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UNISON SQUARE GARDENが主題歌のアニメは名作の法則

UNISON SQUARE GARDEN(ユニゾン・スクエア・ガーデン)は、日本のスリーピースロックバンドである。2004年に結成。略称は「ユニゾン」または「USG」。公式ファンクラブは「UNICITY」。所属レーベルはトイズファクトリー、所属事務所はソニー・ミュージックアーティスツ。

wikipediaより

僕は「一番好きなバンドは?」と聞かれたら「UNISON SQUARE GARDEN」と答えます。
アニメタイアップでの知名度や曲のポップさだけでなく、作詞作曲をしている田淵の美学が好きだからです。

今回は僕が提唱してきた「UNISON SQUARE GARDENが主題歌のアニメは名作の法則」について、今までのタイアップ曲やアニメ、田淵の美学、僕のユニゾンへの思いなどを書いていこうと思います。

オリオンをなぞる (TIGER&BUNNY OP)

ユニゾンのロックバンドとしての歴史はここから大きく進歩していったといっても過言ではない有名曲です。
ユニゾンらしいポップな曲に時々鋭い歌詞が光る、説明不要の名曲です。

アニメも女性向けというイメージが強いですが、能力モノ+ヒーローという男の子が大好きな要素のでかいアニメです。
能力と友情で悪の正体を暴き立ち向かっていくという王道ストーリーで2010年代を代表するアニメといえるでしょう。アニメ史を10年単位で区切るのが一般的かはわかりませんが。

ユニゾンはこの曲をきっかけに様々なアニメと関わっていくことになります。
特に作詞作曲の田淵は声優やアニソンアーティストの楽曲提供やプロデュースを多くしていき、紅白歌手となったLiSAの躍進を支えていきます。
そんなLiSAがユニゾンの企画でオリオンをなぞるをカバーするのは8年ほど後のことである。

kid,I like quartet (OAD『夜桜四重奏 〜ホシノウミ〜』OP)

このあとTV版としてリメイクされる夜桜四重奏のOVAの頃からタイアップをしていました。

桜新町を舞台に特殊な力を持つ少年少女の活躍を描いたアニメで、それとリンクした歌詞が各所に見られます。

これ以降のタイアップ曲ではアニメを思わせる歌詞の曲が増えてきます。

アニメだけでなく、ユニゾンの歴代曲を思わせる歌詞も散りばめられており、ユニゾンの集大成的曲にもなっています。
こういった遊び要素は最近の曲でもよくやっているので原点的曲ともいえるかもしれません。

リニアブルーを聴きながら (劇場版TIGER&BUNNY 主題歌)

Harmonized Finale (同上)

タイバニの劇場二部作の主題歌をユニゾンが両作とも担当しています。
それくらいタイバニ=ユニゾンの結びつきの強さを示しています。

リニアブルーはポップさに疾走感を合わせて、オリオンをなぞるの続編を思わせるような曲です。
ちなみに、タイバニの再放送で流れたこの曲を聞いて、僕はユニゾンを好きになりました。そういう意味で思い入れもあるし好きな曲で、ライブでやるとテンション上がります。

Harmonized~はピアノが鳴り響く壮大な曲です。
タイバニの世界を締めくくりを思わせる歌詞になっています。
トレジャーという夏フェスでユニゾンがトリだったとき、この曲が最後のシメだった夜はエモすぎて、多分走馬灯で見ます。

Harmonized~にカップリングで収録された「I wanna believe、夜を行く」という曲がタイアップではないものの、タイバニのために書き下ろされた曲だというのがファンの間では有名です。
イントロがまずオリオンっぽく、歌い出しがタイバニの制作会社の「SUNRISE」という言い逃れのできないタイバニ要素が溢れています。

桜のあと (all quartets lead to the?)  (『夜桜四重奏 〜ハナノウタ〜』OP)

OVAからつきあいのある、夜桜四重奏のテレビアニメ版のOPです。

シングアロングやクラップのあるライブ映えのする曲です。
ちなみに田淵は手を上に上げてのクラップを嫌っている発言をしたことがあります。
それもあり、Aメロでとりあえずクラップしようとすると周りが誰もやっていなくて途中で手を下ろすハメになります

当時ニコニコの夜桜四重奏の配信では「オリオンをなぞりそう」とコメントしてサビで「なぞらねーのかよ!」というクソおもんな流行りがあったことを嫌でも思い出してしまいます。
当時はそういうOPテンプレ芸をなんでもやればいいと思っていたのでしょうね。

ヤスダ先生デザインの少年少女が能力を使って派手な戦闘をするアニメでとてもおもしろかったので続編やってほしいなあって8年くらい思ってます。

ちなみに夜桜四重奏のキャラソンアルバムが出ており、これの全曲の作詞作曲を田淵をしています。なんなんだこの男は。

ノンフィクションコンパス (OAD『夜桜四重奏 〜ツキニナク〜』OP)

