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【縦読みマンガ最新情報】ピッコマの戦略、1日で1000万、エロいレジン、ほか【2021.11.19】

こんにちは!コピンコミュニケーションズジャパンのハツミと申します。コピンは、今流行りのスマホ最適化された縦読みマンガ、通称ウェブトゥーンを制作している会社です。

本noteは、最近国内で話題のWEBTOON(ウェブトゥーン)に関するニュースをピックアップして、週1でご紹介するものです。

弊社は、韓国に本社を持つウェブトゥーン制作会社ですので、本場韓国のウェブトゥーン事情なども合わせて発信できればと思っております。よろしければ、フォロー、シェアよろしくお願いします!

▼ 前回の記事 ▼

-------- 以下、ニュース記事 --------

熾烈化する漫画アプリ戦。piccomaは漫画の「外側」から狙うらしい!

国内トップシェアの漫画アプリ、カカオピッコマの戦略について、カカオピッコマの金在龍社長が語っています。非常に興味深い記事ですので、ウェブトゥーン制作関係者の皆様、ぜひご覧ください。

ウェブトゥーンは、スマホ最適化された漫画ですので、読者が「どのアプリでウェブトゥーンを読むか」が、市場において非常に重要なポイントです。今後、国産ウェブトゥーンがどんどんリリースされるにしたがって、漫画アプリのシェア競争は、さらに激化すると推測されます。それを踏まえて、この記事の中で解説されている金社長の発言は、非常に勉強になりました。

私たちの競争相手は、紙やデジタルの漫画ではなく、ユーチューブやネットフリックス、ゲームなどだ。業界の中ではなく、あくまでも外側と競争すべきなのだ。
(記事の金社長発言より引用)

他社は「他の漫画アプリ」や「横読み漫画」の層からシェアを奪ってこようとしていますが、piccomaはその外側の「ゲーム」や「ネット小説」などの層から呼び込んでくる戦略らしいです。視野が広いわ。そりゃ強えぇわ…。

以下のnoteでも紹介しましたが、韓国のウェブトゥーンは、韓国の国内シェアで、ゲームやyoutubeなどのライバルたちと戦った結果、国外にシェアを伸ばし始めたという背景もありますので、その学びが、日本国内の展開でも活きているという感じでしょうか。先駆者恐るべし。

以下は、記事内でpiccomaが「ネットフリックス」も競争相手とみなしていることから、思った余談です。

たしかに、最近Netflixで最近ドラマ化される作品は、LINEマンガ原作のものが多いような気がします。LINEマンガはネットフリックスなどの、映像サービスと共存。piccomaは、動画配信サービスともガンガン競ってシェア奪う!という戦略なのでしょうか。

加えて、piccomaはアプリ内で、ウェブ小説が読めたり、ゲームができたり、さらには、オーディオブックが聞けたりと、「プラットフォーム内」のコンテンツが非常に充実しています。そしてさらに、最近日本でのpiccomaの成功例をもとに、piccomaのサービス名で欧州展開を始めたことなど、総合的に加味すると、piccomaはプラットフォーム内にほとんどのエンタメをぶち込んで、プラットフォーム内でエンタメが完結するような排他的な最強プラットフォームを作ろうとしているのでは?と考えているのですが、いかがでしょうか。

あくまで、推測ですので、ご参考程度にお考えください。

また、記事の後半にて、「国内で漫画アプリ同士で争う必要はない、外側にシェアを拡げれば互いの強みを活かして共存できる」のような旨の発言もしていますし、「出版業界の味方でありたい」ともおっしゃっています。なんかもう、発言がマーケットリーダーのソレすぎて、金社長から後光すら感じるんですが…?そんなことないですか。すみません。

(※参考記事)


公開から一日で、売り上げ1000万円超。韓国の人気作品ウェブトゥーン化!

韓国の人気作品「私が育てたS級たち」がリリースから、なんと一日で一億ウォン(日本円で1000万円)を売り上げたそうです。まだ日本での公開はされていないようですが、韓国ではもともとウェブ小説として、人気のあった作品のようです。にしても、一日で1000万円…?どういうことなの…?

