お酒無しでも楽しめる!一人旅のすゝめ
そうだ、旅に出よう
皆様はじめまして。デジクリ 21stの勾と申します。
勾玉の「勾」ないし、急勾配の「勾」と書いて「こう」とよんでおります。
さて、さっそく本題ですが、何となく嫌なことが重なってきた日に皆様は何を思いますか?
人によって答えは当然異なるものと思いますが、私の場合「あぁなんか、知らんとこ、行きてぇなぁ」が一番に訪れます。
そう、つまりは旅行。
欲を言うなら誰も私を知らない場所に一人で。
高校時代のわたしはそんな思考回路に支配され、年二~三回は一人旅に出かけるようになりました。
高校生。早生まれの私にとってはほぼ15~17歳の期間でした。
当然ながらお酒は飲めず、何なら補導対象になる可能性や一人での宿泊を拒否される可能性すらあります。
実はなかなかにハイリスクな行動で、その割には居酒屋に入れないという制約により、貧相な食事になりがちという悲しみを背負っておりました。
今回はそんな状況で行った私自身の一人旅も経験を交えつつ、いかにして一人旅を楽しむかについて語っていきたいと思います。
準備編
目的地
さて、まずは目的地を定めるところからですが、お酒無しの一人旅となると少し注意が必要になります。
というのも、この段階でガチガチの田舎を選んでしまうと本当に居酒屋とコンビニしかなかったり、交通手段が死にかけだったりします。
食事は最悪コンビニで良いや、など思っているとまず間違いなくコンビニに頼ることになり、バスを待って二時間待機のような事態になりがちです。
私自身、高校一年の冬休みに初めて行った一人旅ではずっとコンビニ弁当で、クリスマスの夜明けを知らない駅で一人、バスを待ちながら迎えることとなりました。
これはこれで良い経験ではあったのですが、さすがにそれ以降はもう少し都会の地域を中心に旅するようになりました。
個人的には、首都圏以外の地域で県庁所でない場所に泊まることはお勧めしません。どうしても行きたい場所があるなら、近隣の都市に二泊して中日で行くなど、拠点はある程度都会に置いておいたほうが何かと便利です。
宿
目的地が決まったら、宿について考えていきましょう。
一人旅での宿は、ゲストハウスやホステルなどの、いわゆる簡易宿泊所がおすすめです。
基本的にはベッドスペース以外は全て共有となっている宿で、一泊三~四千円程度で泊まれることが多いです。
その値段もさることながら、一番の魅力はコミュニティスペースの存在です。
多くのゲストハウスはシェアキッチンなどの宿泊者同士の交流ができるスペースを備えており、施設によってはここで毎晩のように酒盛りが行われていることもしばしば。
それって、お酒を飲めない人にとってはどうなん?と思われるかもしれません。
ただ、意外にもゲストハウスに来る人達が無理に飲むよう勧めてくることはほぼありません。ゲストハウスに集まる人たちは一癖も二癖もある人たちが多く、だからこそ他者に寛容になるのかもしれません。
ともかく、一人旅であればゲストハウスで得られる情報がとても有用です。ゲストハウスでおいしい店や面白い場所の情報を集めましょう。
移動手段
移動手段は基本、青春18きっぷ一択だと思っています。
この冬から五日間連続でなければ使えないなど縛りがきつくなりましたが、それでも1万2千円で乗り降り自由は破格と言っていいでしょう。
気になった駅で降りて、良い感じの喫茶店を見つけたなんて経験は、青春18きっぷでこそできる経験でしょう。
荷造り
荷造りのコツはリュック+手提げ系一つずつで完結させることです。
荷物が多すぎると移動しずらいから、という理由ももちろんありますが、ゲストハウスで浮かないように、迷惑をかけないようにするため、というのが主な理由になります。
前述したとおり、ゲストハウスには癖強めな人が集まります。そんな人の多くは自分が世間一般とはずれていることを自覚した上で、それを好んで行っているようです。世間一般的な「普通の人」に遠慮がちになってしまう傾向が強いため、ゲストハウスを楽しむなら「同類だ」と認識してもらうことが重要です。
一般人の前で縮こまるオタクと同じ扱いを心がけましょう。
で、これがなぜ荷物の話につながるかと言えば、ゲストハウスに集う人々はほぼみんなリュック一つで旅していて、スーツケースなんて持って行った日にはみんな縮こまってしまいます。
ゲストハウスには、たいていの場合洗濯機+乾燥機が設置されているため、着替えも最低限、明日の分だけで大丈夫。
着替えと洗面用具とミニタオル。財布、身分証、筆記用具に折り畳み傘。
これだけあればもう十分。
心配はいりません。未来のあなたが何とかしてくれます。
出発
あとは楽しむだけ
正直なところ、ここまでの準備ができれば、もうあとはどう転んでも楽しくなるでしょう。
ゲストハウスに入り浸って居合わせた人と仲良くなるもよし。
気の赴くままに知らない駅で降りて、見知らぬ街の見知らぬ店に入ってみるもよし。
とはいえあまりにもぶん投げすぎな気がするので、私が思う「旅をより楽しむためのコツ」を書いていきます。
・移動中、イヤホンをしない。
意外と電車内で隣り合った人と仲良くなったりします。
イヤホンをしているとそんな機会はほぼ0に…
・どうしても食べたいものがあるなら、店を事前に決めて予約しておく。
特にお酒を飲めない人は、「夜ご飯はフラフラして適当な店に」などは大抵失敗します。予約しましょう。
・「どうせこの先会わない人だし、思ったこと全部言っちゃえ!」と囁き続けてくる陽キャを自分の中に飼う。
これが一番大切かもしれません。
意外とそう関わった人の方が長い付き合いになることもあります。
大丈夫。フルスロットルで変人の方が人は面白いです。
さぁ、旅に出よう
さて、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
つらつらと語ってしまいましたが、要は「一人旅は良いぞ」というだけの話です。
皆さんもぜひ、一人旅特有の解放感と高揚感の沼に囚われましょう。
最高の享楽があなたを待っています。