シャンデリア・ワルツ (同作ED)

夜桜四重奏の単行本おまけのアニメです。
シャンデリアワルツはライブの定番曲です。タイアップだったことを知らない人も多いと思います。
そしてワルツという曲名だがワルツじゃないことで有名
アルバム「CIDER ROAD」に収録されており、「ベストアルバムじゃないけどライブでよくやる曲を集めた」というコンセプトの「DUGOUT ACCIDENT」にも再録されています。

一方でノンフィクションコンパスは桜のあとのB面扱いです。この差は一体・・・
レア曲ですがメンバーやファンからも隠れた名曲として認知されており、「あまりやらない曲やります」という前フリからこの曲が始まったときは湧きました。
同じく桜のあとのB面のセク・カラ・シソンズールも好きなんでいつかやってほしい。

シュガーソングとビターステップ (血界戦線 ED)

今なおカラオケランキング上位に存在し続ける、ユニゾンの圧倒的キラーチューン。
キラーチューンなのに2番では「フェスでサークル作ってはしゃぐな、こっち見ろ(超訳)」と歌っている、なかなかの攻め曲だったりします。

ヘルサレムズ・ロットという街で繰り広げられるトンデモ人物による大規模ドタバタ劇が見どころのアニメです。
ボンズのかっこいいアクションも見ものの名作です。

ED映像の良さを語らずにはいられないので語ります
ユニゾンの田淵は予定調和を嫌っており、みんなで盛り上がろう!的なノリをしようとしません。
ライブでの煽りも「自由に楽しんでいってください!」しか言わず、ノリ方は客に委ねられています。
そのためユニゾンのライブでは客が思い思いの体の揺らし方で楽しんでいます。
この血界戦線のEDもキャラ達が思い思いの踊り方をしているのがユニゾンのライブらしくて非常に好きです。

このEDを作った松本理恵さんはポケモンのPVも作っていますが、ファン心理を突くのがめちゃくちゃ上手い人なんだと思います。

10% roll, 10% romance (『ボールルームへようこそ!』一期OP)

Invisible Sensation (同アニメ 二期OP)

二期連続、別々の曲でタイアップするという他のアニメでもあまり起きない超自体が起きます。

社交ダンスを描いた本作だけに2曲ともダンサブルな曲なのですが、2曲とも異なったノリの曲なのでぜひ聴き比べてみてください。

社交ダンスを描いたアニメと聞くと、アニメ勘のいい人には「あ~そういうやつね」と思われてしまうかもしれませんが、肉体を美しくみせる表現や視線でバチバチにやりあうなど、熱血スポ根ものとして描かれており、見ていて痛快です。

10%~のカップリング曲として「RUNNERSHIGH REPLISE」という曲が収録されています。
この曲はユニゾンが、そして僕が敬愛しているバンドのthe pillowsとの対バン時にピロウズの色んな曲をパクった曲として披露された曲で、音源化はされないと思っていましたがここでの収録となりました。
CD毎回買うのはな・・・と思っていましたがこの曲目当てでCDを買いました。

僕が人生で一番好きなバンドを一つあげろ、と聞かれたらthe pillowsとUNISON SQUARE GARDENと答えます。

fake town baby (血界戦線 & BEYOND ED)

シュガビタで一世を風靡したユニゾン&血界戦線コラボの第二弾。
みんながシュガビタを期待しているところにユニゾン特有の変則ロックをぶちこんできました。
そういう攻めた姿勢なのに売れてるところが好き。

この曲は上のInvisible Sensationとほぼ同時にシングルがリリースされました。
そしてユニゾンのCDにはその曲やアルバムにちなんだキャッチフレーズがつけられています。

Invisible~のキャッチフレーズは「その才能に用がある」です。
ボールルームへようこそ二期では新キャラとして主人公のダンスパートナーが登場します。
このキャラと主人公は全く折りが合わず、いがみ合い、うまく踊ることができませんでした。ヒロインらしく恋愛に発展する様子も全くないです。
それでもお互いに才能を認め合い、ダンスのパートナーになっていきます。
それがまさに「その才能に用がある」なのです。

fake town~のキャッチフレーズは「その常識に用はない」です。
血界戦線の舞台のヘルサレムズ・ロットでは毎日のように怪物が現れ、街が壊され、それを楽しんで見ています。
fake town babyという曲名からしてもそうですが、歌詞でもそういったことが歌われています。
そんなトンデモなアニメだから「その常識に用はない」と言えるのです。

そして全く別のアニメ、全く別の観点からつけられたキャッチフレーズが裏表のようにつながっているのです。素晴らしすぎないですか?

