素人の感想なんか聞いたって面白くないだろうに、佐藤さんはいつもニコニコしながら「ありがとな〜嬉しいよ〜」と言ってくれるのでこちらまで嬉しくなるのである。
サボさんとして以外に普通に俳優としてテレビにも出るのでその感想も舞台後に伝えたり、「あのシーンは台本なんですか?」「あれはアドリブなんだよ〜」なんて会話が出来るのも小劇場俳優ならではだ。(失礼)

小劇場も大劇場もテレビもナレーターもキャラクターもイベントもこなすマルチな役者なので共演者もAV女優から高橋一生(凪のお暇の桃園役が佐藤貴史さんでした、最高)まで幅広い。出演する作品によって役もストーリーもテンションも規模もバラバラなので観に行く側はとても楽しい。

ひとりの役者を追いかけるだけでこんなに色々な経験をさせてもらえていいのだろうか?コスパが良すぎるのでは?アイドルみたいなランダムプロマイドを作ってもらった舞台ではイケメン俳優のファンの方と交換をしたり、ボードゲームのイベントでは共演の阿曽山大噴火さんと一緒にボドゲをしたり、映画に出演した時は映画館でウキウキしながら観たり、芸人さんとの舞台では負けず劣らず客を笑わせていたり…
なんて楽しい趣味なんだろう!

まさかここまでハマる趣味を大人になってから持てるとは思わなかったからとても嬉しい。そして何も言わずに行かせてくれる夫にも感謝している。

私はもっとテレビでの活躍をしてほしいが、演劇が好きな役者なようなので舞台にもたくさん足を運びたい。そして終演後にまたトンチンカンな感想を言って笑われたい。

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