まちカドまぞくの佐田杏里が情報通な理由について

まちカドまぞくの佐田杏里は、町内のさまざまな情報を知っている。吉田家の呪いとそれに伴う貧乏生活の話も知っていたし、まぞくのいる喫茶店あすらの話も佐田杏里からもたらされた。

佐田杏里は陽気な性格で、誰とでも簡単に打ち解けられるのは分かる。しかし、なぜそれほどの情報を集めるのだろうか、目的は何か。今回はこれについて考えていこうと思う。

ところで、佐田杏里は一部ではサタン、すなわち悪魔の名前から命名されたのではないかと考えられている。サタンは神に対して敵対するものとしてとらえられている。まちカドまぞくにおいて神として描かれているのはやはり千代田桜であろう。千代田桜は一度その肉体を失っているが、これはやがて復活することを示している。吉田優子や千代田桃らは千代田桜の側に立つ存在であり、佐田杏里は敵の情報を入手するために行動していたに違いない。

さらに、佐田杏里は吉田優子の妹・吉田良子と母・吉田清子に髪型が似ている。下の二枚の画像を見て欲しい。(画像はいずれも公式サイトから引用した。)




吉田良子全身正面(公式サイトより)

吉田清子全身正面(公式サイトより)

佐田杏里全身正面(公式サイトより)

その上、エンディングでは佐田杏里・吉田清子・吉田良子が共に桜の木の下に集っている描写がある。(以下の画像はエンディングより引用した)

桜の木

これは佐田杏里と吉田家に密接な関係があるという証拠に他ならない。しかも、佐田杏里はサタン、すなわち悪魔であることから、この3名はサタンの一味ということになる。

このように、佐田杏里は悪魔=サタンとして吉田優子・千代田桃の情報を探るべく吉田清子・吉田良子に接近、懐柔していたのである。佐田杏里が情報通であったのもさもありなん、サタンは悪巧みをし、誘惑する存在である。人々を誘惑し情報を入手することなど朝飯前だったのである。本編でそのような描写がないのは、周囲の人間がみな誘惑に気づけなかったからである。サタンなら誘惑と気づかせずに誘惑することも朝飯前であろう。


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