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【縦読みマンガ最新情報】バットマンウェブトゥーン化、韓国作家の実態、カカオの本気【2021.12.10】

こんにちは!コピンコミュニケーションズジャパンのハツミと申します。コピンは、今流行りのスマホ最適化された縦読みマンガ、通称ウェブトゥーンを制作している会社です。

本noteは、最近国内で話題のWEBTOON(ウェブトゥーン)に関するニュースをピックアップして、週1でご紹介するものです。

弊社は、韓国に本社を持つウェブトゥーン制作会社ですので、本場韓国のウェブトゥーン事情なども合わせて発信できればと思っております。よろしければ、フォロー、シェア等、よろしくお願いします!

▼ 前回の記事 ▼


-------- 以下、ニュース記事 --------



LINEマンガで「バットマン」のオリジナルwebtoon作品がついに連載開始!

LINEマンガにて、あの「バットマン」がウェブトゥーンで連載開始しました!これは、NAVERのWEBTOON worldwide serviceのプロジェクト『SUPER CASTING』の第一弾企画らしいです。

『SUPER CASTING』の説明を少しだけ。『SUPER CASTING』プロジェクトは、世界トップレベルのIPと協力し、1からウェブトゥーンを制作していくというプロジェクトらしいです。以前、弊社のnoteでも紹介したBTSのウェブトゥーン化も、このプロジェクトの一環です。世界的IPと協力していくとのことですので、今後、世界的に有名なあの”映画”とか、あの”ゲーム”とか、あの”キャラクター”とか、様々なIPとウェブトゥーンを結びつけて、ウェブトゥーンを使用したIP活用を印象付けていくのだと思います。

さて、今回リリースされたバットマンですが、いい感じに初期の頃の「ザ・ウェブトゥーン」という仕上がりになっているなと思いました。具体的に説明すると、背景に余計な手間がかかっていなくて、キャラとストーリー中心の構成になっています。(例:六本木クラス、Sweet home、地獄など)

逆に、Piccomaでランキング上位に入る作品は、背景もこだわって、エフェクトもガンガン効かせ、どちらかというと”目を楽しませる”ウェブトゥーンという印象がありますよね。カカオとNAVERの戦略・作品群を見ていると、エンタメ角度で攻めるカカオに対して、ストーリーやIPで攻めていくNAVERというような、両社の違いがあるような印象です。

今回のバットマンに関しても、背景が少ないから表現として劣っているということでは決してありません。吹き出しに不思議な着色を施すなどして、ウェブトゥーン表現としてのチャレンジをしていることがうかがえます。

出展:Batman: Wayne Family Adventures 第二話

もしかすると、韓国ウェブトゥーンにおける、フルカラー/キラキラエフェクトでの表現のリッチ化インフレは、もう終息しはじめているのかも。今後は、ウェブトゥーンをアニメやゲームと並ぶエンタメと捉えるか、IPやストーリーを伝えていくものと捉えるかで、表現が二極化していくのかもしれませんね。


今回リリースされたバットマンのウェブトゥーンは、LINEマンガにて3話まで無料でご覧いただけますので、ぜひご覧ください!




韓国のウェブトゥーン作家の実態、「地獄」の作家のインタビュー記事が面白い

※こちら韓国の記事ですが、Google翻訳で読めますので、ウェブトゥーン関係者の皆様ぜひお読みください。

上の記事は、今話題のNetflixドラマ「地獄が呼んでいる」の原作ウェブトゥーン「地獄」を制作した作家のインタビュー記事です。「地獄」の制作についてや、韓国のウェブトゥーン事情について書かれています。個人的に、地獄の作家の内容より、韓国のウェブトゥーン作家の実態に関する内容が興味深かったので、以下にいくつか抜粋します。

  • 韓国で創作されたウェブトゥーンは1万4千本を超え、作家は9千900人が活動している

  • (ウェブトゥーンの)2次コンテンツが制作された場合、大金を稼ぐこともできるが、2次著作権で収入が大きく改善したという作家は全体の8%に過ぎなかった

  • 9月基準米国内のネイバーウェブトゥーンの月間利用者は1千400万人、そのうち75%は24歳以下だ

  • ウェブトゥーン作家は平均週6日、1日10.5時間を働くと調査された


\え!!!?週6勤務で10.5時間!!!!/


結構驚きですよね。韓国内では、個人で制作している作家もいると思いますので、そういったワンマン作家を含めたことで、平均値が上がってしまっているのだと信じたいです…(笑)そうあってくれ…!