実際に作品の韓国wikiを見てみると、興味深い記述がありました。実は、この作品、ウェブ小説では、もともと男性向け作品として書かれていましたが、女性層の流入を狙って、BL要素を足したことから、「女性ファンは増えたが、男性ファンは減る」という出来事があった作品なんだそうです。(このようなターゲットの層の転換を揶揄して、似たような戦略を韓国内では「BLドリフト」と呼んでいるそうです)
韓国wiki参照

まだ日本に来ていない作品ですが、日本で読めるようになったら、BL要素がどのような処理をされているかなどに注目して読んでみたいと思います。

それにしても一日で1000万円…すごい…


エロに特化したレジンコミックス。別の角度から漫画アプリ市場を攻める。

皆さん、レジンコミックスって知ってますか?ちょっとエッチなウェブトゥーン作品の多い漫画アプリです。LINEマンガのNAVER、Piccomaのカカオとともに、漫画プラットフォームとして、韓国内ではそこそこ人気のあるアプリです。また、韓国内で過去に、これまで無料が当たり前だったウェブトゥーンを、有料化させた立役者でもあります。

上の記事は、そんなレジンコミックスの他の漫画アプリと異なった特徴についての解説記事です。

日本国内での知名度はあまりありませんが、日本でレジンコミックスのサイトを開くと、強烈なリマーケティング広告を表示され続けるので、以下の赤いワンちゃんのロゴを覚えているという方も少なくないのではないでしょうか?

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そんなレジンコミックスの作品ラインナップは、記事内にもある通り、BL、百合、エロと、他の漫画アプリではあまり見ないものがずらり。そのうえ、ユーザーの七割が女性というのが、驚きですよね。女性向け、かつ、エロ、その特定ジャンルを攻めることで、LINEマンガ、Piccomaとは違った躍進を遂げているようです。

ここで余談ですが、実際にレジンコミックスを使っている日本の知人に、レジンコミックスの使い心地を聞いたところ、「エロい作品が多いので、電車の中では読みづらい」とのことでした。なるほど、たしかに。

日本国内では、通勤や通学の隙間時間で読むことが多い印象のウェブトゥーンでしたが、たしかにエロ作品となると、こっそり自宅などで読まざるを得ません。しかし、それでもシェアを伸ばせるということは、相当エロの誘因力は強いのでしょうね…。

記事は韓国内での話ですが、今後我らがエロ大国日本(?)でも、似たようなアプリがシェアを伸ばしていくことも推測できますね。


韓国内でウェブトゥーン作家になりたい子供たち続出。ウェブトゥーンをYoutubeよりも見る。

韓国では、Youtubeより、ウェブトゥーンを見るという若者も増えてきているようです。さらに、韓国のバラエティ番組などでは、ウェブトゥーン作家が夢のある年収額を公開していたりすることから、国内のウェブトゥーン作家の職業としての人気度も高い位置にあるようです。

昔は漫画家が「食べていけない職業」といわれていたことを考えると、時代の変化を感じざるを得ない。
(記事内 筆者コメント引用)

記事内の筆者のコメントや、さきほどのリリースから一日で1000万円売り上げた記事などから推測すると、近い将来、ウェブトゥーンだけで「食っていける」ようになる漫画家も、日本で増えてくるのかもしれませんね。


マンガ家ミライ会議にCOPINが登壇!本場韓国のウェブトゥーン事情について話します!

株式会社ナンバーナイン主催で開催される、漫画業界のすべてを詰め込んだといっても過言ではない、ウェビナーイベント「漫画家ミライ会議」が今年も開催されます。

そして、なんと、そのウェビナーにて、二日目に弊社コピンが登壇します!(急な宣伝)内容は、コピン韓国本社のクリエイターとともに、ウェブトゥーンの制作過程から、弊社の人気作「皇女、反逆者に刻印する」の制作秘話まで、WEBTOONに関して、様々なことをお話しする予定です。


Zoomで参加でき無料ですので、12月9日、10日両日ともにぜひご参加ください!

(タイムテーブル)

過去にナンバーナインさん主催で行われた漫画家ミニ会議でも、弊社代表花宮が、ウェブトゥーンについて紹介しているアーカイブ動画もYoutube上にございますので、よろしければそちらもご覧ください。


-------- ニュースおわり --------

ざーっとご紹介しましたが、少しでも皆様のウェブトゥーン理解の手助けになれば幸いです。コピンでは毎週、こういった情報を発信していきますので、ぜひ、シェア、フォロー等していただけますと、助かります!

また、ニュースまとめ以外にも弊社では、ウェブトゥーンに関するnoteをいくつか書いておりますので、よろしければそちらもご覧ください。


弊社コピンでは、世界に届く日本産のウェブトゥーン制作に日々励んでおります。「我こそは、世界を轟かすウェブトゥーンメーカーになる!」という志の方がいらっしゃいましたら、ぜひ弊社にご連絡ください。

作家様、編集者様、グラフィックデザイナー様、CGアーティスト様、とにかくウェブトゥーンを描いてみたいクリエーターの方々のご連絡お待ちしております。

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