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【EDH】甦りし悪夢、ブレイズ/Braids, Arisen Nightmare(レベル6くらい)

はじめに

はじめましてだったり久しぶりだったりです。ぶんしです。

居住区によって_emethだったりちくわだったり《したたる死者》だったりしますが、noteなのでぶんしで進めていきます。

大EDHデッキ解説時代が始まっているが、その理由は誰にも分かっていない。

今回はその居住区の一つで「EDHデッキ解説とか書こうぜ!」って流れになったので、流されるまま書いていこうと思います。
想定レベルは6+
まぁまぁ『デッキ全体に明確な統率者シナジーがありつつ、流れ次第では3枚コンボくらいの即死があるかもね!
……ってくらいの、10ターンくらいは殴ったり殴られたり悲鳴を上げたりする卓を想定しています。


悪夢の幕開け(統率者)

………。

おっと!間違えました!

おはよー!

かの《陰謀団の先手、ブレイズ》が長い悪夢の旅から帰ってきました。

かつての姿と同じように毎ターン全員に生贄を要求してゆきますが、統率者禁止カードだった時とは違いまずは私からの生贄、さらに相手は不履行を選択できるようになっています。

不履行の場合は強制的に2ライフを徴収し、ブレイズ様は私にカードを供給してくれるため基本的にはカード枚数で損をする事はありません。
この能力を使い、毎ターン多種多様な生贄と相手のライフを交換してゆく……さぁ、悪夢の交換会の始まりですよ!

全力でゴミを漁る

とは言え無計画にブレイズ様へ生贄を捧げていたのでは、自分の盤面がいつまで経っても伸びません。
まずは多種多様な「一粒で二度美味しい」ゴミです。これらを2ターン目までに設置することが基本戦術となるため、軽量のゴミは12枚程度を採用しています。

あなたはゴミがたくさん詰まった箱を見つけた

弱いゴミから順番に紹介します。

正にゴミ捨て場と言った名を関するゴミ。
何度でも戻ってこれるけど場に出たときに仕事をするでもなく、タイプが2個なので生贄回避をされやすくもあり、ブロックにも参加できないと三重苦なため結構に弱い。

マナさえ払えば帰ってくる素直なゴミ。
↑と違って一見ブロックに参加できるけどタップで帰ってきてすぐ捧げられるため強さはトントン。

2回死ねるゴミの中では一番軽い。
たまに頭蓋骨を〆られてリス2匹になる。

軽いゴミ2号。
生物より宝物が残った方が動きやすく、稀に除去にもなる。

場に出ただけで1:3交換を迫るアドアドしいゴミ。
ブレイズ様経由でカードになると1:6になる事もあり3ターン目にしてヘイトはMAX。

太古の《不吉の月》ウィニーでお世話になった1枚。

エンチャントはカードになれる率が高く、生贄にすればデメリットは打ち消し、出てくるトークンはアンタップインでブロッカーにも回れて1マナゴミの中では間違いなく最優。
地味に再録禁止。

水源シリーズ2枚
シンプルに3~4枚の手札になり5~6枚目までのセットランドを安定させてくれる安心感のある2枚

令和の《霊気装置の展示》には2~6点ライフロスやドローがついている
2マナで宝物を2個出し、ライフロスやドローを迫っても良いんですか!?

バルダーズ・ゲートから供給された最新最強のゴミ。
1枚から3枚のパーマネントが展開されるため、圧倒的な生贄安定度を誇ります。
特に宝物・トークンが2つ残る《尊き彫像》側が強く、後述の3マナ以上のカードへ繋ぐマナを残せる他、場合によっては宝物自体をブレイズ様に捧げられます。

これらはすべて2マナ以下で戦場に出せて+複数回生贄に捧げられるパーマネントです。
どれもEDHと言う環境ではゴミのような…いえ、ゴミです!断言します!!
このようなパーマネントと自分の大切な生物や《太陽の指輪》を交換する人はいません。つまりこれらは追加のテキストで"対戦相手に2~4ダメージを与え、カードを引く"と、書いてあるに等しいのです。

