我が子が初めて家にやって来たときのお話(前編)

子供が生まれてから1週間後、ついに退院の日がやってきました。

出発前日にベビーカーを後部座席に装着して、当日は退院予定の午前11時までに病院に行きました。
妻と子供が入院している病棟の近くの1室で少し待っていると、子供2人を連れた妻と看護師さんが来ました。

看護師さんが抱っこしていた子供を私が抱っこし、御礼を告げて病院を出ることに。
途中、エレベータに乗っている時、一緒に乗っている女性の方がつぶやくように「かわいい!」と言ってくださいましたが、振り向いて笑いかける余裕は私にはありませんでした。
何しろ、子供を抱っこしたことは、本当に数えるほどしかなかったので、振り向いた時に落とさないかが心配でしょうがなかったからです。

あの時の方、せっかくかわいいと言っていただいたのに、反応出来なくてすみません。

会計はすでに妻が済ませていたので、そのまま病院を出て自分の車まで向かいます。
私達がお世話になった病院はとても大きく、駐車場も常に混んでいるので、自分が車を停めた場所までは病院を出てから5分くらいは歩きます。
大人だけなら何てことない距離ですが、子供を抱っこしながらだととても遠く感じます。

幸い子供はぐっすり眠っていたので、起こさないように、そおっとゆっくり歩きました。

ようやく車に到着して、ベビーカーに子供を乗せ(もちろん初めてなので苦戦しました)、ようやく帰路に着くことが出来ました。

途中、哺乳瓶の買い足しのために薬局に寄りましたが、大人しく寝ていてくれたので、スムーズに帰ることが出来ました。

これから、大変な事もたくさんあるんだろうなという不安もありましたが、何より我が子との生活が楽しみだという気持ちが大きかったです。

〜後編に続く〜