春が来てぼくら (3月のライオン OP)

NHK×シャフトでお送りされた超大作アニメ、3月のライオンのOPにユニゾンが登場しました。
BUMPや米津玄師に並んでの登場です。大躍進すぎる。

さわやかな曲に見せかけて転調が連続され、曲構成も特殊で地味に攻めた曲で、田淵のお気に入り曲らしいです。

いじめに正面から立ち向かい、スカッとジャパンにならない程度にカタルシスのある話になっていて学生期の生きづらさと生きなければいけない感が強烈に印象に残っています。
よし、将棋アニメだな!

タイバニのシュテルンビルト、夜桜四重奏の桜新町、血界戦線のヘルサレムズ・ロットなどユニゾンのタイアップアニメには一つの街を舞台にしたアニメが多いです。
それ以外もダンスホール、将棋の盤と囲まれた場所という要素があります。
これはUNISON SQUARE GARDENのバンド名にちなんで「箱庭要素」のあるアニメ、という共通点がある、と言えなくもなくてもなくってよ。

Catch up, latency (風が強く吹いている 一期OP)

『ボールルームへようこそ』のスタッフが集結して三浦しをんの小説を原作としたアニメです。
スタッフだけでなく、主題歌にまたもユニゾンが選ばれました。

弱小駅伝部が箱根駅伝を目指すストーリーで、アニメ勘のある人には「あ~そういうやつね」って思われてしまうかもしれません。
僕も「そういうやつ」だと途中まで思っていました。

ユニゾンが主題歌のアニメは名作の法則、ここで潰えてしまったか・・・と一時期は思ってしまいました。
ですが1クールめの途中から駅伝の良さに目覚めていき、予選を抜けてほしい!と強く願うようになっていきました。
2クールめの終盤、箱根駅伝は泣きながら見ました。

ちなみに2クールめの主題歌は田淵がやっているグループのQ-MHzとSKY-HIのコラボ曲であり、実質田淵の2クールです。

斉藤壮馬の出るスポ根は名作の法則」もあります。

Phantom Joke (Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア- OP)

ついに天下のfate様の主題歌に選ばれました。しかも2期連続です。同じ曲で2期連続です
こいつらいつも2期連続で主題歌やってるな・・・

ユニゾンの変則ロックの真骨頂のような曲でイントロから難解なフレーズが鳴り響きます。
ユニゾンをゆるっとしか知らない層はシュガビタと同じバンドだと認知できてるのでしょうか。

2クールめからはこの曲の2番が使われ、映像も変わります。
2番は変則ロックがさらに変態的になっており視聴者をさらに混乱させます。

アニメは原作からところどころ省いてしまってはいるものの本筋のおもしろ要素は残してくれていて最後までおもしろかったです。原作やってない人が楽しめたかはわかりませんが。
なにより原作から盛りに盛られた宝具演出と作画が素晴らしすぎてクローバーワークスのある方角に足を向けて寝られなくなりました。
ちなみにカラオケでこの曲を入れると宝具演出が後ろに流れてくそかっこいいPVになってます。あれを配信してくれ。

kaleido proud fiesta (TIGER&BUNNY2 OP)

タイバニが、ユニゾンが、帰ってきた~!
10年の時を経て続編の配信とユニゾンとのタッグが発表されました。

PVを見ただけでも歴代のタイアップ曲の要素を歌詞に盛り込んでおり、ユニゾンの遊び心とセンスが光っています。
フルで聞くとタイアップ曲だけでなくI wanna~、さらにはユニゾンの他の曲の要素を詰め込んだユニゾンの10年を表現した曲になっています。


肝心のアニメですが・・・また見てません
ネトフリに入る熱意が湧くほど、評判も聞かないからです。
冷めているところや少ない評判を見るともしかしてユニゾンが主題歌のアニメは名作の法則が崩れたのでは?となっています。
タイバニから始まった名作の法則がタイバニで崩されるとは・・・

いや、「そんな悲しいこと言うな、まだ世界は生きてる」と、田淵智也もそう言っている
僕がアニメを見ていないだけで名作の法則はまだ崩れていません。
僕の好きなUNISON SQUARE GARDENを愛し続けます。「君を追いかけるよ、多分死ぬまで」と、田淵智也もそう言っている

おまけ:誰彼スクランブル (Engage Kiss OP)

現在放映中のアニメ、Engage Kissの主題歌で田淵智也の作詞作曲です。

曲の展開が激しく、サビまでの構成が難解であるにも関わらずサビになるとわかりやすく疾走感の出る気持ちのいい曲です。

アニメも美少女がベロチューをする気持ちのいいアニメです。

田淵智也、サイコー!

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