可能性の獣、いやスピリット

これは0マナで毎ターン死ねるかもしれないゴミ。
お気に入り。

あなたは宝物でいっぱいのカゴを見つけた。

3マナ以降の物は重めですが確実に枚数の優位を取ってゆくカードが揃っています。
所謂"気分がよくなる"(相手がゲンナリしてくる)カードたちで、多くがエンチャントなため使用後はきっちりとドロー+2ライフロスになってゆきます。

リリアナの誓い (相手の生物を生贄/エンチャント)
ねじれた抱擁 (対象の生物を破壊/エンチャント)
精神を刻むもの (死亡時、全員の全手札を破壊/クリーチャー)
真面目な身代わり (戦場に出た時に土地を1枚出し、死亡時に1ドロー/アーティファクト・クリーチャー)

裏切る恵み・ネクロポーテンス (カードを引き、邪魔になったら処分!)
ブレイズの恐るべき復活 (ゴミを生贄にして手札破壊→墓地からゴミを拾う→)
最古再誕 (相手の生物を生贄→相手の手札を破壊→リアニメイト)
ギックスの残虐 (読み飛ばす→山札からサーチ→リアニメイト)

英雄譚は必要な部分だけ読んだら捨ててしまいましょう。

オチとか興味ないし…

あなたは顔中埃まみれになっても、何も見つけなかった……

今後のデッキ改良などで抜けていきそうなゴミです

《アーカムの天測儀》
 1マナで場に出せて手札が減らないから入れていますが、恐らくデッキで一番弱いカードです。
 稀に《恐怖の神、ターグリッド》や《最古再誕》経由で奪った対戦相手のカードの能力を起動できます。

《頭蓋骨締め》
 強力なカードですが、1/1の生物はブレイズ様で捧げた方がカード枚数を取れることが多く、今一つ装備タイミングが少ないです。

「まさか、まだ残っていた物があったのか?」

4ターン目辺りまで来ると多くの場合は雑にカードを3~6枚引けており、実際の圧力はともかく卓の全員から目をひん剥いて注目される事になります。

無垢の血
リリアナの勝利
魂の粉砕
疫病造り師
小悪疫
毒の濁流
リリアナの誓い
最古再誕

等は、展開してきた相手に有効です。
もはや世界の敵で1:3の戦いになりますが、頑張って

あなたが箱を開けると、中には有用な物が入っていた。

妨害しつつ勝利を目指していくターンです。

使う方も(1vs3が確定するので)恐怖する

生贄系コンボや、フェッチランドを阻害しつつ勝利手段にもなるターグリッド

自分のデッキに起動型能力を持つ生物はいません

起動型能力コンボ全般を封殺するトーテム

大 迷 惑

無限トークンや倒すと増える生物を牽制するしみ

最低14%で的中!(※自分も)

計画的展開をご破産にする奈落

地味に殴り能力が高い

墓地利用どころか死亡誘発を許さない虚空歩き

などで誤魔化していきましょう。どれも場に出しただけで漏れなく3人からタコ殴りにされます。

もうこれ以上、ここにいるのは時間の無駄だ。

勝利手段は以下の2ルートを用意してあります

①ボーラスの城塞+師範の占い独楽(以下、独楽)を揃える
②独楽をタップし、カードを1枚引いて独楽をライブラリーの上に
③1ライフで独楽を唱え直し、手札が1枚増えた状態で②に戻る
 この際に霊気貯蔵器があるor探し出せるなら②-③ループの間にすごい勢いでライフを得ることができ、大体ゲームに勝利することが可能です。

霊気ビーム!
金さ!金さえあれば何でもできるからな!

