VRChat云々で傷つけた人への謝罪
先にこれは間違えだと気がついたと補足しておくが、僕は何度かVRChatをバッシングしてきた。
それはクリエーターの権利を尊重する意思を運営から感じる事が出来なかったからだ。
しかし、クリエーターを尊重する事よりも大事な事がVRChatにあり、その為にクリエーターは戦っていると気が付き、その世界を見守る事にした。
その考えに至った経緯をシェアしたい。
何故僕らはVRSNSを必要とするのか?
ー リアルの自分
僕らには、自分がどう何を感じるかを決定するセンサーがある。
それを核として、比較的柔らかい社会膜層がある。
その周りを固い社会環境層に覆われていて、僕らの柔らかい社会膜層はある程度は柔軟に形を変えて、社会環境層の圧力に耐える。
この過程で僕の社会膜層と環境層は接し、戦いが発生する。
この戦いが起こる時の挙動は人それぞれだ。
一定のダメージを超えると僕のセンサー層はその部分においてのセンサーのスイッチを切り、社会膜層のみを維持しようとする人。彼らは、センサーを失った社会膜層のみの人間が出来上がる。
社会膜層にダメージを受け、インナーセルフの崩壊を経験した人もいる。
とりまく環境を変える人もいる。
中には、環境を社会膜層で侵食し、環境に変化させるツワモノもいる。
兎に角、環境という物は非常に厄介な存在であり、僕らが社会人として一般的に「成長」したと褒められるのは、自身の環境層への勝利の方法論を掴んだ時とされる。
僕は、これらの対応方法の中で最も明快な「センサーのスイッチを切る」という方法で解決してきた人間に深い悲しみを覚えている。
それは「成長」としてままに褒められるが、一度切ったスイッチは中々戻す事は出来ず、自分がスイッチを切った事柄に対しては何も感じなくなる為、それがオフである事すら気がつけなくなるからだ。
僕には今年9歳になった子供がいるが、人は皆、生まれた時にはこれらのセンサーをフルに稼働させた状態で、あらゆる事に関心を持っていたと観測している。
僕らは加齢と共に社会的責任を負い、センサーを憎むか、センサーをオフにするか、社会膜層を強化し環境を変えられる人間になるしかない。
これが僕ら現代人が直面しているリアルである。
何故僕らはVRSNSを必要とするのか
ー VRSNSの中の自分
VRSNSは僕らに環境層を提供する。
投下できる労力の程度にもよるが、それにより新しい身体、新しい生活を得る事ができる。
この環境層は、リアルで僕らが育った環境層より遥かに柔らかいのが特徴である。
つまり、僕らが環境層の為に自身の社交層を無理に変化させたり、センサーをオフにしたりする必要が無い。
それでもトラウマを抱えてしまっている僕らは、VRSNSでも環境層を侵食する事が容易ではないし、難しいという人もいるだろう。
蘇るセンサー
さて、VRSNSでの環境層の侵食に成功し、僕らの社交膜層が自身が望む形に形成されていくと、僕らは思った通りにも成れない自分に気がつく。
それはリアルの自分が昔にオフにしたセンサーが原因であると筆者は考える。
焦る事は無い。僕らの社交膜層をゆっくりと修復していけば、自然とスイッチをオンにするのに必要な浮力は高まり、根深くオフにしてしまったセンサーや根こそぎ切ってしまったセンサーすらも蘇らせる事ができる。
それ程、VRSNSにおける環境膜層は柔らかく、貴方は自由に社交膜層を展開する事ができる。
僕らはこうして、VRSNSを通じ、第二の人生を歩む事ができる。
それは新しい自分を見つける旅でもあり、赤子の自分を蘇生させる旅でもある。
これは驚く事に、他のあらゆる方法では中々成し遂げられなかった事である。
そしてこの方法は年々進化を一途を辿っており、他の方法よりも低コストで完全度が高まっているのである。
僕らはVRSNSで人と会い、コミュニケーションを取る時、この事を忘れずにいたい。僕らはセンシティブな赤子に戻ろうとしているのだと。
ごめんなさいVRChat
VRChatは、エンジニア目線では、資本力に対してドンくさく、クリエーターに対して権利を尊重意思を感じる事が出来ず不満を抱えていた。
しかし、クリエーターが権利を主張したいのであれば、発揮できる他の方法はいくらでもある。
そしてクリエーターの権利を守る為に、この環境層が少しでも固いものになってしまうぐらいなら、クリエーターの権利が犠牲になっても構わないと考えるに至った。
VRChatクリエーター達は、権利を犠牲にし、この可能な限り柔らかい環境層を維持する為のコストを払ってくれている偉大な人間なのだと尊敬する。
そして、迫りくるメタバースの魔の手
僕らの目の前にメタバースという、これらのセンシティブな人の生き方に無神経で、ビジネス的な興味やらなんやらと、比較的環境層にリアルに勝利してきた人間達の集団が迫っている。
僕は知っている。彼らの中に、たくさんのセンサーを切って環境を変えてきた人間がいる事を。
僕は、彼らこそ、VRによるセンサーの復活を体験して欲しい人種である。
これは、バーチャルAV女優Karinと僕が開発経営するX-Oasisのターゲット層が比較的そのような層であり、キャストの手で自身の性におけるセンサーの復活を遂げ、VRの素晴らしさ気がついてくれれば幸いである。
そして負けるなVRChat!(人を大事にするVRSNS)
メタバースを取り込め!
クリエーターを尊重するVRSNS
僕はそれでもクリエーターである。
クリエーターの権利は守ってあげたい。
しかし、環境層は少しでも犠牲になってはならないし、むしろ環境層がより柔らかくなる形で権利も守られるべきだと思う。
VRChatが長年、マーケットプレイスを後ろ倒しにしてきたのはこれに対する答えがわからなかったからではないかと推測している。
僕は今それを一緒に考えるべきところに立っている。
今日話したことを踏まえて、僕も僕なりのVRSNSの理想的な在り方についてのアイデアがあるがまた後日にしよう。
謝罪
もし僕のツイッターの発言からVRChatユーザーとして不快感を感じた事があったら、大変申し訳ありませんでした。
このように考えを改め、VRSNS・メタバース開発者として精進して参りますので応援くださりますと幸いです。