ちなみに、弊社ではそんな働き方しませんからね…?ご安心ください。




LINEマンガトップランキング 男性/女性部門ともにウェブトゥーンがトップに!

LINEマンガの2021年漫画ランキングトップ20が発表されました。男性部門、女性部門と分けて発表されたのですが、なんと両部門ともにウェブトゥーン作品がトップになりました。

女性部門では、日本でウェブトゥーンが流行りだした頃から続く人気作「女神降臨」。男性部門では、いじめられっ子が動画投稿サイトの喧嘩講座をみて、喧嘩を学んでいく「喧嘩独学」がトップだそうです。

最近LINEマンガでは、広告戦略などもウェブトゥーンに力を入れておりましたので、そういった影響もあり、このランキングになったのではないかなと予想しております。Piccomaも同様ですが、このプラットフォームレベルで「ウェブトゥーンがキテるんだぞ!」と見せるプロモーションが、非常に上手いなーと感じております。これは別にズルいというわけではなく、韓国エンタメのプロモーションの上手さですよね。



カカオエンター ピッコマと共同で、来年、北米・アセアン市場に進出

カカオエンターテインメントがグローバル市場への進出計画を発表した。北米、アセアン市場に集中投資し、ピッコマとフランスに共同で進出し、3年以内に世界的な取引額を現在比3倍以上拡大するという方針だ。

記事引用元:https://japan.ajunews.com/view/20211208153812728

まず、カカオとピッコマは一緒じゃないの?という疑問もあるかと思いますので、少しだけご説明を。もともと「ピッコマ」はカカオエンターテインメントの日本法人という形で「カカオジャパン」という名称でした。今年日本国内で「ピッコマ」が大成功を収めたことをきっかけに、ブランド確立のために「カカオジャパン」は「カカオピッコマ」に商号を変更しました。

そして、ピッコマは「ピッコマヨーロッパ」の法人設立もしているとのことですので、カカオグループ的にも、ピッコマのような形で「プラットフォームでじゃんじゃん稼いでいく部門は、ピッコマで」というすみ分けになったのかもしれません。

そのため、本記事を要約すると、ウェブトゥーンのみならず、それより広いエンタメ分野を包括しているカカオと、ウェブトゥーンプラットフォーム分野のピッコマ、その両軸で北米・アセアン市場に乗り出していくぞ!ということですね。つまり、「本気でっせ」ってことだと思います。

李ジンスカカオエンターテインメント代表は"2021年はカカオページやカカオM、メロンがカカオエンターテインメントという巨大なIPバリューチェーンを構築した意味深い一年だった"、"このコンテンツ生態系を基盤に、グローバル巨大IP企業と競争して行きたい"と述べた。

記事引用元:https://japan.ajunews.com/view/20211208153812728

冒頭のニュースで話したような、世界的IPと協調路線のNAVER、IPを創出して勝負していくカカオのような二極化が進んでいくのでしょうか?動向を追っていきます。


今週のニュースは少ないですが、このへんで!


-------- ニュースおわり --------


ざーっとご紹介しましたが、少しでも皆様のウェブトゥーン理解の手助けになれば幸いです。コピンでは毎週、こういった情報を発信していきますので、ぜひ、シェア、フォロー等していただけますと、助かります!

また、ニュースまとめ以外にも弊社では、ウェブトゥーンに関するnoteをいくつか書いておりますので、よろしければそちらもご覧ください。

弊社コピンでは、世界に届く日本産のウェブトゥーン制作に日々励んでおります。「我こそは、世界を轟かすウェブトゥーンメーカーになる!」という志の方がいらっしゃいましたら、ぜひ弊社にご連絡ください。

作家様、編集者様、グラフィックデザイナー様、CGアーティスト様、とにかくウェブトゥーンを描いてみたいクリエーターの方々のご連絡お待ちしております。

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