《富の享楽》は除去を繰り返しているだけでいつの間にか勝てたりするカードですが、「アップキープに勝利する」と言うテキストが全員の目からよく見えるため、高確率で自分が《殺害》される側になります。

ゴミ漁りは本当にこれでおしまいなのか、確かなことは誰にも分からない。

統率者コンセプトとしては以上になり、残りはゴミを含めて「各対戦相手」に被害を与えるカードや手札破壊シナジーを中心とした迷惑なカードになっています。

無駄省き
ヴェールのリリアナ
死者を目覚めさせるもの、リリアナ
ガイアー岬の療養所
恐怖の神、ターグリッド
古牙の信奉者
泥棒ネズミ
小悪疫
吸心

「この卓で最も迷惑な存在になるのだ!」
――スーパーアポロガイスト

想定しているレベル帯が6前後のため、いわゆる"教示者"カードや2枚コンボは採用していませんけど、採用していくとゲーム終了が早くなるでしょう。

悪夢の終わり

果てなき悪夢に落ちた今となっては、もう目覚めることは叶わない……

残りは単なる除去やマナ加速カード・土地なので説明は省きますけど、せっかくなので"検討中"欄にある採用候補・現在の不採用カードの項についても少し触れておきます。

●不採用

《旅人のガラクタ》《無限地帯》
・計3~4マナ払って1枚増えているくらいでは嬉しくない

《不死の霊薬》《虚無の呪文爆弾》
・《ウルザの物語》オプションとして入ったり抜けたりしています。

《ブラッド・ペット》《弱者選別》
・ブレイズ様を早期降臨させるのに使っていたのですが、これら経由でブレイズ様を早期着地させて沼しか生贄にできないような動きは全然強くないなと感じたので抜けました。

《霊気池の驚異》
・エネルギーは結構貯まるけど踏み倒すほど重いカードや唱えた時カードがないなー…

《闇市場》
・どうせヘイトを買うなら直接的に勝利へ繋がる《富の享楽》を優先しました。

《ストリオン共鳴体》
・1ターンに2回生贄にできたら楽しそうだなー と思いつつも、できたところで単にめちゃめちゃ手札溢れるだけになりそうなので。

《最後の審判》《腹黒い夢》(《伝国の玉璽》《吸血の教示者》etc.…)
7になっちゃう!!

◎採用するかも

《異端の癒やし手、リリアナ》
・恐らく全ての能力が噛み合うのだけど、二重スリーブから裏返すのが面倒で見送りました。

《聖遺の塔》
・手札がやや溢れがちなのでアリかもしれません。

《虚空の力線》
・虚空歩きの追加分です。墓地コンボはやはり怖いので。

《全ては塵》
・エンチャントにさわる手段がなさすぎるため。

《殺戮の契約》
・1枚か2枚持ってるはずなんだけど見当たらないので…

《致命的なはしゃぎ回り》《苦花》
持ってないので。
 苦花とかは骸骨と即時入れ替えでいいと思います。

閉幕

いつまでも夢を見ているわけには行きませんね。そろそろ目を覚ます時です。

《甦りし悪夢、ブレイズ》はカードを引き増す能力が非常に高く、引いたカードの枚数差から手数でじわじわと圧をかけていくミッドレンジとスタックスの中間くらいの統率者です。

一方で黒単故の対応力の低さがあり、エンチャントやアーティファクトが絡んだコンボへの対対応力は皆無に等しく、強味であるドローに悪影響を与えられたり(《精神破壊者、ネクサル》《黙示録、シェオルドレッド》《地獄界の夢》など)ドロー自体を制限するカードを出された場合目も当てられない事になります。
また、単純にカードを多く引くことは目立ち、標的にされやすくなります。非常に分かりやすい『魔王』(※皆であいつ殺してから考えようぜ)になるタイプで、卓でそのような位置になることが好きなら大変オススメです!

それでは皆様良いEDHライフと、良い夢を。

フレーバーがブレイズ様だったら採用してたと思う。

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